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和室の光漏れがなくなり真っ暗に!寝かしつけも楽になる睡眠環境作り
最近ではフローリングの洋室にベッドを置いて寝る家庭も多いと思いますが、畳敷きの和室に布団を敷いて寝ている家庭もあると思います。
いくつかの調査結果を見た感じでは、ベッド派と布団派がほぼ半分ずつの割合となっています。
ただし、小さい子どもがいる家庭では、安全面から布団で寝ている家庭も多いのではないでしょうか。
和室を寝室にする場合、気をつけたいのが別室からの光漏れです。
しかし光漏れは和室の構造上、避けられないようなので、費用と手間がなるべく少ない範囲で対策を実践してみました。
別室の光はどの程度漏れてくるのか
和室の場合、隣室との間をつなぐ扉は、写真のように襖(ふすま)であることが多いです。
まずはこのような状況での光漏れを見てみます。
ふすまを閉めた状態で寝室の明かりを消すと・・・
このようにふすまの端から光が漏れてきます。
隣室の明かりを消せば、光漏れは当然なくなるのですが、わが家の場合はリビングの隣に和室があるため、子どもの寝かしつけの後はどうしてもリビングの明かりをつけて過ごしたいです。
そこでまず、ふすまの構造から考えることにしました。
ふすまの構造上の問題点
ふすまをきっちり閉めれば解決、というわけではないのがまず難点です。
理由はふすまがはめ込まれている溝(襖溝)を見ると分かります。
通常は溝が2本ですが、わが家の襖は3枚あるため溝が3本になっています。
それはさておき、溝と溝の間にはいくらかの間隔があります。
和室建具の規格により、この感覚は9mmもしくは12mmと決まっているようです。
わずかな隙間ですが、この距離がくせものです。
次に襖を閉めた時の状態を考える前に、少しふすまについて知っておきましょう。
上の図にある通り、ふすまには枠があり、場所によって名称が異なります。
ふすまを締めた時は、図の中で堅縁(ドブ)と呼ばれる部分が2枚重なることになります。
その様子を上から見た図は次のようになります。
ふすまはレール(襖溝)に沿って動くため、閉めた時は2枚が少しずつ重なりながら隣り合って配置されることになります。
図は上からふすまを見下ろしたところです。
溝同士の間には1cm前後の隙間ができて、この隙間から光が漏れてしまいます。
物理的な隙間があるため、ふすまの閉め方だけでは光漏れを完全に防ぐことはできません。
光漏れをシャットアウトする対策とその効果
ここから、光漏れを根本的に解決していきます。
原理としては簡単で、図に赤線で書き足したように、隙間をマスキングテープで覆ってしまいます。
マスキングテープは「幅が4cm以上」の太いものを使い、片側をテープ同士で貼り付けてくっつかないようにします。
真ん中の黒い部分がマスキングテープです。
ちなみにふすまは和室側と隣室側がありますが、両方にテーピングをすると完璧です。
マスキングテープを貼った結果は・・・
写真は真っ暗になり、光漏れが全くなくなりました。
対策前と比較すると下の写真の通り、効果が一目瞭然です。
ちなみに今回の対策費用は1000円程度、作業時間は1時間弱でした。
寝付きがいい人は気にならないかもしれませんが、自分の意志で眠れない乳幼児にとっては、この差が大きく影響してくるようです。
わが家の一例ですが、部屋を真っ暗にしたところ、寝かしつけにかかる時間が15分ほど短くなりました。
寝室が洋室の場合も、ドアからの光漏れがないかチェックしてみてはいかがでしょうか?
寝かしつけに悩んでいる方には是非試してほしいです。
睡眠環境を整えて、年間2000時間の睡眠時間をより快適に過ごそう!