ブログ
趣味は模様替え!3歳差兄弟の建築士ママ

更新

「納得いかない園ルール」への5歳児の行動が、親の想像をはるかに超えていた

「納得いかない園ルール」への5歳児の行動が、親の想像をはるかに超えていた

育児に悩みはつきものですが、ルールをどこまで守らせるのかについて悩む家庭も多いのではないでしょうか。わが家では、できるだけそのルールができた背景を考えて、子どもも納得いくように伝えているつもりですが、それが息子たちにどこまで伝わっているのか、正直わかりません。

そんな中先日、5歳の長男が納得のいかない園のルールにぶち当たりました。その時に息子が起こした行動が、私たち夫婦の想像をはるかに超えたものでした。

幼稚園のルールに違反していない?

私の実家は自然豊かな超田舎! 帰省するたびに2歳と5歳の息子たちが楽しみにしているのは、都内ではなかなか見ることのない生き物に出会うこと。
先日はトカゲに遭遇して大はしゃぎ! 運よく捕まえることができ、息子たちは大満足!

帰宅してからは、捕まえたトカゲを図鑑と照らし合わせてみたり、エサをあげてみたり、誠心誠意お世話をしていました。そして長男は、幼稚園にトカゲ博士がいるので、よりよいお世話の方法を聞きたいから連れていくと言い出しました。
長男が紙で箱を作りながら話すには、「虫かごを幼稚園に持っていくのは禁止」だけれど、「廃材(紙箱など)に入れていくのはOK」とのこと。以前、友達の虫かごが壊れてしまったことがきっかけで、みんなで虫かごの代わりに廃材で作ったものにすることを決めたのだとか。
ルールをきちんと理解した上で、自分のやりたいことを叶えようとする姿に成長を感じました。

バスに虫は乗せられない!?

翌朝、いつも以上にルンルンで、バス停に到着した息子。しかし、思わぬルールを知ることになります。
なんと「園バスに虫(生き物)は乗せられない」という事実が判明! 息子は先生の話を聞きながら、口をぎゅっと結び、悔しさからか、目には涙があふれていました。

私たち両親にできること

昨晩、ルールに違反しないように、一生懸命廃材で虫かごを作っていた息子の姿と、今朝の悔しくてたまらない息子の表情を見た私たち夫婦。なんとか息子の頑張りに報いてあげたい気持ちでいっぱいでした。
そして夫は、翌朝の仕事を調整をして、車で送迎する段取りをしていました。園バスに生き物は乗せられないけれど、徒歩や自転車であれば生き物を連れていくことは可能なので、登園手段を変えるのがいいだろうと考えたのです。

帰宅した息子の様子

その日の夕方、私はちょっぴり重たい気持ちで息子を迎えに行きました。しかし、息子の表情はいつも以上に晴れ晴れしていたのです。
幼稚園で楽しいことがあったのかな? 私たちが考えていたよりトカゲへの思い入れは少なかったのかな? 何はともあれ、朝の悲しい気持ちで1日を過ごしていたわけではないようでよかった!と思っていると、息子から予想外の言葉が。「明日、園バスにトカゲを乗せる!」

親の想像を上回っていた息子の行動

やはりトカゲへの思い入れは強かったようで、「ルールを無視して強行突破かぁ」と思った矢先、息子が神妙な面持ちで語り始めました。
「オレさ、朝のバスの中で考えたんだけど、自転車とか歩いて登園する人だけ、虫を持ってきていいっていうのはズルイと思ったんだ。だからオレの仲間に、どう思うか聞いてみたんだよ。そうしたらみんな、“それは確かにずるい”って言ってくれたんだ。だからオレ、先生に相談に行ったんだよ。先生は、“なんで乗せちゃだめかわかる?バスの中でトカゲさんが逃げちゃって、運転手さんが気を取られて、万が一事故につながったら取り返しがつかないから”って言っていた。だからね、“絶対逃げないように箱に入れて、さらに箱に入れるのはどうか”って聞いてみたの。そうしたら先生も、“それは、すごくいいアイデアだと思う!バスの先生にも相談しに行こう!”ってことになったんだ」。

キラキラした目で話す息子の姿に、大きな成長を感じるとともに、息子の考え方や行動力を尊敬しました。そして改めてルールについて考えるきっかけになりました。

その夜息子は、絶対にバスでトカゲが逃げ出さないようにと、缶でできた箱の廃材を準備していました。その缶箱のフタには、2重で箱に入れられても、トカゲが呼吸しやすいように、丁寧に穴が開けられていました。

ルールについて考えたからこその成長

もちろん、ルールは守るべきものであって、破るためにあるものではありません。だからと言って、安易に守っていればよいと考え「じゃあ車で送迎すればいいか」というものでもないと感じました。
大切なのは、
・なぜそのルールができたのか
・そのルールは正しいのか、公平なのか
・ルールを改善した方がよいのではないか
ということをしっかりと考えて行動すること。

今回の一件は、「ルールだから」という理由だけでは納得できない壁にぶち当たったとき、まずは、自分の頭でなぜ納得できないのか考えてみる、信頼できる仲間と対話してみる、信頼できる人に相談してみる。そんな積み重ねが何より大切だと感じる出来事になりました。

この記事を書いた人

かつきの画像

かつき

趣味は模様替え!3歳差兄弟の建築士ママ

建築士、整理収納アドバイザー

フルタイム共働き夫婦と、3歳3ヶ月3学年差兄弟の4人暮らし。暮らしの「イライラ・モヤモヤ」を「ニコニコ・ラクラク」へ仕組化するのが得意◎ 共働き家庭の暮らしと子育てをゆるーく発信中。

あんふぁんチームズ

電子書籍

幼稚園児とママ・パパの情報誌

親子の保育園生活を応援する情報誌