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利き手を骨折して新学期を迎えた小2息子、真似たいと思った3つの事
夫は昇進、私は異動、長男は入学、次男は入園…とライフスタイルのレベルアップにてんやわんやとした去年。しかし今年は大々的な変化もなく、落ち着いて新学期を迎えるはずのわが家で・し・た・が!
なんと長男、利き手を骨折!
春休み中、学童保育中の出来事でした。
雲梯から落下して、右手を負傷したとの電話連絡。この時はまだ、骨折しているとは思ってもいませんでした。それよりも、雲梯から落下して「腕を負傷する」という状況がイマイチ想像しがたかった。
後々知ったのですが、どうやら雲梯の棒を2本飛ばしで楽しんでいたよう。通常の雲梯の楽しみ方だったら、落下しても足から落ちるはず。しかし2本飛ばしとなると、かなりカラダに勢いをつけて、カラダが地面と平行になる勢いで、ビュンッと猿のように!
日頃から、自身の限界を超えようと、活発に外遊びを楽しんでいる息子の様子を想像し、ようやくケガの状況が理解できました。
1|数字を使った説明を真似たい
電話連絡後、職場から病院へ向かうと、すでに息子と学童の先生は病院の受付を済ませ、待合室の椅子に座って談笑していました。駆けつけた私が息子に「腕はどう?」と聞くと、とてもわかりやすく説明してくれました。
雲梯から落ちてすぐの時は、とにかくめちゃくちゃ痛かった。この時の痛みが「10」だとしたら、今の痛みは「8」くらい。
そして雲梯から落ちた後、すぐにおやつ時間だったそうなのですが、この時にはまだ、先生に報告はしていなかったとのこと。しかし、おやつを食べている間も、痛みが「9」と「8」を繰り返し、中々「7」になることがなかったので先生に報告したとのこと。
小学生の説明とは思えないほどのわかりやすさに、腕の痛みを心配する気持ちよりも、数字を上手く取り入れた説明への感動が大きくなっている私がいました。
私自身が仕事で説明をする時はもちろん、まだ幼い次男に質問する時などにも、活用したい方法だと思いました。
ざっくばらんに「痛みはどう?」ではなく、「さっきのお腹の痛さが10だとしたら、今はどのくらい?」と聞くことで、病院へ連れて行くか、様子を見るか、など、判断がしやすくなると感じました。
2|今に注力する姿勢を真似たい
その後レントゲンを撮り、医師からの説明に。そこで告げられたのは、右腕が骨折してしまっているという事実。
利き手が骨折したという事実を知って、私の頭の中は後悔と不安でいっぱいに。
「雲梯は1本とばしまでと話し合っていれば、骨折までの怪我にならなかったのではないか」と変えられない過去を悔やんだり、「新学期早々利き手を使えず勉強についていけなくならない?」「春の遠足は行けない?」「運動会は不参加??」「習い事は全部休まなきゃ???」と未来に不安を感じたり。
しかし、そんな私を横目に、息子は腕を固体してくれた看護師さんに「固体してもらったおかげで痛みが半分くらいになった、ありがとう!」と満足そうにお礼を言っている。
過去を悔やみすぎたり、未来を不安に感じすぎたりすることなく、骨折したという事実を受け入れ、痛みが軽減したことに喜びを感じられている息子の姿を見て尊敬しました。
最近は「マインドフルネス(今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに捕らわれのない状態で、ただ観ること)」の大切さを謳っている書籍を多数目にし、数冊読み勉強しました。しかし私の目の前で、ごくごく自然にマインドフルネスな心で、現実と向き合っている息子の姿は、どんな書籍を読むよりも勉強になりました。
3|前向きな行動力を真似たい
そんなこんなで新2年生の新しいクラスには、腕を骨折した状態で登校した息子。
自己紹介で「腕を骨折しているから困っている時は助けてね」って言ったから、腕が折れているのがオレってみんな早々に覚えてくれたよ〜と、満足そう!
中休みは、皆が外に遊びに行ってしまって悲しい思いをしたり、得意な体育の授業は見学となり悔しい思いもしていたようですが、そんな思いに屈することなく、自分の頭で考えた上で相談したり、提案したりしながら、前向きに学校生活を楽しんでいました。
悲しい思いをした中休みは、教室に残ってあやとりをしていた女の子に目をつけた息子。あやとりの技を教えてもらえるように、翌日は家からあやとりを持って行きました。今ではあやとりでヨーヨーを作れる腕前に!
悔しい思いをした体育の時間は、頭の運動をしようと考えた息子。皆がカラダを動かしている姿が見える朝礼台の上で、ひとり胡座をかきながら将棋の勉強。先生が許可してくれたのにも驚きでした。
春の遠足はさすがにお休みをさせるつもりでした。しかし息子は「友達と外でお弁当食べるだけでも良いから行きたい。みんなもオレが居なかったらつまらないし!」と自己肯定感たっぷりな発言! 右手はギブスをした状態で遠足までもを楽しんできました。
右手を使えないことを苦ともせず「オレ左手も右手みたいに使えるように鍛える!」と意気揚々と話し、前向きに行動する姿は、利き手を骨折した事を悲観していた私の考え方も「利き手を骨折して良かった!右脳を鍛えるチャンスだね。」と変えてくれました。
おかげさまで無事完治!
友達の助けや、先生の理解もあり、利き手を骨折して始まった新学期も楽しく過ごせた様子の息子。そんな姿を見て、安心すると共に、多くを学ばせてもらいました。
私が息子を真似たいと思った3つの事は、
[1]数字を使った説明
[2]今に注力する姿勢
[3]前向きな行動力
でした。みなさんは真似たいと思うことはありましたか? 1つでも真似たいと思えるものがありましたら…
ぜひ、真似てみてくださいね★