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おねしょと夜尿症は違う?夜は紙パンツだった小2息子が克服した方法【前編】
こんにちは。みなさんは「夜尿症」という言葉を聞いたことがありますか?今回は、長男の2年前のお話をしようと思います。
幼稚園の頃
長男はトイトレもわりと早めにしていたため、日中の紙パンツは比較的早い時期に取れ、幼稚園入園前からすでに布パンツで過ごせていました。ただ夜中はおしっこが出てしまうため、紙パンツでした。
その日々が年長さんになっても続き、周りのお友達が夜中も布パンツで寝れるようになっていくと、少しずつ心配な気持ちが出てきました。まぁまだ幼稚園生だし個人差もあるしな、という思いもあり、様子を見ていました。
小学生になって
小学校に入学した長男、就寝時は相変わらず紙パンツ。朝起きて少ししか出ていない時もありましたが、紙パンツがパンパンの時もあり、思い切って布パンツで寝かすことがなかなかできませんでした。
ある日行った皮膚科に置いてあった冊子がふと目に入り、そこに「子どものおねしょ、5歳過ぎたら夜尿症かも」と書いてありました。そこで「夜尿症」という言葉をはじめて知りました。
病院へ
ネットで調べたところ、5歳をすぎても月1回以上のおねしょが3カ月以上続くことを、診療の対象となる「夜尿症」という疾患として区別されているようです。
とっくに5歳を過ぎていたし、月1回どころかかなりの頻度で夜間におしっこが出ていたため、近所の小児科に相談に行きました。そこで大きな病院への紹介状を書いていただき、小児の泌尿器科へ行きました。
夜尿症の原因は?
尿をためる膀胱の大きさと、夜眠っている間につくられる尿の量のバランスが悪いこと(膀胱の大きさよりもつくられる尿の量が多い)さらに尿意をもよおしても目が覚めないこと、それらが夜尿症の主な原因だそうです。
夜尿症は5歳で5人に1人(約20%)、小学校高学年/10歳でも20人に1人(約5%)ぐらいにみられるとのこと。高学年になると移動教室などがあるので、夜尿症はさらに深刻な悩みになりますよね…それも考え、私は早めに受診をしたのです。
夜尿症は治療で早く治せる可能性がある
夜尿症は医療機関で適切な診断や治療を受けることで、治療せずに様子を見た子に比べて2〜3倍治る率が高くなることが知られています。
夜尿症治療の流れ
夜尿症治療の流れはまずは生活改善からはじまります。病院からいただいた日誌に毎日の状況、夜尿の有無などを記録して生活改善に取り組みます。
生活改善とは?
生活改善とは、一体どういうことをするのでしょうか?
1.規則正しい生活をする
2.水分の取り方に気を付ける
3.塩分を控える
4.便秘に気を付ける
5.寝る前にトイレに行く
6.寝ているときの寒さ(冷え)から守る
7.夜中、無理にトイレに起こさない
この中でもとくに大事なのが、「規則正しい生活をする」「水分の取り方に気を付ける」だそうです。
夕食後から寝るまでは、可能なら2〜3時間あけること。夕食時から就寝まではコップ1杯(200cc)程度までの水分摂取にとどめること。これらを意識するように先生に言われました。夕食から寝るまでコップ1杯って少ないですよね。みそ汁やスープも水分に入るので、夕食時には出さず、朝に飲むように言われました。
今までは夕食時にみそ汁もお茶も飲んで、お風呂上がりにはコップ1杯のお茶を飲んでいたわが家です。夜尿症を改善するためには、それでは夜の水分摂取が多すぎるようです。
その他の治療法
2週間〜1カ月にわたる生活改善でよくならない場合、お薬による治療や夜尿アラームというものを用いた治療法を検討します。
薬物療法
いくつか種類があり、お医者さんと相談しながら使い分けたり併用したりするそうです。
夜尿症は再発率が高いので、改善が見られてもすぐに服薬を中止せず、徐々に減薬していく必要があります。副作用が出る可能性もあるし、長く薬を飲み続けることになります。
アラーム療法
薬物療法のほかに、アラーム療法というものもあります。
寝る前にパンツにセンサーをつけ、夜尿でパンツがぬれるとアラームが鳴る仕組み。アラームが鳴ったら自分で起きてアラームを止める。(起きられない場合は家族が起こす)不思議なことで、これを毎日繰り返すことで膀胱が大きくなり、尿をためられる量が増えるそうです。
治療のメリットとしては、薬を飲まないので副作用がないのと、再発率が低く、薬物治療と異なり再発しにくいとのこと。デメリットは、夜中にアラームで起きることになるので親子ともに少し大変ですし、効果が出るまで数カ月程度かかることが多いようです。
効果が現れるタイミングは個人差が大きく、平均で3カ月程度。これを毎晩と思うと、根気強く治療していく必要がありますよね。
次の後編では、息子の実際の治療記録、結果をご紹介させていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。