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「右大臣ってどっち?」娘の小さな疑問から発覚!右大臣の本当の名前

最近のお雛様は、お内裏様とお雛様だけの親王飾りが主流。段飾りを出すご家庭は、きっとずいぶん減りましたよね。わが家もコンパクトなお雛様。だから正直、「右大臣」「左大臣」を意識したことはほとんどありませんでした。
毎日「段飾り」を見ている娘
娘の園には立派な段飾りがあります。さらに住んでいる千葉県勝浦市では、毎年街じゅうがひな人形に包まれる「かつうらビッグひな祭り」が開催中。遠見岬神社の石段いっぱいに並ぶお雛様。商店街のあちこちに飾られる段飾り。市内に暮らしていると、それが「特別」だと忘れてしまうほど、ひな人形が身近にあります。娘は毎日その光景を見ながら、♪「あ~かいお顔の右大臣~」と歌っています。
そしてある日。「ママ、右大臣ってどっち?」突然の質問に、私は完全にフリーズしてしまいました。

わが家の「困ったときの一冊」
こういう時に必ず登場するのが、わが家の定番『きせつの図鑑』です。お正月のなんで?も節分のどうして?も、季節の疑問はいつもこの一冊で解決してきました。子どもたちも「調べる習慣がつく」から、買ってよかった一冊です。今回もページをめくると、段飾りの説明がしっかり載っていました。
・四段目は「随身(ずいじん)」と呼ばれること
・お内裏様から見て右にいるから「右大臣」と呼ばれること
娘は指で人形の位置をなぞりながら、「だから逆に見えるんだ!」と納得顔。

「地域行事」から生まれる疑問
もし段飾りを見る機会がこんなになかったら、この疑問は生まれなかったかもしれません。でも、園の段飾りやビッグひな祭りの壮大な石段雛を見ているからこそ、「右大臣ってどっち?」という疑問が生まれたのかなと思います。地域に行事があることのありがたさを、改めて感じました。

母がさらに調べてみると「右大臣」は正式名称じゃない?!
雛壇のことがさらに気になった私は、ネットで「右大臣」について検索。すると、人形店の解説サイトで、こんな紹介がありました。
雛人形の七段飾りでないと、お目にかかることのできない「右大臣」・「左大臣」
皆さんに馴染みある呼称ですが、実は本名があります!
「ハイ!右大臣こと「右近衛少将(うこんのしょうしょう)です!」
「ハイ!左大臣こと「左近衛中将(さこんのちゅうじょう)です!」
(引用元:人形のまち岩槻で創業170年 人形の東玉[とうぎょく])
「名前、長!」と素直な感想で驚く娘。昔の人の名前に触れることもなかなか無いので、とてもいい機会になりました。右大臣も左大臣もお内裏様を警護する役目を担う存在で、それぞれに役割があり、右大臣は「力をあずかる若者」、左大臣は「知恵をあずかる老人」なんだそう。だから見た目にはっきりとした年齢差が感じられるんですね。納得。律令制度のもとでは、左大臣は太政官の中でも高位の役職で、右大臣より上位とされていました。右大臣も、当時は政治の中枢を担う重要な存在だったそうです。地域や時代によっても解釈は異なるようですが、深掘りしてみると新たな発見があり、親子で過ごすひな祭りがさらに楽しくなりました。
段飾りがなくても、学びはつくれる
今はコンパクトなお雛様が主流でも、園で見かけたり、街中や地域のお祭りで触れて、図鑑で調べる。その積み重ねで、季節の学びはちゃんと深まる。子どもの「どっち?」「なんで?」は、行事を行事で終わらせない魔法の言葉。せっかく四季折々の日本で生まれ育つからこそ、そんな季節の学びは大切にしていきたいと改めて思いました。

今日の帰り道も右大臣と左大臣を見つけるのが楽しみです。
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