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【家庭学習】習慣化し効率よく進めるために親がやってよかったこと
塾や家庭教師と比べて、家庭学習は勉強スタイルが幅広い分、どのように行うか迷ってしまうことも多いように感じます。私自身も漠然と「そろそろ小学2年生の息子と家庭学習はじめてみたいな」と思いつつも、何のためにするのか、どのように取り組んでいくのか、自分の中でしっくりくる答えが出るまで右往左往していました。
今回紹介する「わが家の家庭学習」は、塾や家庭教師などを利用するのではなく、自宅で親がかかわりながら、子どもの学習時間をサポートすることをさしています。家庭学習準備の一例としてご覧ください。
「何のために家庭学習を行うのか」明確にする
私が家庭学習をはじめるにあたって、一番大切にしたことは「何のために家庭学習をするのか」を明確にすることでした。今のところ中学受験をする予定はないし、学校の授業についていけないわけでもない、そんな息子と家庭学習を何のためにするのか、息子の大切な時間を消費するわけだから、ここは私自身はもちろん、息子自身にもしっくりくるようにしておきたかったのです。
すでに家庭学習が定着している家庭のママ友に話しを聞いたり、家庭学習に関する書籍を読み漁ったり、自身が家庭教師としてバイトしていた時のことを思い出したりしながら、自分の中でしっくりくる答えが見つかるまで、聞いたり、調べたり、思い出したりしながら、模索し続けました。そんな時間を経て出た答えはふたつ。
親子のコミュニケーションとしての家庭学習
ついこの間まで私がいなければ何もできなかった息子も、今では私がやってあげられることの方が少なくなりました。そんな息子ともう少し関わっていきたい、そのコミュニケーションのひとつとして家庭学習をはじめることにしました。
ですから、わが家の家庭学習は、ピリピリガツガツ受験モードではなく、メリハリはつけつつも、和やかに行うことが大前提。読解問題で気になった単語から、話が脱線することもよくありますが全然OK! 何のために家庭学習を行うのか明確にしておいたことで、無駄なストレスを抱えることなく継続できています。
集中力を高めるための家庭学習
とは言うものの、せっかく家庭学習をするのだから「できるだけメリットを増やしたい」というのも親心。私がメリットと感じるのは、わが子がやりたい事に対して「集中」できるようになること。息子が何かを成し遂げたいと思った時、集中する術を今から身につけさせたいと思っています。家庭学習を通して「集中」する練習を積み重ねていけたらと思っています。
IQテストを受けて強みや得意なことを知っておく
小学校では一斉教育が基本で、それぞれの子に合った学習は難しいと思います。でも家庭学習なら、子どものことをよく理解している母親だからこその目線で、息子にとってベストの学習計画を立てやすいのではないかという思いがありました。
私が息子と過ごす中で、感じていたのは、同年齢の子と比べて耳から入ってくる情報の処理がスムーズだということ。そこで、家庭学習を本格化するにあたり、IQテストを受けてみることにしたのです。
IQテストは言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度と大きく4つの分野に分かれています。結果を見ると、聴覚に関する言語理解のIQが115と非常に高いことがわかりました。
言語理解に関する検査結果を抜粋すると「言葉で理解し考える力は息子さんにとって最も得意な力です。言葉の知識や、抽象的な言葉を理解する力が積み重なっています。特に社会生活のルールや暗黙の常識を問われる課題では年齢以上の力が見られました。経験により知識が身につきやすいと考えられます」とのコメント。
息子の力ではあるものの、勉強よりも大切にしてきた家族でのコミュニケーションを褒められたようで、とても嬉しかったです。
これらの情報を元に、家庭学習のはじまりは音読から行うよう学習計画を立てました。得意なことから始めることで、家庭学習を開始しはじめる心理的ハードルを下げ、習慣化しやすくなっているように思います。
また間違えてしまった問題に関しては、問題文をあえて音読させることで理解を深めさせ、私が説明することなく正解まで自力でたどり着けるようにしています。
子どもの得意なことや能力を事前に親が知っておくことで、家庭学習の習慣化することが簡単に、さらに難しい問題にぶつかった時の突破口になるように感じています。
家庭学習をはじめた期間と効果
現在、長男は小学2年生。「家庭学習」を取り入れるようになったのは、2年生の夏休み後半からなので、現在、2か月ほど継続していることになります。計算ドリルは、やればやるほどタイムを縮め、目に見える結果がついてきていることもあり、息子自身も楽しくなってきている様子。
これから家庭学習を続けていく間に、思うように結果が出ないこともあると思いますし、家庭学習の目的(現在は親子のコミュニケーションツールのひとつとして、集中力UPが目的)も変わってくるかもしれません。それでもその都度、柔軟に考え、息子とコミュニケーションをとりながら続けていきたいと思っています。