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3歳からのアドラー式子育て本の中身が濃すぎて今年一番良かった本になった

3歳からのアドラー式子育て本の中身が濃すぎて今年一番良かった本になった

平日は会社員、週末はパラレルキャリアでイラスト描きとタロット占いをしている、2歳児の母、うかたそです。子どもの寝かしつけ時に、私自身がイライラしてしまったり、適切な声かけができず子どもを泣かせてしまうことが多々ありました。

そんな私が出合ったのが、親子のアドラー心理学です。今回は『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』という本から学んだエッセンスをここで共有したいと思います。

『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』
清野雅子・岡山恵実(小学館)

基本の声かけ

泣いた子どもに

×「どうして泣いたの?」と、原因を問うのはダメ。

◯「どうしたいの?」目的を問う。そうすると、「じゃあ、どうしようか?」と、解決方法を一緒に考えることができます。

「パセージ」の目指すところ

自分の能力を信じ、社会に貢献できる大人に育ってもらうこと。「自分が持っている力を、自分や家族のために活かすことができる」と感じてもらいます。

心理面の目標
1.私は能力がある(自己管理能力、貢献する能力)
2.人々は私の仲間だ

行動面の目標
1.自立する
2.社会と調和して暮らせる

これを援助するのが「勇気づけ」です。「勇気づけ」ってアドラー心理学でよく見聞きする言葉ですが、要は子どもの可能性を信じて、正しく導くことだと理解しています。

母としての心構え

母親は、子どもが世界とつながる最初の人物であり、子どもは母親を通して人々とのつながりを理解します。イライラしたら、いったんクールダウンすること。母の感情がマイナスだと、勇気づけになりません。減点法ではなく、加点法で子どもを見ましょう。

子どもの話を聴くポイント

「子どもの話は要領を得なくて長いし」と思って、きっとこうだろうと先読みしたり、だいたいのあらすじを先に作ってあてはめたりしないこと。子どもの話はゆっくり聴きましょう。

話の途中で黙ってしまったときも、考えをまとめようとしているのかもしれないので20秒ほど待ってあげること。そうすることで、子どもは話すのがだんだん上手くなっていくし、「親は私の話をちゃんと最後まで聴いてくれる」と信頼できるようになります。

やってしまいがちだけど、やってはいけないこと

・ごほうびをぶら下げて何かをさせるのはダメ(野菜を食べたらおもちゃをあげるなど)
ごほうびをあげないこと(罰)で何かをさせるのもダメ(勉強しないとデザート抜きなど)

自分がごちそうを作って、パートナーから「えらいね。やればできるじゃん。これからも頑張ってね」と言われてどう思いますか?「おいしそう!作るの大変だったでしょう?ありがとう」と言われたらどう思いますか?「勇気づけ」とは、つまりそういうことです。

・失敗した子どもを叱責(勇気くじき)しない。
「失敗しちゃったね。どうしようか?」と聞いてみます。ひとりで後始末をできるならお任せします。うまく出来れなければ片付け方をゆっくり教えながら一緒に片付けます。「失敗したいために、次からどうしたらいいかな?」と聞いてみましょう。「もうやらない」と答えたときは(=勇気をくじかれていたら)「この次はきっとうまく行くよ」と勇気づけてあげると良いです。

・「なぜ?」はあまり子どもに言わない。
オープンクエスチョンは人の話を聴くときにとても便利だが、「なぜ」は原因を追求することになるため、あまり使わない方が良いです。

・子どもの課題に口出ししない。
たとえば、子どもが上下柄柄の服を選ぶと、「世間体が気になる」「センスが悪いと思われる」「放任育児と思われる」と思って口出ししたくなるかもしれませんが、これは子どもの課題です。子どもの勉強や交友関係に口出ししたくなるかもしれませんが、それは子どもの課題です。

親の、「子どもに勉強できるようになってほしい」という期待や、「あの子と遊んでほしくない」という不安から来るもので、その期待や不安は親が引き受けなければいけない自分の課題です。子どもに何かをさせるのは、「子どものため」と言いつつ、親の自分が安心するための単なる自己欺瞞。

子どもから親に頼んできたとき・子どもの行為の結果誰かが迷惑をこうむったとき・子どもの人生に重大な悪影響がありそうなとき(喫煙、飲酒、犯罪行為)は、親子の共通の課題なので、親が手伝うことができるが、それ以外は基本的に子どもの課題として考えること。

と、ここまでエッセンスをまとめましたが

実はこの本、要所要所に漫画でのケーススタディが載っていて、それがとても分かりやすいんです。(肖像権の関係で、こちらにはお載せすることができませんがご容赦ください。)

漫画の中の母親が、もう「あるある〜!私もついこう言ってしまう!」と思うような母親像で、漫画を読みながら私は思わず泣きました。子どもへの愛情はたしかにここにあるのに、どうしてこんなに歪んだ形で表れてしまうんだろうって、母親の業の深さに涙しました。

私たち母親、日々、みんな頑張ってるよね!だから正しい声かけを知って、母も子も、もっと笑顔でいられるようになるといいなぁと思います。気になる方は、ぜひ本を読んでみてくださいね。

間違いなく今年一番読んで良かった本になりました!

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&ブロガーズ

読者代表ブロガー。全員が乳幼児〜小学生を育てるママ・パパで、生活者視点で自分の興味関心を起点に発信しています。情報感度が高く「一芸あり」のメンバーも多数。

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