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プロが子育て世帯にカーペットをおすすめする理由。カーペット・ラグを選ぶ時のポイント
前回、カーペットについて書きました。
カーペットとアレルギーの関係について、大事なのでまたハッキリ言います。
カーペットはアレルギーの原因ではない。【カーペットは無実です!】カーペットを悪者扱いしないでくださいね。
昨今の断捨離でカーペットも排除する方がいるので、カーペットの重要な役割や選び方についてお話ししたいと思います。
カーペットの始まり
敷物としての始まりは、紀元前に遡ります。
日本にカーペットが入ったのは17世紀、カーペットが一般的に浸透したのは昭和時代だと認識しています。
もちろんそれよりずっと前に日本にやってきてはいますが、メジャーになったのが昭和期です。
それまで日本の家屋の床は板の間や畳が元々の生活スタイルでした。
その状況を想像して「寒っ!」1人ゾッとしてしまいます。
カーペットの役割と敷く理由
カーペットを敷く方が良い理由は…
⚫︎フローリングだけより滑りにくい
⚫︎転んでも怪我をしにくい
(転倒時に衝撃を吸収してくれる)
⚫︎暖かく心地よい
(床から冷えることによりヒートショックを起こしにくい)
⚫︎ほこりが舞い起こりにくい
(フローリングの1/10)
⚫︎ストレスの緩和
(脳波がリラックスした時に出るα波が7割以上の人に現れたとのこと)
⚫︎疲労度の軽減
(程よいクッション性で疲労度を軽減させる)
⚫︎防音
(音が立ちにくい分、騒音トラブルも避けやすい)
⚫︎人間のみならず、ペットにもやさしい環境
(滑る床材でペットの四肢や股関節に悪影響を及ぼす可能性が)
⚫︎日光や照明の調整
(照明の反射をおさえて眩しさ軽減。勉強の集中力が上がる)
集中力を上げるには【静かさとリラックス効果が影響】すると言われています。
受験生がいるご家庭でフローリング中心の環境であれば、勉強机や勉強する場所だけでも、ぜひカーペットを取り入れてみてはいかがでしょうか。
カーペットを敷くメリットや重要性がご理解いただけかと思います。
それではどんな種類を選べばいいか?
カーペット・ラグを選ぶ時のポイント
カーペットも種類が多数あり迷うと思うので、選び方のポイントをいくつかご案内いたします。
住まい方や年代によっておすすめは変わりますが、全般に言えることは長く使うには、【良い物】を選ぶということ。
【良い物】ってざっくりだな!と突っ込まれそうですが…
子育て世帯の場合、汚してしまうからと高価なものは選びにくいと思いますが、素材としていうならウールは汚れにくいし汚れを弾きやすいので、私はウール推しです。化繊より高価な場合が多いですが、手入れ面では意外と楽です。
ただムートンなど毛足の長さがあるタイプがお好みの方は、少しの期間我慢して食べこぼしが少なくなった頃に取り入れることをおすすめします。
また、化繊の中でも撥水加工がされたカーペットもありますので、汚れにくさを考える時にはそういった機能付きも検討してみてください。
赤ちゃんがいる場合は、カーペットの上にキルトやバスタオルを敷く方法もあります。汚れてもすぐ洗って清潔を保てるので、こちらのやり方もおすすめです。
また、汚れの目立ちにくい【柄物】を選ぶのも1つの方法。
無地の白やベージュにチョコを落とした!醤油をこぼしたー!とするとなかなかきれいに落としきれず汚れが目立ってしまうこともありますが、柄や織りのあるカーペットなら目立たないし気づきにくい。
汚すことを恐れてピリピリするより、こういった選択肢があることも覚えておくとよいですよ。
その他の敷物の選択肢
さらにタイルカーペットという選択肢もあります。
これは裏がゴム貼りの50cm四方の端のかがられていないカーペットです。元々広いオフィスや施設などで使われることが多かったものですが、最近はホームセンターでも販売され一般住宅で取り入れる方もいらっしゃいます。
織りの方向を縦向き横向きを交互に並べて敷いていきます。
糊を使って貼りますが、汚れた場所1枚だけ替えることも可能です。
また、似た商品で最近パズルタイプのジョイントマットもあります。スポンジのような素材で100円ショップなどにも置かれているので、見かけたことがある方は多いと思います。
タイルカーペットより安価で手軽に買い替えが出来ます。
ただ、直射日光が入りやすい窓辺は劣化が早く、ボロボロ欠けたり剥がれたりしてかえって周りを汚すことになるので使用場所には注意が必要です。
何も敷かないという選択肢を否定はしませんが、これからのシーズン、暖房効率の面でも、電気代の節約にもなるので敷くことをおすすめします。
子育て世帯におすすめのカーペットと敷き方
最後に乳幼児〜小学校低学年のお子さまが居るご家族の、カーペット・ラグの選択肢をまとめます。
・毛足は短め
・汚れに強いウール素材や撥水加工されたもの
・タイルカーペット
・ジョイントマット
・タオルやキルトの二重敷き
・汚れの目立ちにくい柄物
そして個人的にさらにおすすめするポイントとしては、
センター敷きにするカーペットは手軽に替えられるので、インテリアとしても気分転換や模様替えがしやすい点。
比較的大きな面を覆うため、見た目の印象を変えやすく、好みの雰囲気を作りやすいのでおすすめです。
次回は、古いカーペット・ラグの処分の仕方を解説しますね。
年末年始に気分を変えるのに、カーペット・ラグでの模様替えはいかがですか?