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【子どもの受験】親のメンタルが崩壊寸前!ある作戦で乗り切った高校受験奮闘記-前編-
年が明けると受験を控えている子がいるご家庭では、いよいよ試験当日までカウントダウンが始まり、子どもより親がソワソワしてしまいませんか。
我が家の中学3年生の1stは、先週末に第一志望の受験日でした。
前日も当日も本人は緊張することが全くなく、普段通りにマイペースで過ごしているので、動じないなぁと感心してしまいます。
受験の自覚が全くない子への対応が分からない。親の方が焦って受験ノイローゼに
1stは元々勉強嫌いな子の為、受験勉強も一筋縄ではいきません。
テスト前でも自分からは勉強をしない為、塾や家庭教師に頼ったり、タブレット教材など、1stに合う学習方法を色々試してきました。
しかし、どの学習方法も成果はあまり無く(むしろ下がっている)塾や家庭教師を無断や自己都合で休む事も多く、とうとう11月には家庭教師にお断りされてしまうという状況になり、受験が絶望的になりました。
学校から帰宅するとスマホと昼寝しかしない受験の自覚0の受験生。
スマホのルールも守れないのでスマホを没収すると、その反動で尚更、机に向かおうとしない反抗期真っ只中です。
そんな態度と本人の"勉強やった"という言葉を信じた結果、案の定、回答を丸写ししていたり、プリントや宿題を全くやっていないという繰り返しで「誰の受験なの?」「高校生になりたくないの?」と私の方がイライラする日々でした。
志望校は自分で見つけてきて決めた学校なので、1stには希望の学校に行ってもらいたいです。
でも、受験当日まで残り2ヶ月になっても本人の学力向上に成果もなく、受験生の自覚もなかったので、1stがスマホを触っているだけでストレスが溜まり私自身がメンタルが崩壊していました。
集団検診へ行くと必ず聞かれる育児に対する「お母さんのメンタル」ですが、この時期に行った1歳半の8thの集団検診で助産師さんとの面談した際の話題は、長男の心配ばかり。
話しているだけで涙が勝手に出たり、ため息ばかり出てきて謎の湿疹が出たりとメンタルも体もボロボロでした。
このままでは受験に悪影響!親の気持ちを割り切るために「ある作戦」を決行!
ある日、同級生のお母さんとバッタリ会い、お互いの子どもの受験で立ち話していると、塾帰りの同級生がその場に現れました。
「塾もしっかり行って、自分から勉強に取り組んで、さすが偉いね〜!」と同級生の受験に取り組む姿勢に感心して褒めていると、ふと自分の子どもに対して「なんでうちの子も塾に通っているのに褒めてあげられないんだろう」と思いました。
他人の子や小さい子にはいくらでも褒めてあげられるのに、既に成人に近い体格や態度が悪い「自分の子」に対しては悪い所しか見えず"自然に褒めてあげることができない"ことに気づきました。
しかし、一緒に生活しているからには、年上の子に対して、どうしても悪い部分ばかりに目がいってしまいます。どうすれば自然に「褒める」ことが出来るか悩んだ結果、『ホストファミリーと留学生の関係性』を思い出しました。
1stは海外から来た留学生。彼は日本が初めてだから日本の常識や家庭のルールもまだあまり把握できていない。慣れない日本語で受験合格を目指している学生という設定にして、私は他人の子をお預かりしているホストマザーになったと思い込んで1stに接することにしました。
先輩ママに「ホストマザー作戦」を話したら大絶賛!
この作戦を始めた頃は、1stの悪態が目についても「私はホストマザー、彼は留学生(ゲスト)。日本の常識や勉強が分からないだけ」と自分自身に言い聞かせて1stとの距離感を保っていました。
1stの態度に干渉しないで気にしないで過ごしていると、叱らないで言い回しができたり、1stを褒めるような言葉が出るようになりました。
すると、自然と1stの悪態も減り、自分から親に話しかけたり、塾の無断欠席もなくなり、自主的に行動してくれるようになり、態度が落ち着いてきました。
このホストマザー作戦を実践中だと既に受験を終えた先輩ママ達に話したところ、皆さん「受験当時の心理状況や様子を思い出すわ〜」「人の子は褒めれる、分かるなぁ」と共感してくれ、とても良い作戦だと大絶賛!
自分の子ども故に、子どもの受験の成功を願って強く言ってしまったり、余計に干渉してしまったり、頑張った部分より出来ていない部分に目についてしまうなど、受験前は心配が故に子どもに対して特に厳しくなってしまう時期なのかもしれません。
自分の子ですが、『他人の子(留学生)』と見れるようになると、少し距離感が生まれて干渉したい気持ちも減りました。その子が我が家に来てくれた海外のゲストだと思ったら「分からない・出来ないから仕方ないね」と諦めと気持ちが割り切れたため、1stに対する焦りとイライラが大幅に減りました。
その結果、普段から行っていた同級生に話しかけるような声掛けや褒め言葉が自然と出るようになり、1stの反抗的な態度が落ち着き、非があった場合は自ら謝れるようになるなど1stの雰囲気が変わりました。
家族の協力も必須!期間限定で長男ファースト「受験生応援フェア」も同時開催
受験に集中してもらうには妹弟達の協力も必要不可欠です。しかし、他の妹弟にとって1stの受験なんて興味ありません。
今までは1stの目に付く場所であえて妹弟達がゲームやスマホを触るので、見事に誘惑されて受験勉強そっちのけで一緒にゲームやスマホで遊ぶ1stでした。
そこで、受験が終わる迄の2ヶ月間は、1stが快適に勉強できる空間を確保させてあげるために期限付きで家庭内のルールを決めました。名付けて"受験生応援フェア"。
妹弟等に「用事がある時以外に1stに近付かない」「差し入れの1st用のお菓子やジュースに文句を言わない」「1stに代わってお手伝いを行うこと」など、1stにしかメリットがない特典が満載の期間です。
最初は文句を言っていた妹弟でしたが、「期間限定だから!」「受験で合格したら妹弟向けに応援ありがとうフェアやるから!」とお願いしたところ理解してくれ、「お兄ちゃん、息抜きは終わり。勉強してきて!」「お菓子あげるから、早く終わらせてきなよ」など、私が言いたい事を妹弟達が代弁してくれるようになりました。
家庭内が受験モードに切り替わると、今まで受験生の自覚が無かった1stにも自覚が芽生え、正答率が目に見えて伸び始め、絶望的だった受験に希望が見えるようになりました。
後半へ続きます>>(準備中)