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3歳娘の食物アレルギー治療。経口負荷試験ってこんな感じ!

3歳娘の食物アレルギー治療。経口負荷試験ってこんな感じ!

わが家の3歳ムスメは卵アレルギーの治療中です。先日、病院にて「食物経口負荷試験」を受けてきたので、その模様をレポートしたいと思います。

これから離乳食にチャレンジされる方、子どもにアレルギー反応が出たらどういう治療があるんだろうと気になる方の不安解消に少しでもお役に立てれば幸いです。

0歳からのアレルギー治療

ムスメは0歳10カ月の時に卵アレルギーが発覚。離乳食で小さじ1杯分の卵白にチャレンジした際、食後すぐに喉を搔きむしり、激しく嘔吐しました。

それ以来3年間、月に1回の定期通院を続けています。振り返ってみれば卵黄チャレンジの時から少しかゆがっていたので、その時に気付いていればなぁ…と思います。

卵アレルギーの治療は「必要最小限の除去」。ムスメはアナフィラキシーショックを起こしたので、しばらくは完全除去していましたが、血液検査の数値が改善し始めたところで、医師の指導のもと卵黄摂取からスタート。2歳近くなった頃から少しずつ卵白の摂取も開始し、3日に1回のペースで規定量の全卵摂取を続けました。

アレルギーがあると分かっている食べ物の摂取量はどうやって決めるのか

毎月通院し血液検査や問診を繰り返す中で「そろそろ摂取量を増やしてみましょう」という話が出てきます。摂取量は検査や問診の内容から医師が決めるのですが、実際のところアレルギーが起きるかどうかは食べてみないと分かりません。子どもの体調にも左右されるからです。

自宅で摂取量の増量チャレンジを行っても構わないのですが、わが家の場合は日帰り入院をし「食物経口負荷試験」を受けています。半日拘束されるという身体的負担はありますが、何かあった場合どうしよう、という精神的負担を軽くしたいからです。

試験の間、医師は子どもの傍を離れることがありません。何か異変があればすぐに対応をしてくれるのはもちろんのこと、異変がないかのこまめなチェックが入ります。

実録!アレルギー負荷試験 ~試験前の準備~

ムスメの通院する病院の負荷試験はこんな感じです。

午前8時30分。摂取前の問診、体調チェックを行います。アレルギー反応が出た場合、くしゃみや咳、肌のかゆみが出ることが多いので、摂取直前の時点でそうした諸症状がないかを確認、摂取後との違いが分かるようにしておきます。

体調チェックの後は病棟に移動。乳児用ベッドの中に親子ともども入ります。1人で過ごせる年齢になれば、親はベッド脇の椅子で待機ができるようですが、3歳ではまだまだ難しいです。

次に第1難関である「計測機器の装着」です。心電図モニターと酸素状態を観察するための器具を試験の間は常時装着します。

不慣れな病棟に連れていかれ、ベッドに閉じ込められ、医療関係者に囲まれるという緊張感漂う中で、見知らぬ器具を付けられるのはムスメにとっては何度やっても怖いことのようです。今回は10分程で装着できましたが、2歳の頃は完全抵抗され、モニタリング機器なしで試験を実施したこともあります。

次に試験前の血圧測定。こちらも機器の装着はもちろんのこと計測時の圧迫感を嫌がる子が多いそうです。

実録!アレルギー負荷試験 ~実食~

準備ができたら実食をスタートします。実食は、事前の問診から食べられる(食べてもアレルギー反応が出ない)だろうと思われる量を3回に分けて食べます。食べる量は徐々に増やしていきます。

今回ムスメは全卵入りの某食品48gの摂取に挑戦しましたので、1.6g、2.18g、3.24gを食べていきました。

本来は完全加熱のスクランブルエッグ(病院調理)を実食できるのが良いのですが、お子さんによっては一度アレルギーを起こした食べ物だとはっきり分かる状態では食べたがらない場合があります。通院先の病院では医師と相談のうえ、全卵入りの加工品で試験を行うことができます。

食べた後は必ずお茶を飲み、口の中に食べ物が残っていないかを医師がチェック。ベッドに食べこぼした場合は、肌に触れないようしっかりと拭き取ります。

食後15分たったら、聴診器による心音チェック、血圧測定、肌状態のチェックが入ります。さらに15分後にもう一度チェック、問題がなければ2回目の摂取に入ります。

実録!アレルギー負荷試験 ~実食の続き~

同様に3回の摂取を終えたら、3回目の摂取後時点から2時間の経過観察に入ります。同じく15分に一度、心音チェック、血圧測定、肌状態のチェック。摂取を終えたら昼寝をしても問題なく、むしろ昼寝をしてくれるのが理想。

この2時間が問題なく経過したら、病院食が出ます。病院食をとりながらさらに1時間病院で過ごし、その間に問題がなければようやく帰宅です。今回は8時30分からスタートし、昼寝をしたうえで14時前には終了したので、わが家にとってはかなり順調なペースでした。

ちなみに負荷試験中に何らかのアレルギー反応が出た場合、その度合いによってはそのまま1泊入院をすることになります。

実録!アレルギー負荷試験 ~スキマ時間はどうしてる?~

食べている以外の時間は自由に遊べるので、いろいろとおもちゃを持ち込んでムスメのご機嫌を取ります。いかに時間を潰せるか、軽くてかさばらないか等、親のセンスの見せどころ。YouTubeに頼らず乗り切れた時は謎の達成感を味わうことができます。大人用の暇つぶしグッズも欠かせません。子どもにスマホを奪われた場合に備えておくと安心です。

負荷試験後の治療は?

負荷試験から3日後より、同量のアレルギー食品の摂取を自宅で行います。3日に1回ペースで摂取を3週間ほど続け、その間に特に問題がなければ、その量のアレルギー食品を食べても問題ないとのお墨付きを得られます。

負荷試験を行えるのは半年に1回ペースです。3日に1回ペースで規定量を食べさせ続け、次の負荷試験のタイミングが来るのを待ちます。そうやって少しずつ食べられる量を増やしていっています。

以上、わが家のアレルギー治療はこんな感じです。あくまで個人の体験となりますので、詳しい治療方法はお近くの病院にお尋ねいただきたいですが、何らかの参考になりましたら幸いです。

この記事を書いた人

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東京都

きゃん

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働くママ チャイルドコーチングアドバイザー

4歳娘(繊細)娘溺愛パパ(激甘)と3人暮らし。日々娘とのお出掛け先を探すマイペースママ。好きなモノはアートと本、のんびり時間。のんびり時間を作る為なら頑張れます

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