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【今月の映画情報局】今年見るべき映画が勢揃いの5月(ネタバレなし)
5月に公開された映画が大作ぞろいだったので、おすすめしたい作品5作品をドドンと紹介したいと思います!
控えめに言っても、今回紹介する作品…どれも賞レースでのノミネートは間違いない今年の顔となる作品ばかりです。
”マルチバース”の扉を開いた!『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
Marvel作品をまずはご紹介。
こちらは、前作「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」からの続編。
元天才外科医であり、アベンジャーズでは最強の魔術師として君臨するドクター・ストレンジが、禁断の魔術を使用したことにより”マルチバース”と呼ばれるパラレルワールドへの扉を開けてしまった。
そこに現われた最凶の敵とは…。
Marvel作品は前作を見ていないとノリきれないかもしれない。
前作のネタバレ要素もあったりします。
そして、劇場で観るならIMAXがおすすめだと知人に言われて観たかったけれど、IMAXでの公開期間が短かったので観れなかったです。
子どものお世話もあるし、私も出産前までは皆勤賞だったMarvel作品も、最近は行けたり行けなかったり…。
出来ることなら劇場で観たい!
だけど、最近は配信も早いのでDisney+での配信を待ってもいいかもしれません。
本屋大賞受賞作『流浪の月』
2020年本屋大賞を受賞した、凪良ゆうの傑作小説「流浪の月」を映画化。
主人公は女児誘拐監禁事件の「被害女児」とされた更紗(広瀬すず)。
15年の月日がたち、偶然にも「元誘拐犯」とされた文(松坂桃李)の経営する店に更紗は足を踏み入れる。
再会した男女に向けられる偏見や、好奇の目のなかで、二人だけの関係を懸命に捜し出そうとする姿が神聖かつ比類なきものとして描かれている。
恋愛や友情、家族愛…。
そんな既存の言葉では表現できない二人の稀有な結びつきをスクリーンに描き出したのは、『フラガール』で第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、『悪人』『怒り』など人間の心の中に眠る深い闇の部分をのぞき込むような作品作りをしてきた李相日監督。
本作は、傑作です!
作品の内容は重い。
だけど、子どもをもつ親として、親が子どもに与える影響力の大きさについてイヤというほど考えさせられました。
更紗の親は、自由奔放で子どもとの距離感は友達にも近かった。
一方、文の親は育児書に縛られたマニュアルを信じて子育てをしていた。
子育てをする日々の中で、どうしたらいいのだろうと悩む場面は誰にだってやってくる。
その時に親として何か適切な意見やアドバイスをしてあげなくてはと思ったりもするけれど、子どもの不安や悩みを聞いてあげることができるだけでも未来は変わるのかもしれないと思いました。
おそらく、今年の日本アカデミー賞でのノミネートは確実。
それくらいよかった。(個人の見解です)
小説とあわせておすすめしたい一作です。
明日の活力になるビタミン映画『ハケンアニメ!』
原作は直木賞&本屋大賞受賞作家である、辻村深月の大人気小説。
世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、もっとも成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく、奮闘する者たちの姿を描いた、"胸熱"お仕事ムービーです。
私、実は大のアニメ好きです!
1クール(3か月)の間に15本以上は確実にアニメを観ています。
最近は原作漫画が人気になり、アニメ化されるという流れも多くみられますが、その中でもオリジナルストーリーのアニメについてはリアルタイムで毎週みたいと思うものです。
それは、次の展開がわからないからこそ楽しみに次の週を待ちながら、何度も同じアニメをみている時間がとても楽しいからです。
そんなオリジナルストーリーのアニメの制作の裏側をリアルに描ききっています。
なんといっても、放送時刻にあわせた大人の事情でストーリー展開に悩む姿などはリアルでした。
アニメの制作現場が舞台となっているのですが、どのような職種の人でも仕事はひとりでしているのではなく「チーム」でしている。
その時、みんなが同じ目標に向けてさまざまな自分にできるやり方でゴールをめざしている姿が胸を熱くしてくれました。
こちらの作品も日本アカデミー賞に確実にノミネートされるでしょう。(また個人の見解です)
それくらいよかったし、私も頑張ろうと思える作品です。
シュワッチ!『シン・ウルトラマン』
「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」と長年愛される作品を最高のかたちでリニューアル?時代にあった、新たなありかたを取り入れて再構築してきた庵野秀明の挑戦ともいえる企画の第3弾。
次回は「シン・仮面ライダー」が来年3月に公開予定。
日本人なら誰でも知っているウルトラマンの存在。
名前は知っているけど詳細を知らない人にこそみてもらいたい!
私も詳しくないけれど…シュワッチぐらいは知っている。
それくらいでいいんです。
新感覚ミュージカルアニメーション『犬王』
これはただのアニメーション映画ではなかった。
ミュージカルや舞台の観劇などが好きな人にはぜひともおすすめしたい一作。
平家物語の中の一節より古川日出男が大胆な解釈で、ストーリーを紡いだ小説『平家物語 犬王の巻』を『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督が映像化した。
異形の能楽師・犬王(アヴちゃん)と盲目の琵琶法師・友魚(森山未來)。
室町時代の都で出会った二人の若者が、伝統芸能の常識を打ち破るパフォーマンスを次々と披露し、新時代のポップスターとして民衆を熱狂させた。
鑑賞後の感覚としてはロックフェスの帰路。
それぐらい揺れそうにもなる。
二人の歌の掛け合いが最高で、映画館で舞台を鑑賞しているような、ライブ会場にいるような不思議な感覚になる。
だけど物語はしっかりと平家物語。
映画館で爆音上映を希望したい!
まとめ
なんでこんなにいい作品が毎週のように公開されるの!?と映画館もきっと大忙しだったはずの5月。
今回紹介した作品も厳選したんです。
本当はまだまだ面白い作品が多かった5月。
「流浪の月」「ハケンアニメ!」どちらも原作が素晴らしいのですが、それを映像化できたことがまた素晴らしい。
まったく違ったジャンルの映画ですがどちらも傑作と呼べる作品です。
本当は「トップガン マーベリック」もご紹介したかったのですが…まだ映画館へ行けていないのです。
こちらについてはAmazonプライム、Hulu、U-NEXT、dTVと広く前作「トップガン」の配信がされているので見てから行ったほうがよいと思われます。