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3つの幼稚園に通った娘の登園しぶり。保育のプロが教えてくれた驚きの真実
「いい加減にしなさい!泣かないで幼稚園に行きなさい!」
「他の子は楽しんでいるのに、なんであんたはいつまでも泣いてるのよっ!」
大きな声で怒鳴り、連絡帳を娘に向かって投げつけた私。
クマとウサギが描かれたキュートな「れんらくちょう」は、娘の大粒の涙とともに、力なく床にポトリと落ちました。
今から3年前。
私は毎日悩んでいました。
悩みすぎて500円玉大の円形脱毛症ができたくらいです。
原因は娘の登園イヤイヤです。
今日は、現在3つ目の幼稚園に通う娘の、頑固な登園しぶりについてのお話です。
入園・進級したわが子の『登園しぶり』に悩んでいるママのお力になれますように…。
そんな思いを込めて書きました。
年長の今でも嫌がる娘。「クイーンオブ登園イヤ子」の称号を得た内容とは
転勤族の宿命、娘は幼稚園を2度転園しています。
プレ幼稚園を含めると、今通っている園で3つめになります。
年長になった今でも「行きたくない」を連発しており、年齢とともに“イヤの形”も変化しています。
娘はどんな登園しぶりだったのか、その様子をお話ししますね。
【A幼稚園】2018年4月~(プレ)
・登園から6時間ずっと泣き続ける(オムツ交換も大暴れ)
・保育活動、お昼寝時間は泣き声がうるさいため、補佐の先生と別室に移動
・給食拒否!水も一滴も飲まない→軽い脱水症状に
A園では1年間ず〜っと泣き続けました。
最初の数週間は、水も拒否したためおしっこが出なくなり、何度か軽い脱水症状を起こしたことも。
娘の登園しぶりは手強かったらしく、先生曰く「クイーンオブ登園イヤ子」でした(笑)
【B幼稚園】2019年5月~(年少・年中)
・園の入り口で私にしがみついて大泣き
・チック症状
時期外れの転勤で、年少の5月中旬に転園。
プレから通う子が多い園のため、なじみにくく「行きたくない」と泣く日が続きました。
チック症状も出ました。
ギュッとまばたきをしたり、から咳を繰り返したりする姿を見て、親としては胸が張り裂けそうでした。
B園での登園しぶりとチックは年少の間ずっと続き、夫婦で悩んだ時期です。
【C幼稚園】2021年4月~(年長)
・理由をつけてやんわり休みたいアピール
年長に上がるタイミングで今の園に。
さすがに大泣きはしませんが、出がけに休むアイデアを出してきます。
「お母さ~ん!大きなう○ちが出そうだから、バス間に合わないかもね!」
「ちょっと熱っぽいなぁ。休もっか」
本人はいたって真剣に演じていますが、思わず笑っちゃいます。
幼児教育のプロが教えてくれた本当の理由に涙
今でこそ「ああ、またか」と流せるようになりましたが、登園しぶりが激しかった頃は、笑顔で通うお友達と比べたり、自分の子育てに疑問を感じたりと落ち込む日々。
A園に通っていたある日のこと。
お迎えに行くと補佐の先生が娘を抱っこして来ました。
娘は相変わらず泣いています。
ため息まじりに「毎日すみません。いつになったら泣かずに過ごせるのかな…」
すると先生はカラッと明るい声で言ったのです。
「イヤがる子は卒園式当日まで泣いてますよ~!」
それを聞き、膝から崩れ落ちそうに。
「でもね、それは単に“その子なりの儀式”なんです。スポーツ選手が試合中にやる特殊なポーズと一緒。イチロー選手や羽生君と同じよ~」
いやいや、そんなはずないでしょう…。とツッコミたくなりましたが、続けて言われた一言が心に刺さりました。
「泣くことで子どもなりに状況を受け入れようとしているんです。心のどこかで、今からママと離れなくちゃいけない。頑張らなきゃいけないんだって、本人が一番分かっているんです。
でも生まれてまだ3年。寂しい気持ちを抑えることはできなくて当然。だから泣くんです。
ママは娘さんの様子に不安を抱くのではなく、頑張りを認めてあげて。あとは先生に任せて!こっちは今まで何万人もの園児を見てきたプロなんだから」
その瞬間、私は号泣したのです。
ああ、そうだったのか。娘なりに状況を受け入れようとしているんだ。
ようやくわが子の気持ちに気がつくことができた瞬間でした。
ベテランの先生は娘の心の中を見抜いていたんですね。
ランチは毎日複雑な思いでした 効果的だったこと、失敗したこと
それでも登園しぶりは続きます。
少しでも園生活を楽しんでほしい、その一心でいろんな方法を試しました。
ほとんどが返り討ちにあったわけですが(笑)、中でも成功した方法もあったんですよ。
【成功したこと】
・送迎をバス登園に変更した
これは大成功でした。
そもそも正門まで一緒に行き、自分は園舎へ向かうのに、ママは帰ってしまうのが嫌だったんですね。
かっこいい園バスにワクワクと乗り込み、先生と談笑しながら私に手を振っているではありませんか。
送迎方法を変える。
これはひとつの手かもしれませんよ。
【失敗したこと】
・母子分離の練習
・園は楽しい場所だとしつこく言いすぎた
集団生活に慣れさせる目的で、入園前に短時間のフリースクールに入れたことも。
そこでは楽しそうだったのですが、幼稚園では大泣き。
園の楽しさを伝えても分かりっこありません。
育児書やネットで調べたあらゆる方法も効果なしでした。
GW明けが鬼門!?あなたのお子さんが登園を嫌がったら…
入園・進級したての4月は泣かずに通い「あら意外とうちの子大丈夫なのね」と安心しても、5月の連休明けに「行きたくない」となるお子さんは多いそうです。
もしお子さんが登園を嫌がったら引きずってでも連れて行きますか?
それとも休ませますか?
むむ~悩みますよね。
微々たる私の経験からですが、いくら持ち物にかわいいワッペンをつけても、人気キャラクターでグッズを揃えても、ギュっと抱きしめ「必ず迎えに行くからね」って何百回言っても、「イヤなものはイヤ!」なんです(泣)
でも、数週間ほど経つと、少しずつ変わってくるはず。
朝は嫌がっていても、お迎えに行くと「楽しかった~」という日が出てきます。
(まわりのお友達もそういうケースが多かったですよ)
登園しぶりを100%解決する方法はないかもしれない、ゴメンナサイ。
でもね…
このブログを読んで下さったママは、お子さんの登園しぶりで悩んでいらっしゃるかと思います。
私自身が娘の「行きたくない」に毎朝悩んできた(いや、今も悩んでます)からこそ、軽々しく「大丈夫」とは言えません。
もしお子さんが「行きたくない」と泣いた時、「この子は自分の中で状況を受け入れようとしているんだ、頑張っているんだ」
お子さんの涙に隠された努力をママがそっと包み込むことができたら、きっと母と子の中で変化が訪れてくるはずですよ。
ほんの少しでも登園イヤイヤで悩むママのお役に立てたら嬉しいです。
一緒にのんびりいきましょう。