ブログ
2度目のイギリス駐在に帯同中。男子2人抱えてワンオペ率高し。

更新

「後から早生まれ」イギリスでの2年間の兄弟ドタバタ育児を振り返る

「後から早生まれ」イギリスでの2年間の兄弟ドタバタ育児を振り返る

「後から早生まれ」それは私がイギリスに引っ越してきてふと思いついた造語です。引っ越してきてからの2年間、ドタバタではちゃめちゃ、でも楽しい日々を過ごしてきました。今回は、さまざまな場面を通して「早生まれ」になって変わったことを綴ります。

「後から早生まれ」って何よ?

8月生まれの長男、4月生まれの次男は、日本では年度の前半生まれとなります。長男は0歳児で余裕で認可保育園が決まり、特に心配することもなくスクスクと育ってくれましたし、次男の保活も全く心配せず、ぬくぬくと子育てをしてまいりました。

しかし、我々家族が2年前に引っ越してきた、ここイギリスは9月が新学年のスタート。彼らはこちらではいわゆる「早生まれ」となります。次男はさておき、日本で育ってきた長男は、いきなり「早生まれオブ早生まれ」となり、母目線でもかなり状況が変わったことが多くありました。

この状況の変化を「後から早生まれ」と勝手に名付け、母目線で気づいたことをまとめてみました。

小さいのが気になる!

日本では、同じ学年の早生まれのバブ味溢れる子達を見ていて、「かわいいなあ」なんて微笑ましく思っていました。ママ友が、「うちの子、早生まれだから小さくて…」と不安そうに言うのを聞いて、そんなに気になるものなんだな、などと思っていましたが、いざ自分の子どもが頭一つ小さいと…気になる!

日本では大きい方だった長男も、現地のお友達に混ざると頭ひとつ小さくなってしまいます。
「こんなに小さな体で日々の生活が負担になっていないだろうか」
「体の大きな子と喧嘩になってけがでもしないだろうか」

むくむくと湧き上がる不安を吐露しては、「He has no problem!」とママ友に返される私。今ならわかる、小さくて心配になる気持ち!でも「そんなに気にすることないって!」と返しちゃうその気持ちもわかる!

勉強の遅れが気になる!

イギリスの公立小学校は、4歳からスタートします。英語ゼロ、もとい、この国の教育システムについての知識ゼロで長男を入学させたわが家、最初はかなり大変でした。

英語(いわゆる国語)がついていけないのはもちろん、算数、理科や道徳的な授業がいきなり始まります。そして、ここで「早生まれ」という状況がかなりきいてくるのです。学校で足し算引き算を習い、課題図書を読む。渡英当時、日本で言うと年少時だった長男、マインドが幼なすぎて勉強という概念が理解できず。おまけに英語も理解できなかったので、本人は大変な思いをしたことでしょう。

早生まれとそうでない子の差は、9歳ぐらいでなくなると言われていますが、あまりに幼いわが子を見ると、どうしても心配してしまうものでした。ちなみに早生まれの子は、学年をひとつ下げられると言うシステムがイギリスにはあります。学校の先生と相談して決められるようですが、そんなシステムを知らなかった母がここにいます…。

とにかく「要観察」の嵐!

お次は次男。○歳児検診というものがこの国にもあり、次男ももれなく対象となっているのですが、どんな管理方法なのかは分かりませんが、次男はやたらと早いタイミングで召集されるのです。

1歳児検診は、もうすぐ11カ月というタイミングで検診を受け、2歳半検診に至っては、2歳2カ月で検診の日程が組まれていました。当然いくつかの発達について「要観察」との判定を受けました。いや、違うよ、召喚のタイミングが早すぎるのよ。なんだか心配にはなりますが、私が見る限り、次男の成長に特に不安は感じません。

それでも「要観察」扱いになっている次男、度々支援センターから連絡を受けては「問題ないですよ」との報告を繰り返す日々でした。そもそもこの検診自体が母の自己申告ベースで行われるので、どう向き合えば良いのか、私には分かりません…(苦笑)。

保活、意外にも苦戦?

イギリスの保育園、それは働くママにとっての投資だと勝手に思っています。自分のキャリアを何がなんでも継続させるために払う、自分の給料とほぼ同額の保育料、それは巨額投資です。(余談ですが、イギリスでは、ママ(パパ)の給与より保育料が高くつくため、「働く意味がない」と仕事を辞めることがしばしばあります)

しかし、そんなイギリスにもありがたいことに、2歳児以上の子どもには、週15時間分相当の保育料が免除される制度があります。しかし、この制度が曲者。

2歳以上と言ってはいますが、正確には「満2歳になった次の学期から」の保育料が免除の対象になるのです。たとえば1月生まれ、3月生まれの子は4月(スプリングターム)から保育料免除。でも4月生まれは?

そう、4月生まれの保育料が免除になるのは次の新学期、つまり夏休み後の9月なのです。4月から8月までの保育料を満額払う負担は大きく、補助が始まる9月の入園を狙ってもこの時期は入園ラッシュ。日本だと余裕を持って進められる4月生まれの保活、この国では意外と苦戦です。

ちなみにわが家はビザの関係でこの保育料免除制度が使えず…。それがわかった時点でフルタイムでの保育園利用は諦めました(涙)。

でも2人ともえらいよ!(親バカ)

そんなこんなで、大変な日々を過ごしてきたわが家ですが、早生まれになってしまったからこそ気持ちがおおらかにもてている気がします。

「宿題できない?いいよいいよ!できるところだけやりな!」
「4語文(日本語では2語文に相当)がでない?だってまだ小さいもん」

できなくても全然OK。むしろこんなに小さい体で頑張っててえらいね、とわが子に対する評価が激甘になってきます。この心の余裕は「後から早生まれ」と言う状況が生んだ思いがけないプレゼントかな、なんて思っています。

イギリス生活3年目!これからも楽しく過ごすよ!

なんだかんだ言って、イギリス子育て生活も3年目に入りました。もう通算10年ほどになるイギリス生活ですが、子育てを通して見るこの国は、1人の時とはまた違った印象を受けることがたくさんあります。これからもそんな気づきを大切にしながら、楽しく過ごしていきたいと思います。

一番大きな気づき「イギリスの学校、めっちゃ休む!」

この記事を書いた人

Kyokoの画像

海外

Kyoko

2度目のイギリス駐在に帯同中。男子2人抱えてワンオペ率高し。

ヨガインストラクター ITEC Diploma in Aroma therapy所有

夫と男子2人(6歳&2歳)の4人家族。
イギリス生活通算10年になります。
ヨガ、美容、旅行にグルメ、好奇心の赴くままに生きたいアラフォーママです。

あんふぁんチームズ

電子書籍

幼稚園児とママ・パパの情報誌

親子の保育園生活を応援する情報誌