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三学年差姉弟ママ。スキマ時間のゆるやか知育で世界を広げたい

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繊細小学生、女子同士の揉め事に悩んでしまったとき、母ができること。

繊細小学生、女子同士の揉め事に悩んでしまったとき、母ができること。

我が家の長女(小3)は、ちょっぴり繊細さん。
いわゆる、HSC(Highly Sensitive Child)の部類に入るのだろうな…という女の子です。

小さい時から、健診にひっかかるかひっかからないかスレスレのところをいつも渡り歩いてきており
特に幼児期にはいろんな壁にぶつかって
そのたびに強くなって、成長し、今に至っています。

そんな成長した今の娘でも、時々心が折れてしまうことが…。
それは、お友達の放つ、ちょっと強めの言葉や、いわゆるチクチク言葉です。

中学年となり、幼児の面影が少しずつ薄れてきた小学三年生、
汚い言葉や、悪い単語、キツい言葉遣いなどなど
ネガティブ方面へのボキャブラリーが徐々に増えていきます。
特定の誰かに対し「ムカつくー」「イキってるよね」と悪口を言いだすのも
小学生あるある。

自分が言われたときはもちろんのこと
誰かがそういう言葉をかけられていることにまで反応し、
自分が言われていないのに暗い気持ちになっていることがある娘。
学校から帰ってくるなり、疲弊しきった顔でソファにへたりこみ、
「何々ちゃんが今日こんなヒドいこと言われてた…」と、とんでもなくへこんでいるのです。

私からしたら、自分が言われていないんだから気にしなければいいのに!と思ってしまうのですが
そういうわけにはいかないようす。
大変そうです。

なんといったらいいのかわからない、でもイヤなとき。

何かしてあげられないものかと話は聞きますが
ぶっちゃけ、それあなた関係ない話じゃない!?ということも多く(そもそも娘に対しての言葉じゃないし、娘は完全な第三者なので)
母としては気にするな!の一言で終わりたいのが本音。(笑)

でも、それが気になっちゃうのがこういう繊細さんの特性らしく、らちがあきません。

強い言葉、汚い言葉を発する子のことが、嫌いになったわけじゃない
小さいころから仲良しの子だし、嫌いになりたいわけでもない
ただ発する言葉がキツすぎて悲しくなる。

そんなキモチを、
「なんか…なんか、なんかなんだよねぇ」
と表現した娘。

なんかなんかじゃわかんないよ(笑)と思った母でしたが
とにかくイヤ、でもその人と縁を切りたいとか、そういうわけじゃない。
うーん、
「ふん!もう一生遊んであげないからねッ!」
なんてセリフが決め言葉だった幼稚園時代に比べて、
だいぶ頭の中が大人に近づいてきているんだなぁと実感。

これはもしかして、新しいジャンルを娘の中に開拓するチャンスなのでは!?とひらめきました。

そこで、娘と一緒に読むことにしたのが
「大和言葉 つかいかた図鑑」海野凪子・文/ニシワキタダシ・絵 です。

「大和言葉」とは、たとえば「浮足立つ」や「お鉢がまわる」、「よんどころない」など
中国から「漢語」が入ってくるよりも前に日本で使われていた「和語」、
この本にはその中でも最近はあまり使われなくなった言葉を中心に紹介がされており
かわいらしいイラストと一緒にわかりやすく説明と文例が書かれているんです。

なんで突然大和言葉!?と思われた方もいるかもしれません。
でも、これは今まで8年繊細さんを育ててきた中で私が気づいたことのひとつ、
わからないことがを不安がる、それならばそれに名前をつけちゃえば解決!ということなのです。

新たな壁は、新たな成長のチャンス

たとえば、本書でも説明されている「たまにきず」
「ほぼ完ぺきなのに少しだけ欠点がある」という意味で、大人は大体意味がわかって知っていますが
小学生ではまだ知らない子も多いはず。

なんだかイヤ(なところがある)というお友達は
「なんか、なんかなんか」ではなく「いつもは明るくて楽しいのに、時々人に暴言を吐くのがたまにきず」と説明がつくとなんだかスッキリ。

仲良しだったはずのグループで一人だけ裏切られてしまった!みたいな
「なんか、なんかなんか」な時なら、「煮え湯を飲まされる」、

もめごとが起きて、だれか一人が自分の意見を押し通すみたいなことが起きたときの
「なんか、なんかなんか」は「腑に落ちない」、

嫌いじゃないけど、どうしても一緒にいると疲れちゃう。
そんな子は「なんか、なんかなんか」じゃなくて「そりがあわない」。

そうやって、本を読みながら自分の中のモヤモヤして、なんだかわからないけど不快な気持ちに名前をつけていく作業をしていくと
少しずつ少しずつ、気持ちが晴れていくハズ。

「無視された」じゃなくて「しらをきられた」「お茶を濁された」なら
なんとなーくソフトな感じがしませんか?

成美堂出版をはじめとした「慣用句」や「語彙」などの子供向けの本にも
大和言葉はたくさん収録されているので

左から誠文堂新光社「大和言葉つかいかた図鑑」、永岡書店「大和言葉たしなみ帖」、成美堂「慣用句大百科」です

言葉にできない、モヤモヤした気持ちに名前をつけるのに便利。
名前がつけば、モヤモヤして「なんとなく不安」な現象から抜け出せられる上に
語彙まで増えちゃう!一石二鳥です。

ぜひお子さんと一緒に読んでみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございます。
Have a nice day!

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mizuho

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パートワーママ

夫、娘、息子&おばあちゃん犬と暮らしています。激狭庭に15種を超えるバラを育てるロザリアン。特技は早起き!ゆるくてお金をかけない知育を子供達と楽しんでいます。

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