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7歳と5歳姉妹が歯ブラシの色で大揉め。そして最後に色は関係なくなった

父親の取り回し失敗談

毎月やってくる“歯ブラシの色決め会議”
わが家では、7歳と5歳の姉妹の歯ブラシを1ヶ月ごとに新品へ交換しています。
すぐに持ち主が分かるように、歯ブラシは2色を用意します。
たとえばピンクとむらさき、黄色と水色、といった具合です。
問題はここからで、どちらがどの色にするかを決める時間が、毎回かなり長くかかります。
先月はじゃんけんで決めました。
ところが、これがその時の勝敗の一喜一憂で終わっていませんでした。
翌月になっても妹は負けたことをきっちり覚えていて、「まえはおねえちゃんがきめたから、こんどはわたし」と言ってきました。
よく覚えているなあと感心しつつ、親としては内心ヒヤヒヤします。
しかも、わが家のじゃんけんは勝率が偏っています。
ふたりとも最初に出す手がだいたい同じ、という“癖”があるからです。
そこで今月は、公平性を期して“くじ引き”方式を採用しました。
くじ引きで勝率5割を当て続ける姉
紙を折って2色を書き、見えないようにして引きます。理論上は勝も負けるも50%
これ以上に公平な決め方はない、と父は思っていました。
1回戦。姉が自分の好きな色を引き当て、妹は外れでした。
妹からは「つぎできめるからもういっかい!」と、大泣きで駄々こねが始まりました。
仕方なく2回戦。――また姉が当たり。
「もういっかい!」
3回戦、4回戦……。今回は当たりが姉に偏り、妹のハズレが積みあがりました。
妹は負けるたびに涙目になり、大きな声で駄々をこねる危機的状況になってしまいました。
気づけば開始から1時間近く経っていました。
歯ブラシの色を決めるだけで、こんなにも時間と体力を使うとは。親の方はくじを作るのではなく、さじを投げたくなる状況でした。
譲る姉、そして予想外の妹の反応
さすがに埒が明かないと判断し、親の私は姉にそっと提案しました。
「今回は、ゆずってあげられる?」。
姉はしばらく黙り込み、「えー……」と渋い顔をしていましたが、それでも最終的には、「じゃあ、いいよ」と妹に譲ると言ってくれました。
おおっ!これは地獄の底に垂らされた一筋のクモの糸!
妹が好きな色を受け取って、これで一件落着――のはずだったのですが・・・
今度は妹が、「そっちのいろはほしくない!」と言い出しました。
えっ? さっきまであんなに欲しがっていたのに? 私と妻は顔を見合わせ、言葉を失いました。
いつの間にか、妹にとって色は関係なくなっていた
どうやら、寝る前で疲れていたこともあり、自分の期待した結果が出なかったことが積み重なって、癇癪スイッチが入ってしまったようです。
その時の妹にとっては、もはや色の良し悪しは関係なくなっていました。ただただ、悔しい気持ち、悲しい気持ちを吐き出したい状態だったのです。
本来は、無理が通れば道理が引っ込むのですが、子どもの世界では、そもそも道理が入り込む余地すらない心理状態になることがあります。
正しさや公平さよりも、感情がすべてを上書きする瞬間です。
そのような状況では、気持ちをどう受け止めるかが親の役目なのだと思った出来事でした。
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