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マレーシア教育移住に向けた「ジョホールバル」2週間プチ移住

マレーシア教育移住に向けた「ジョホールバル」2週間プチ移住

11月末~12月上旬に、約2週間、AirBNBのマンションを借りてマレーシアのジョホールバルで、親子4人(娘2歳7か月、息子0歳3か月)で住むように暮らしてみました。

1.これまでの経緯 
2.旅の目的 
3.行った後の感想 

に分けて整理してみたコラムです。

良ければ最後までお付き合いくださいませ。

1.これまでの経緯

■公立保育園とインター保育園の違い
現在、公立の保育園に通わせていて、その絶大なる手厚い保育に感謝してもしきれず、先生方には頭が下がる思いです。そんな中、インター保育園のsummer campなどに1週間ほど娘を参加させた時のこと。
娘が大層楽しそうに帰ってきて「また違う保育園行きたい」と言い出す状況。カリキュラムやプログラムを見てみると、クラフト・ダンス・ミュージック…など子供の知的好奇心を刺激するような内容。それは、また行きたいと言うよなぁと。公立の保育園の絶対的な安全性には頭が下がるものの、アクティブなプログラムは無いのが現状だと思います。自分の子供に、より積極的でアクティブな教育を受けさせたい、と、漠然と思うようになりました。

■国際バカロレア(IB)プログラム
色々調べていくうちに、スイスジュネーブ発祥の国際バカロレア(通称IB)プログラムというものが気になりました。1つの国や制度に偏らず、国際的に必要とされる教育プログラム(探求心、考える力、コミュニケーション…)とのこと。
日本の公立の詰込み型教育は、ある一定の学力まで画一的に育てるのには適しているように思いますが、何か自分で考えて0から1を導き出す「考える力」や人前で話す「プレゼン能力」などは厳しいように思います。そして、残念ながら後者の方が社会で重要な要素なのではないのかな、と、感じています。

■バイリンガル育児と英語を使って何をするか?
妻の強い想いもあり、子供はネイティブスピーカーに育てるというのは早い段階から決めていて、英語のかけ流しや英語絵本など、英語コンテンツを取り入れる工夫や、英語のモンテッソーリ教室に通わせるなどしていました。また、英語習得の重要性は言うまでもありませんが、目的は「英語習得」ではなく、英語を使って「何をするか」だと考えています。なので、英語を勉強として捉える環境ではなく、当たり前のように習得できている環境を提供してあげたいと思っています。
上記を踏まえて、前述のIBプログラムを英語で実践しているような保育園への転園なども検討している状況です。

■妻の夢は海外移住
妻は昔から、海外に移住するのが夢で、特にニュージーランドに移住したい、と、常々言っていました。その理由は長くなるのでここでは割愛するのですが、「子供への教育」と「妻の夢」を両方叶える、教育移住という考え方に辿り着きます。
ただ、妻の希望のニュージーランドは、インターの費用が高く、物価的にもちょっと現実的ではないかなと、いきなり挫折します。そこで色々調べていくと、費用的にもその他の条件が折り合いそうなのが「マレーシア」でした。
色んな民族が当たり前のように共存し、陸路で隣の国に30分で行ける、世界は自分が考えているよりはるかに大きいと体感させるには移住というのはベストだと考えました。子供たちが社会に出ていく20年後を想像した時に、日本経済が明るい方向に向かっているのかはかなり疑問で、その時に選択肢が日本にしかないという状況だけは避けたいと親として強く思っているのもあります。

■ジョホールバル:自然を近くに感じながら幼少期を過ごさせたい
マレーシアでの候補地ですが、首都クアラルンプールは我々夫婦には都会すぎるかなと考えました。というのも、私と妻の趣味は登山(テントを張り尾根から尾根へ縦走する割と本気の趣味)で、子供にも幼少期は自然に多く触れさせたいという思いがあります。
なので、マレーシアの中でも自然や緑が残っていて、インターがたくさん立ち始めている「ジョホールバル」に焦点を合わせてみました。
※ジョホールバルはマレーシア南部の地域で、シンガポールまで橋を渡って30分という立地です(1998年サッカーW杯日本代表が決勝トーナメント進出を決めた地でもあります)
思春期になり、都会に行きたければ橋を渡って30分でシンガポールなので、都会生活はその時でも遅くないかな、と個人的には思っています。

■時期・移住パターンを具体的にイメージしてみる
教育移住を実際にするとした時に、インターのyear1が6歳なので、娘が6歳(2026年)というところを一つのタイミングとして考えてみました。家族全員で移住するパターン(現地での仕事はどうするか)と、母子教育移住(家族離れるのは子供にとってどうか)パターンなどを検討中です
※現在の会社が、2026年にリモートワーク海外在住でもOKになっていると期待。
具体的な時期をイメージすることで、逆算して、今何をしておくべきかみたいなことを考えられるので、重要かなと思います。

2.旅の目的

■2人が育休中に実際に行って体感してみる
8月に第二子が産まれ、夫婦2人とも育休を取っており(妻1年、私10か月)、この期間に実際に現地に行ってみようと考えました。3泊4日とかの旅行ではなく、2週間等なるべく長期間で、かつホテル住まいではなく、住むように暮らしてみようと、AirBNBでマンションを借りてみました。旅の目的の1つ目は「住むように過ごしてみてどうか?」を体感することです。

■スクールツアー
数年後に環境は変わっているとは思いつつ、現時点でどんな環境かを見るために、現地のインターを4校ほど視察してみました。ワクワク海外移住というマレーシア海外移住を推奨する団体のオンラインサロンイベント経由で、妻が現地に住む方にコーディネートを依頼し、セッティングという流れです。旅の目的の2つ目は「現地のインターがどんな環境か」を視察することです。

■現地の方々の話を聞く
前述の移住オンラインサロンイベントのコーディネーターの方や、妻の参加しているオンラインコミュニティ経由で、現地に住む日本の方にアクセスして、生の意見を色々聞く機会を設けました。旅の目的の3つ目は「現地の方の生の声を聞く」というリアルな体験談を聞くことです。

■余談:妻の行動力
うちの妻は2つのオンラインサロンに入っていて、1つが日本に住む外国人ママさんと繋がるコミュニティで、2つ目がバリキャリ女子が集うコミュニティなのですが、その2つのサロンや前述のオンラインイベントなどを通じて、ほぼ0だったところから、圧倒的な行動力でジョホールバル周辺人脈に色々ネットワーキングしていく妻をみて、本当にこの人は凄いな、と思いました。たまに思い込みが激しいところがありますが、スイッチが入った時の瞬発力や行動力は子供にも備えてあげたい能力ですね。

3.行った後の感想

■住んでみて感じる育児のしやすさ
気候や食事など色々とかなり住みやすいのですが、何より「子育てしやすい環境」が、一番心に残りました。街中のすれ違う人、お店の人、出会う全ての人が小さい子どもに寛容で、色んな人の優しさに包まれながら育児が出来た2週間でした。
日本だと、お店で子供が騒ぐと「静かにしないとダメ」と言ってしまうし周りもそんな空気だと思いますが、マレーシアは子供が騒いでも全然気にせず、むしろ周りの人とかお店の人が遊んでくれます。息子が黄昏泣きでギャン泣きしていて、さすがに気まずいと思っていたのですが、不愛想なイスラムの女性が表情を変えずに風船をくれた時は、この国の子供への寛容度は本当にありがたいなと救われました。

■スクールツアーに行ってみた感想
現地のインターを4校ほど回らせてもらったのですが(サンウェイ、ステラ、フェアビュー、テンビー)、実際に通うとしたらこういう感じなんだなと感覚が掴めた一方、子供に何が合うか、みたいなところは学校の良し悪しだけでは判断できないのでなんとも言えないかなとも思いました。
現地のコーディネーターの方も「子供によって合う合わないはあるし、もっと言うと兄弟でも違う」と言っていたのが印象的でした。子どもにとってのベストを考えて提供しつつも、合わなければすぐに変更する、といった柔軟性が重要だなとも思いました。

■現地の方々の声を聞いた感想
現地に住む日本人の方々に話を聞いたりする機会があり、色々と学べました。大きな話(不動産事情、病院事情、交通事情、食料事情…)から、小さい話(切れ味の悪いサランラップはどうにかならないかなど)までたくさん聞けましたが、全員が口を揃えて言うのは「ジョホールバルは子育てしやすくて、日本に帰りたくない」でした。
こんなに全員が同じことを言うほど、マレーシアは子育て環境において非常に魅力的な国なのだなと思います。

さいごに

色々な経緯を経て「教育移住」という考え方に辿り着き、育休期間を利用して、プチ移住をしてみたりしました。実際行ってみて色んな話を聞いたりしていくと、やはり子どもへの教育環境という視点でいくと、様々な視点でマレーシアはかなり良いのかなと思いました。

そして、実際行って一番強く感じたのは、そもそも教育云々の前に「育児に対して理解のある社会環境」が素晴らしいということです。これは、何より「親」の精神的にもとっても良いのでは?と強く考えさせられました。(※日本は素晴らしい国ですが、この「育児への理解」という視点において、どうしても後進国であると言わざる負えないかなと思います。)

たかだか、2週間ですが、色々価値観が変わった部分もあるので、これを読まれている皆さんも、もし良ければ2週間移住トライしてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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東京

浅田伊佐夫

育休計16ヶ月取得!40歳/2児のパパ広告代理店サラリーマン

4歳(女)2歳(男)。育休を取得し、育児の素晴らしさと大変さを体感。「男性が当事者として育児をするのが当たり前の社会」を目指し、父目線の育児ブログを発信中。

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