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年中息子のおこづかいに「お給料制度」を取り入れて1年…驚きの変化が
コンビニの前で、小学2、3年生くらいの子ども達の会話が聞こえてきました。「お腹すいた~。でも今日Suica忘れたから、〇〇のSuica貸して~」「しょうがないな~、はい」。はっきりは聞こえませんでしたが、そんなやり取りだったと思います。
電子マネーが主流の子どもたちの会話にドキリとした瞬間でした。それと同時に、わが子に早めにお金教育が必要と感じました。その夜、夫と「おこづかい」について意見交換。わが家は年中の息子に「お給料制度」を取り入れることにしました。
わが家の「お給料制度」はこんな感じ
今回、お給料制度をはじめるにあたって、私達夫婦には「息子を一人前の人間として扱う」という共通の考えがありました。
そこで、息子が責任をもった行動(仕事)とお金を扱えるという信頼に対して、お給料を支払うというシンプルな「お給料制度」を考えました。
・息子の責任ある行動とお金を扱える信頼に対してお給料を支払う
・「おこづかい」ではなく「お給料」なので、お金の使い方も「欲しいモノを買う」だけでなく、「必要なモノを買う」のも「将来のためのお金」も「人のためのお金」もお給料からまかなう
「お給料制度」を開始する前に、上記の2つを息子へ伝え、「お給料制度」を取り入れたいか確認しました。息子は「やってみたい」と言い、わが家の「お給料制度」がスタートしました。
息子の仕事内容とリアルなお給料額
息子と仕事の数と仕事内容について話を始めたところ、すぐ息子から「4歳だから仕事は4個っていうのはどう?」と提案があり、夫も私も「わかりやすくていいね!」と仕事の数についてはスムーズに決定しました。年齢が上がるにつれ、仕事の数も増え、それと並行してお給料の金額も上げていく…とてもよい案だと思いました。
そして、仕事の内容については、息子からの提案もあれば、私達夫婦からお願いしたものもあります。断られた仕事もありますが、お互い歩み寄りながら、最終的に決まった仕事が下記の4つです。
・朝起きたらカーテンを開ける(起きてすぐに太陽光を浴びられるので自律神経を整えるのにも◎)
・幼稚園から帰宅したら玄関の掃き掃除
・夕飯後にお皿をキッチンまで運ぶ
・歯ブラシ後に本やおもちゃを元に戻す
そしてお給料の額は、息子の現在使っているお金の金額から算出し、毎月5のつく日に500円、1か月で1500円のお給料を支払うことになりました。
「お給料制度」が定着するように工夫したこと
・お給料日を月に1度にせず、月に3度にした
短いスパンでお給料をもらえる方が、仕事のモチベーション維持がしやすいように感じています。
・日々の頑張りを見える化した
4つの仕事を行ない終えたら、息子はカレンダーへ丸印をつけています。お給料を支払う際に、丸がないからといって支払いをしないことはありませんが、来月の反省につなげてもらえるような声かけをしています。
・忘れ防止にマグネットを活用
4つの仕事が描かれたマグネットを冷蔵庫に貼り、終わった仕事のマグネットをひっくり返しています。ひっくり返す際に、違う仕事を忘れていたことに自分で気づき、急いで玄関掃除を始めることもあります。
・仕事を工夫して行っていた時には、ボーナスを支給
食器を運ぶことが仕事でしたが、カレーが夕飯だった時、ママが洗いやすいようにと、水でサッと流して置いておいてくれた時は感激してボーナス支給~! 自分の仕事に責任をもってこなしていくことで、家族がどんな仕事をどのようにしているかにも目が向くようになっていると感じた出来事でした。
・お給料日に「小銭がなくて支払えない」なんてことがないように小銭を常備
私の準備不足のせいで、一生懸命に仕事をした息子が、悲しい思いをしないように配慮しています。大人だってお給料日にお給料が入っていなかったら悲しいですものね。
お給料制度を1年間継続してみた息子の変化
夫と相談しながら、今でも手探りしながら行っている「お給料制度」ですが、1年間継続してみると、息子の変化が手に取るようにわかりました。
・欲しいモノの優先順位を自分でつけられるようになった
・仕事をする責任感から、先を見通して行動できるようになった
夕飯時「明日の夕飯は外食しちゃう?」と話した翌朝は、「今日の夜は仕事なくなっちゃうから、朝食の食器を片付けるね~」なんて話してくれます。
・パパとママが家族のために行っていることへも関心を寄せるようになった
・自分のお金を寄付することで、世界へ目が向けられるようになった
恵まれない状況下の子ども達の映像やポスターを見て、「ボクが寄付したから、今日はごはん食べられたかな」なんて話すことも。
年長からは習い事の月謝もお給料から
まだまだ手探り状態ではあるものの、家族で「お給料制度」をうまく活用できるようになってきました。
そんなわが家は、今度の4月から年長になる息子のお給料を、毎週5000円、月2万円支給したいと考えています。というのも、現在の習い事に加えて、さらに習い事を増やしたいとの要望が息子からあったから。もともとお給料でまかなう裁量を、息子の成長に合わせて広げていきたいと考えていた私達夫婦。年長さんからは、習い事の月謝もお給料から支払ってもらおうと考えています。
欲しいモノを買ってしまって、月謝が払えなくなり、1か月習い事ができない! なんてトラブルも起こりそうですが(笑)、失敗しながら学んでほしいと思います。
そしてこれからは息子の成長に合わせて、スマホの使用量、交通費(ICカード導入を予定)、学用品、洋服なども、お給料でまかなってもらう予定です。日々のこの行動が積み重なり、大人になったら社会で稼いだお給料で大切な人と楽しく過ごせる金銭感覚や考え方が身についていったら嬉しいです。夫は近々、投資にも挑戦させたいと話していました!
大事なことはルールより会話!
家にいる時間がいつもより長い今、子どもと一緒に「おこづかい」をどうしていきたいか、改めて話してみるのもいいですね。
この1年間で実感しているのは「大事なことはルールより会話!」ということ。夫婦で、親子で、家族で…たくさん会話して、家族にとってのベストを見つけてくださいね。