更新 :
日本の比じゃない!? ドイツの保活がとんでもなく大変らしい
初めて知った、ドイツの保活事情
先日、ドイツ在住の友人が一時帰国したので久しぶりに会いました。彼女も長男と同じ学年の女の子ママで、もうすぐ職場復帰するとのことでした。友人に「ドイツって保活大変なの?」と聞いてみたところ、ものすごく大変だった!!と。
欧州は福祉が整っていると思っていたので、予想外の答えにびっくり。色々話を聞いていくうちに、日本とあまりにも違ったので紹介します。
※彼女が住んでいるエリアの話のため、他の地域では一部異なる内容があります
1.区役所ではなく、直接保育園に申し込み
ドイツでは保育園・幼稚園をまとめてKitaと呼びます。日本同様、公立や私立、受け入れ開始年齢は多種多様。保育園リストなどは行政などで公開しているそうですが、入園希望の連絡は各保育園に申し込みが必要だそう。(1件1件申し込みが大変なのでオンライン化が進んでいるところもあるそうです)
大抵、どこの保育園も空きがないそうなので順番待ちリストに名前を入れてもらい、空きがでたら園から連絡が来る流れだそうですが、
まず返事が来ない。
とのことでした。(ドイツあるある?)リストの意味って…。
2.入園式がない=入りやすい時期がない
ドイツの新学期は9月。でも、入園式はなし。これはドイツに限らず、私が滞在していたフランスもそうでした。日本のように節目を重んじることがなく、いきなり授業だったのを覚えています。
日本では4月に一気に新しい子どもが入園するものですが、入園式がないドイツは一度に枠があいて入園できるということはほぼなく、新設で保育園ができない限りチャンスはなさそうです。
3.とにかくアピール!メール、電話、直接交渉なんでもござれ
「押してもだめなら引いてみな」は通用せず、「とにかく押す!押す!!押す!!!」がドイツの保活(友人から聞いた私の所感)。保育園から連絡は(ほぼ)来ないと思って、こちらから「空き出ましたか?」「こんな状況なので保育園が必要なんです!」「素敵な保育園ですよね、ぜひ入りたいのですが」とアピールをしないと動いてくれないそう。
私も友人の話を聞いた後に他の人のドイツ保活事情のブログをいくつか読んでみたのですが、大抵「アピール大事!!!」と書かれていました。
そもそもなぜこんなに保活が大変なのか
ドイツでは、日本と違って誰でもKitaに子どもを入れることができるそうです。(両親フルタイム、双子など優先順位が高くなる場合もあるそうですが)費用もそこまで高くないそうですが、日本と同じ世帯年収によって変動するんだとか。
そして、ドイツは今ベビーブームで保育者不足が深刻になっています。ベビーブームの背景は移民政策で、2020年の合計特殊出生率は1.53人(日本は1.34人)と1.3前後だった1990年代に比べ上昇傾向。結果、育児施設や保育者が足らず、待機児童が増えているのが近年の問題だそうです。
友人も新設する保育園の情報をゲットし、何とか保活に成功。結果的に入園まで2年くらいかかったそうです…。保活に限ったことではないですが、異国の地で生活するには語学も必須。(友人はマルチリンガル)語学力、交渉力、そして運がないとドイツの保活に勝てないなと思いました。
ドイツ以外の保活も気になったので、時間があったら調べてみようかな
- リンク一覧