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傷口ぱっくりラップパックも追いつかない…ボロボロの授乳期を救ったのは?
こんにちは。横浜在住エンジニアワーママ、ゾウです。最近私の周りは出産ラッシュ!友人や会社の同期、先輩…と元気な赤ちゃんが産まれています。
嬉しい報告を聞くといつも思い出すのが、娘が生後1カ月半になるまでの日々。実は私、授乳に物凄く苦労したんです…。当時探しても探しても見つからなかった情報を、同じように悩んでいる方に向けて書き留めておきたいと思います。
うまくいかなかった産後1カ月半
幸運にも母乳は産後から出ていたのですが、私の不器用さか娘の口の小ささか、なかなかうまい授乳のコツを掴むことができませんでした(今となればですが、おっぱい大好き!という素振りもなく卒乳も比較的スムーズ、現在でもあまり食事に積極的ではない娘の様子を見るに、そもそも食に興味がないタイプなのかな…と思っています。私自身がそうなので、遺伝かもしれません…)。
勝手も分からず、浅く咥えさせたまま長時間授乳したり(ナースコールしていいのかもわからず夜中に1時間以上吸わせていたこともありました…)、別途コップでも母乳を与えるよう指示されていたので見様見真似でぐいぐい搾乳したりと、乳首にかなりの負担をかけていました。
そして段々と、授乳に激痛が伴うように…気付いたときには、乳頭はぱっくりと割れてしまったのでした。
まずは授乳スタイルの見直し
私が娘を産んだ病院では生後2週間健診があったので、先生に相談し、助産師さんに授乳のやり方の再指導をお願いしました。さらにはNICUでの看護師経験のある友人に家まで来てもらい、母乳の仕組みや搾乳のコツまでも教えてもらいました。
そして、何とか掴んだ授乳の極意は「とにかく高さを出すこと」。枕と授乳クッションをこれでもかと重ね、胸の高さで赤ちゃんが真横になれるようにします。…よく聞く話じゃんと思われますか?
私もそう思って、十分高くしているつもりでした。でも、全く足りていなかったのです。産後の身体って、思っていた以上に前傾姿勢になってしまっていたんですよね…。猫背に歯の食いしばり、全身の緊張も相まって、腕に抱っこした娘に合わせるように前に前にと身体を被せてしまっていました。
うまく咥えられていないとしっかり飲むこともできなかったようで、日々の体重増加量も減っていましたが、娘をほぼ枕に乗せるようにして授乳するようになってからは徐々に飲める量も増えていきました。
結局は「物理的に守る」のが正解だった乳頭ケア
授乳姿勢が改善されても、傷ついた乳頭は簡単には治りませんでした。
毎回深呼吸し、覚悟を決めて乳首を咥えさせる瞬間に臨んでいましたが、授乳していなくてもただ歩いていても、食事中も、ただ生きているだけで、とにかく痛い………。当時の検索履歴は乳頭ケアで埋まっていました。
その中で最も情報が多く、効果的と謳われていたのは有名なラップパック。ピュアレーンやランシノーをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ただ、完全に割けてしまった傷は大体3時間置きの授乳で毎回開き、衣服が触れているだけで痛むひどい状態でした。楽になる姿勢もなく、気持ちも塞ぎ込み、すがるようにネットの海を漂っていたとき、ある商品に出合いました。
正直訝しみながら購入しましたが、これが大正解!その商品というのが、メデラのブレストシェルです。
どうやって使うの?
シリコンリングの中に乳首を差し込み、胸と下着の間に挟んでホールドさせて使用します。プラスチック部分が乳頭に触れずにカバーしてくれるので、物理的に乳頭がどこにも触れない状態になります。
私は中に母乳パッドを2個程詰めて使っていましたが、うっかり忘れると屈んだとき等に溜まった母乳が流れ出ることがあるのでお気を付けください。
また、私の場合は元々の胸のサイズが小さいので意外と気になりませんでしたが、それなりに体積のあるプラスチックを仕込むことになるので不自然な膨らみが服に響いてしまう場合もあると思います。身体の線が出るファッションがお好きだったり、薄着の季節で普段使いに抵抗を感じる方は購入をよくご検討ください。
衛生面ですが、私はお風呂に持ち込んでボディソープで一緒に洗い、あがるときにまた付けるようにしていたので洗い替えは不要でした。
最も面倒だったのは授乳のタイミングです。まず娘の授乳姿勢を整えてから、母乳パッドで吸い切れず溜まった母乳を零さないようにティッシュやタオルに吸わせてからシェルを棚に置き、授乳を始めると空いた手でシェルを軽く拭き上げ、母乳パッドを仕込み、ゴミを処理します。
時間がくると娘の口を離させ、すぐさまシェルを装着する…という作業をしていました。
スムーズに行わないと、慌ててシェルをつけずに下着を付けてしまい激痛に悶えたり、母乳で服を汚してしまったり…と後処理が大変になるので、忙しなくも毎回真剣でした。
乳頭、その後
授乳時の乳頭の痛み自体は1カ月半でなくなり、皮膚のケアと母乳の受け皿としてブレストシェルには結局、3カ月ほどお世話になりました。
思い返すと、産後はあらゆる痛みに耐えてこそ良いお母さんになれるんだ…と自分を追い込んでいたように思います。なので、ブレストシェルのような「痛みを避ける」グッズの購入を決断するのにも、とても時間がかかりました(あと本当~~~~~に使用レポがなく、Amazonのレビューのみでしか検討が出来ず届いて使ってみるまでマジで疑い続けていました。ごめんなさいメデラ様…)。
今苦しんでいる人には、避けるべきでない痛みなんてないし、割けるべき乳頭もないんだよ…!!と声を大にしてお伝えしたいと思います。
ブレストシェルの使用が広がりますように…!!