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「ママ、なんであの人挨拶しないの?」「それはね・・・」
「結婚しようね」と言ったと思えば突然「友達になろう」などと格下げしたり、さんじゅう×歳の気持ちをもてあそぶ息子。
でも「まぁきっと友達になったり、結婚したいと思うくらいママのこと好きでいてくれてるってことだね」と安易に考えていたら、私のことを「自分と同じくらいの精神年齢の人」と認識しているだけということが判明しました。
「ママって何歳だと思う?」
「3歳くらい」
しかも年下という認識であった。
こんばんは。老け顔な3歳、鹿原です。
突然ですが、この世界にはいろんな人がいます。
背が高い人、低い人、ふくよかな人、やせている人、ネガティブな人、ポジティブな人・・・。
みなさんのまわりにいるか、いないか、これが普通であるのか、そうでないのかは、正直よくわかりませんが「挨拶をしない人」に出会ったことはありますか?
近所の方に挨拶をしても無視される、息子に「おはよう」と言ってもシカトされる(鹿原家の夫・談)などの話を聞いたことがありますが、息子の通っている幼稚園の保護者のお母さんがそうなのです。
送りのとき「おはようございます」、迎えのとき「こんばんは」は、子ども同士が話していたとき、親同士がすれ違うときなど、決まりではないですが言うことがほとんどですが、ただひとり、一切返してくれないお母さんがいます。
最初はただ、聞こえてないのかなくらいにしか思っていなかったんです。
けど2回目、3回目、やっぱり返ってこなくて、寂しい・・・・。
これはどうしたら返してもらえるのか?
ワタシ諦めない!
鹿原なら出来る!と、自分の力量を調べるがごとく勝手に燃え、「おはようございまぁああす!」とやたら声を大きめにしてみたり、「おーはよーーございまーす!」と伸ばしてみたり「・・・おはようござい・・ます」と呟く系で言ってみたりと、さまざまな方法を試してみましたが、結局、鹿原が燃え尽きて終わりました。
こちらをチラ見すらしてくれないので、あれ?もしかして私が見えてない・・・?ワタシ霊・・・?という疑惑。
いや、もしかしたら嫌われてるのかも?と思い、ストーカーのように陰からのぞいて観察してみたところ、どうやら誰にも返していない様子。
でも先生とは話しているようなので、声が出ないとか、誰とも話したくないとか、そんなふうでもない感じ、多分。
まぁ実際のところ理由なんてどうだっていいんです。
挨拶するしないは自由。
しないから、この人は悪い人!というわけではないし。
だってそうなったら夫の「おはよう」を無視し続けている息子も悪い人になってしまう。
挨拶しないことに、何かこだわりがあるのかもしれない。
右足から靴を履いたら今日はいいことが起こる・・・みたいに、今日、誰とも挨拶しなかったらいいことが起こる、という願掛けのようなものがあるのかもしれない。
私は返してもらうために挨拶しているわけではなく、すれば自分が気持ちよくなるからするのであって、だから別にいいんです。
返ってこなくても(じゃあ、しつこく力量試すなって感じですけど)。
でも、それだけで終わりに出来ない理由があります。
子どもは小さなことも見ている
「ねえ、ママ。なんであの人挨拶しないの?」
ある幼稚園の帰り道、車の中で息子が不思議そうに聞いてきました。
挨拶はするものと学んできた息子。
それなのにどうしてあのお母さんは挨拶をしないのか?
単純に抱いた疑問。
大人だけで終われるのならいいのです。
気持ちの中で解決出来るから。
でも子どもは、疑問に思ったことは聞きます。
いつもと違うことがあったら、事細かに聞いてきます。
子どもは小さな体で、小さな目で、でもしっかりまわりを見ているんです。
こんな時、なんて答えたらいいのか?
本来なら、挨拶はきちんとしなければならないと教えたいので「よくないね。挨拶がちゃんとできないなんて」と答えたいところですが、そんなことは言えません。
なぜなら同じ幼稚園の保護者さん。息子のお友達のお母さんという可能性があるからです。
子どもには何の罪もありません。
余計なことを言って「〇〇のお母さん挨拶できないんだって~」みたいな事態になっては大変です。
それになるべく息子には、人の悪いことを吹き込みたくありません。
「風邪で声が出ないのかもね」と言ってもウソくさいし、「ん~、わからないやぁ!」と逃げるのもよくない気がする。
フォローの言葉をかけて、じゃあ自分も理由があればしなくていいんだと思われても困る。
とっさのことだったので、考える時間はほとんどありませんでしたが、私の口から出た答えはこうでした。
「挨拶してないわけじゃないよ。ちゃんと返事はくれてるよ。でもきっとね、声が小さくて聞こえなかったんだよ。だから坊ちゃんも挨拶をするときは大きな声でするんだよ。じゃないと、してないって思われちゃうからね」
私の中で起こる拍手喝さい。
1000点の答え!(自画自賛)
とっさのわりにはいいじゃない!
ちょいちょいウソは混じっているけど、相手のことも悪く言っていないし、挨拶はきちんと大きい声でするということを息子にも教えられた気がする。
本当に些細なこと。
些細な一瞬が積み重なり、子どもはそれをちゃんと見ています。
子どもに何かを教えられるのは、生まれた時からそばにいて、常に一緒に過ごしてきた親の役目。
5歳なんてまだまだ知らないことだらけ。
口は達者だけれど、もっとちゃんと教えていかなければならない。
親がやらなければやらなくて大丈夫だと思うし、やれば自分もやろうと思う。
親の言動や行動の影響はとても大きい。
だからこそちゃんと息子に教えていきたい。
そのためにまずは自分がしっかりやらないと。
と、気が引き締まる出来事でした。
「挨拶はね、とっても大事なんだよ」
「どんなときでもそれを忘れないでね」
「ママも頑張るから、一緒に成長していこうね」
おまけ
最後は、老け顔3歳の母と5歳の息子の日常動画で締め。
結構どうでもいい