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2歳からダイエットを始めた息子のお話。
この間夫が、とても気持ちよさそうに電動ヒゲ剃り器でヒゲを剃っていたので、「それそんなに気持ちいいの?」と聞いたら「やってみる?」と言われたので借りて剃った真似をしていたところ、トイレから出てきたボンズに見られてしまいました。
それ以来ボンズは幼稚園の先生やお友達に「ママっておうちでヒゲ剃ってるんだよ」と言い回っているとのことです。
ヤメテ・・・誤解よ・・・・・
こんばんは。鹿原です。
ダイエット。みなさん一度は経験した、もしくはしようと思い立った、周りでしている人がいたなど何かしら関わったことがあると思います。
大人はよく聞きますが、子供のダイエットってあまり聞かないですよね。
今回は息子がした子供のダイエットについて書きたいと思います。
小さく生まれた息子
我が家のボンズは2410gと、小さく生まれました。
初めて抱っこしたときの感想は「本当に今抱っこしてる?」と疑ってしまうほど軽かったです。
口の力が弱かったのか、母乳はほとんど飲まず、ミルクも飲んだとしても微量でした。
なので生まれてしばらくは体重もあまり増えず、お尻はペッタンコ、手も足も折れそうなくらいの細さでした。
口の力も大分つき、ミルクを飲めるようになってからというもの、飲めなかった時の反動か今度は飲む、飲む。
恐ろしいほど飲んで飲んで止まらない。
その結果、1歳になるころには
折れそうな手足が嘘だったかのように、丸々に。
ぷっくりしたホッペに、
ポンポコリンのお腹。
なので洋服やパジャマは、お腹の部分だけがきつきつに。
ボンズは首が据わるのも立ち上がるのも歩くのも周りより遅かったため、1歳になった頃くらいから定期的に病院に通っていました。
血液検査の結果、筋肉の値が平均より3~4ヶ月遅れているということがわかり、経過を見るため月に一度通院。
その時に身長・体重も測っていました。
その時は、まぁ少しぽっちゃりでしょう、よく飲む子なんだね…程度でした。
問題が起こったのは離乳食が始まってからでした。
食べるのが大好きなボンズ。
離乳食が始まると、食事の時間がボンズの一番大好きな時間になりました。
食べる!
食べるっ!!
好きなことは食べること。
嫌いなことは食べないこと。
好きな言葉は「ごはんだよ」
嫌いな言葉は「ごちそうさま」
離乳食を終え普通食になってからさらに食欲は加速し、この頃は私も割と何でも好きなものを好きなだけ食べさせていました。
一生懸命食べる姿が可愛かったし、幸せそうな顔が見たかったから。
肉・野菜・魚・ごはん・パン・麺…好き嫌い一切なく、何でも食べる。
満腹というものを知らず、出されたものは全て食べる。
終わりの見えない食欲を持ち、それがボンズのいいところの一つとも思っていました。
しかし二歳になった頃…
「ダイエットしてください」
定期的にかかっていた病院で、ついに指導が入ってしまったのです。
項目は体重でした。
もともと身長が平均より低かったにも関わらず、体重は平均を越えに越え、ついにカウプ指数が肥満となり、
先生から言われてしまいました。
「少しダイエットしてください」
ダイエットと言っても、大人がするようにきついことではなく、子供の成長を妨げない程度に。
ごはんの量を極端に減らすのではなく、よく噛むよう固い食材を多めにしたり、野菜を多めにしたり、糖分が入っている飲み物や間食は極力減らすというもの。
「この時期の肥満は、子供の体に負担がかかってしまうから。お母さんもう少しお子さんをしっかり見てあげてください」
見た目の問題だけならまだしも、ボンズの体の負担になるという話であればそれは別。
食べている姿が可愛い、愛おしいという理由で後先のことを考えず好き勝手食べさせてしまったことに責任を感じ、これは頑張らないと…という思いに駆られ、ネットで調べながら出来ることから始めてみることに。
これが二歳児ダイエットの始まりでした。
食べるのが大好きなボンズにいきなりごはんを減らすのはかわいそうなので、先生に言われた通り野菜を増やしたり食べ応えがある固いものを出したりして様子見。
幸い好き嫌いがなかったので、何でも美味しいと言って食べてくれました。
ただお腹いっぱいと言うことが今まであまりなかったため、いきすぎと思うところでは止め、泣かせてしまうこともありました。
月に一回の検診は私にとってプレッシャーで、増え続ける体重に指導が入るたび≪子供をちゃんと育てられないダメな母親だ≫と責められているようで、いつしか子供のためではなく、自分のためにも頑張っている状態になっていました。
なるべく体を動かす遊びを促し、間食も出来るだけ控えていました。
お友達と遊ぶときなどは、一人だけ食べられないのもかわいそうなので制限しないようにしていましたが、それでも実家に帰った時などは、もしかしたら制限をつけ周りに気を遣わせてしまっていたかもしれません。
「二歳でダイエットなんてかわいそう」「子供なんてぽっちゃりくらいが可愛いんだよ」
どんなことを言われても、その頃はとにかく自分がダメ母親と思われないように、そしてボンズが将来病気にならないかそれが怖くて、様々な感情でとにかくいっぱいいっぱいでした。
今思えば重く捉えすぎていた気がします。
ダイエットをやめてみた
頑張りも虚しく体重増加は続き、ダイエットなるものは約一年ほど続きました。
なるべくボンズにストレスを与えないように頑張ったつもりでしたが、実際どうだったんだろう?
いつか本人に聞いてみよう。
幼稚園に入園してからは、ダイエットなんて言っていられないほど慌ただしく毎日が過ぎていきました。
病院が半年に一度になったのをいいことに制限を緩め、幼稚園で運動したりお友達と遊ぶことも増えたので、無理に運動することもしなくなりました。
すると驚くことに
気付けば心なしかほっそりしてきたんです。
幼稚園でスポーツクラブを始め、お友達と公園などで動いて遊ぶようになり、なんでも食べるのが特技だった息子も一丁前に好き嫌いをするようになりました。
満腹と言うものがわからず、出たものを全て食べていたボンズも、「お腹いっぱい」と言って残すことも増えました。
そうすると自然に
体重増加も落ち着き、あんなにぽっこりしていたおなかも
いつしか引っ込み、足もこんなにほっそり長く。
6歳4ヶ月。
現在は、身長115cm 体重21kg
カウプ指数でいうと平均に育っています。
ダイエットしていたあの頃より自由に食べている今、あの悩んだ時間はなんだったんだと思うくらい、子供は勝手に成長してくれました。
心配しなくても自分で成長して育ってくれるんですね。
なんであんなに必死だったんだろう。
もっと自由にさせてあげれば良かったなぁ。
こんなこと言うのは自分勝手かもしれないけど、小さい頃の特有のあのクリームパンの様な腕を、たぬきのようにポンポコリンのお腹を、掴みたくなる愛おしい二重顎を、もっと楽しめば良かったなぁ。
食べるのが大好きだったことも
まんまるで私の隣で笑っていたことも、
忘れないね。
そしてもちろん、今の君も大好きだよ!
これからもすくすく元気に、健康に育ってね!
おまけ。
最後は、写真を探っていたら出てきたけど、なんかいろんな理由でボツになった画像で締め。
もしくは後ろ足失ったケンタウロス