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じじを忘れないでほしい。そのために私が続けてきてよかったこと

「じじは、お空に行ったんだよ」そう伝えた日から、あっという間に子どもたちは大きくなりました。私の父が亡くなったのは、双子がまだ1歳7か月のときでした。このままだと、成長とともに「じじ」の記憶が消えてしまうかもしれない。そう思ったとき、胸がぎゅっと苦しくなった私は、ある決心をしました。こんなに双子のことを愛してくれたじじのことを、大きくなった時に他人事のように感じてほしくない。忘れさせない努力を、無理のない形で続けよう。子どもたちにおじいちゃんの存在をそばに感じてもらうために、私が4年近く実際に続けていること、そしてそこから生まれた双子の変化についてご紹介します。
過去の動画を、定期的に一緒に見る
里帰り期間中に、子どもたちとじじの写真や動画をたくさん撮り溜めていました。その写真と動画をスマホやタブレットにまとめて入れて、定期的に一緒に観る習慣を作りました。じじが笑っている姿、双子を抱っこしている姿、声、話し方、しぐさなど、じじの特徴やどんなお仕事をしてどんな人だったのか、いつも見守ってくれていることなど、写真と動画を一緒に見ながらいろいろなじじのことを話し続けました。
「じじは、あなたたちのことが大好きだった」と言葉で伝える
記憶は薄れても感情は残ると思い、1歳の頃から「じじね、あなたたちのこと本当に大好きなんだよ」「会うたびに嬉しそうだったんだよ」「このおもちゃはじじが買ってくれて、この字はじじの字なんだよ」など、何度も何度も伝えました。5歳になった今、「知ってるよ、これ赤ちゃんの時にじじがプレゼントしてくれたんだよね」と自分たちから言い出したり、「じじはぼくたちのこと、すごく好きだったんだよね」と、私の母に話すことも増えました。

毎月、じじから絵本が届く仕組みをつくった
5歳になってから改めて続けておいて良かったとしみじみ感じたのは、絵本の贈り物です。毎月、絵本のサブスクを利用して「じじからのプレゼント」として絵本が届くようにしました。1歳の時はよくわかっていませんでしたが、3歳ごろから届いた絵本を見つけると、「じじからだ!」と毎回大喜び。絵本を開封する前に、じじの写真に向かって「じじ、ありがとう」と大きい声でお礼を言うのがお決まりになりました。子どもたちは「会えないけど、そばに寄り添ってくれているような距離感」を感じ取ってくれているようです。これが、家族を大切にしてほしいと願う「我が家なりの距離感」なのかなと感じています。

絵本のサブスクを利用したきっかけは、妊娠中に父が私にプレゼントしてくれた育児本に「絵本」と「童謡」の大切さが書かれていて、父も本を読むことが大好きだったからです。そんな父から「絵本を読むことを習慣にする」ためのプレゼントを子どもたちに贈りたいと考え、絵本のサブスク利用を決めました。旅行が大好きで、若い頃はいろんな国を旅していた父のことを考え、世界中の絵本が届く「ワールドライブラリーパーソナル」を利用しています。
その結果、双子に起きた変化
この3つの習慣を4年ほど続けてきて、以下のような変化が起きました。
・「じじに会いたい」と言うようになった
・動画を見て、じじの話し方やしぐさを真似するようになった
・日常の中で「これ、じじが好きなやつだね」「じじだったらどう言うかな?」と、自然に話題に出すようになった
正直、こんな変化が起きるとは思っていませんでした。始めた当初は「思い出させている」ような感覚でしたが、5歳になった今、子どもたちの中に「じじがちゃんと存在している」ような、そんな感覚を感じるようになりました。
向き合い方は人それぞれ
「亡くなった人の話をすると、子どもが悲しむのでは」そう思うこともありました。私の気持ちを押しつけているのでは、と悩むことも。でも、当時まだ子どもたちが小さかったこともあり、我が家は「悲しみよりもあたたかさや、安心感を心に残してあげたい」と考え、たくさん話をして伝え続けようと思いました。私自身がどうしようもなく寂しくなったり、涙が止まらなくなったこともたくさんありましたが、その想いも子どもたちと共有し続けてきたおかげで、子どもたちにとっても「じじは、今もそばにいてくれる大切な家族の一人」という認識になったように思います。

今月もじじから届く絵本が楽しみです。
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