公開 :
Trick or Treat!ハローウィン発祥の地から盛り上がり具合をご報告
ハローウィン。それはヨーロッパ発祥と言われています。
イギリスのハローウィン、現場からレポートします!
もうすぐハローウィン!
毎年この時期になると日本で話題になるのは、渋谷のスクランブル交差点の喧騒。
百均ではハローウィングッズがたくさん売りに出され、大人も子供もワクワク。
ハローウィンってそんなイベントですよね。
私のすむイギリスでは、どんな感じかな?
まずは、長男が買ってきたお菓子をチェック!
怖いのよ。
色々な意味で。
気を取り直して、紅茶で有名な王室御用達デパート、フォートナムアンドメイソンに潜入!
こちらも、なんというか地味…。
血まみれの指を模したグミや、一応棺型の箱に入れられたお菓子詰め合わせなど。
あまりハローウィンを重要視していない感をひしひしと感じます。
かたや他のフロアでは…
ワンフロア全部使って、クリスマスショップ展開中!
オーナメントや、クリスマスギフト、アドベントカレンダーなどが所狭しと並んでいました。
こちらは、クリスマス限定のショッピングバッグ。
思わずお買い上げしましたが、ちなみにこちら9月から売られております。
紅茶もすでにクリスマス仕様に。
ちなみにハローウィンブレンドなんてものは存在しませんでした。
イギリスのハローウィンって…
はい、もうお分かりですね。
イギリスでは、ハローウィンってそんなに盛り上がらないんです。
と言うより、クリスマスが重要すぎて、気がついたらハローウィンがすぎている、と言ったところでしょうか。
もちろん、子供たちは仮装して近所を練り歩いたりしますし、アメリカ人が多くすむ地域では、電気代どうなっとるんじゃ!というぐらいの煌びやかな装飾が施された家もたくさん見かけます。
イギリス人に聞いてみた!
ロンドン出身の友人にきいたところ、もともと(何百年も前のことです)ハローウィンとは、日本でいうお盆のようなイベントだったそうな。
あの世から、ご先祖様が現世にきてくれるのがお盆。
しかし、イギリス的ハローウィンでは、ご先祖さまだけでなく、関係ない悪霊も現世にきてしまうと考えられているそうです。
ご馳走を作っておくのはご先祖さまのため、でも、ご馳走目当てで悪霊が家に入ってきてはたまりません。
そこで、「もうこの家にはこわーい何かがいますよ」と、悪霊を避けるために、怖い顔の形にカットしたかぼちゃを家の前に置いておくそうなのです。
子供たちが、「トリック オア トリート!」と言って家々を回るのは、そんな悪霊を真似しているうちに、かわいい感じになったんじゃない?というのが現地人の見解。
イギリス人的には、ハローウィンの悪霊というのは、『魔女』『幽霊』『ゾンビ』この3本柱らしいので、それ以外のコスチュームを見ると、「なんすか、それ?」みたいな違和感を感じる、とのことでした。
ちなみにこれはロンドン、つまりイングランド地方のハローウィンで、スコットランドやアイルランドは盛大にハローウィンをお祝いするそうです。
風習の違いが面白い!
クリスマスと比べてあまりに地味なロンドンのハローウィン。
こんな背景があったなんて、驚きです。
でも、子供たちは夜出歩けて、お菓子がもらえる特別な日を指折り数えて待っています。
地味ながらも、楽しい一夜になるよう、母はお菓子を配りそうな家のリサーチに励みます。
(一般的に、外壁装飾あり、かぼちゃを飾っている家は、訪問OKとされていますが、うっかりただ室内装飾に熱心なだけの家をノックすると、マジギレされます)
日本のハローウィンも恋しい!