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【映画館Netflix同時公開】『雨を告げる漂流団地』

【映画館Netflix同時公開】『雨を告げる漂流団地』

映画は好きだけど子育て中だとなかなか自分のみたい映画を映画館に見に行く時間がとれない。
そんなママは多いはず。
今回紹介する映画『雨を告げる漂流団地』は『ペンギン・ハイウェイ』や『泣きたい私は猫をかぶる』などで、全世界からの賞賛を浴びたアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」。
その待望の新作長編アニメーション映画第3弾『雨を告げる漂流団地』が9月16日(金)よりNetflixにて全世界独占配信&日本全国ロードショーとなります。
家でもみれる!
本作、貴重な機会をいただき娘と鑑賞させていただけたので子どもの感想と共に作品の魅力や見どころを紹介したいと思います。

☆あらすじ☆

小学6年生の航祐と夏芽は、団地で育った幼馴染。夏休みのある日、航祐はクラスメイトとともに取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込む。
その団地は、航祐と夏芽が育った思い出の家。航祐はそこで思いがけず夏芽と遭遇し、謎の少年・のっぽの存在について聞かされる。
すると突然不思議な現象に巻き込まれ、気づくと、あたり一面の大海原に団地ごと漂流していて── 果たして元の世界へ戻れるのか?

作品の3つの魅力!大公開

1.1人1人のキャラクターがいい味だしてる!
なぞの漂流現象に巻き込まれる7人の子ども達。
全員に細かい過去の設定があり丁寧に描ききられているのがとても良かったです。
説明的な台詞があるわけではなく謎を少しづつ解き明していくような描写が見応えがあります。
のっぽくんというキャラクターの正体が気になってどんどん漂流団地の世界に引き込まれていく自分がいました。

2.「さまざまな家族の形」「大切な人とのお別れ」という普遍的なテーマ
昔は親との同居も当たり前だったが時代は移り変わり現代では核家族化が進んでいる。
離婚率も年々上昇しているという日本。
ひとり親も全く珍しいものではなくなった。
7人の子どもには帰る家があって、そこに一緒に生活を共にする人がいる。
一緒に過ごす時間が長かった友達のおじいちゃんは自分の家族のように思えた夏芽。
そんなおじいちゃんとのお別れという現実。
アニメーションだから重いテーマも重すぎずに描かれていて子どもにもみやすいとおもいました。

3.まさかの「泣ける」
この映画のポスターとあらすじを見てから鑑賞したのですが…
団地が海を漂流するという題名からもメルヘン要素がある少年少女のひと夏の冒険的な感じかな?と予想をしていました。
良い意味で裏切られました!!
大まじめに少女の心の成長を描いていた。
非現実的な世界の中に隠された少女の本音を拾い集める旅のような時間がサバイバルを通してハラハラドキドキと描かれていた。夏芽に自分でも気づいていない本当の自分自身の気持ちと向き合う時間を必死に与えようとする航祐の姿がとても格好良くて最高でした。
航祐というネーミングも「航海」の「航」を使っているあたりが良いネーミングセンスだなと思いました。
キャラクター一人一人に作り手の愛を感じることが出来ることがこの作品の最大の魅力だと思いました。

娘の感想

不思議な現象に巻き込まれ、大海原を漂流する団地の中で休める場所を探すため、探索を始める航祐たち。
薄暗く、取り壊し間近の古い団地はまさに「おばけ団地」と呼ぶにふさわしい不気味な雰囲気だが、
突然誰もいないはずの部屋のドアが開くと、そこには背の高い謎の少年・のっぽの姿が!
知らない少年と鉢合わせ、おばけ団地の噂は本当だったと大パニックに陥り逃げ回る航祐たちと、
無表情で「待って」と追いかけ続けるのっぽの対照的な姿がコミカルに描かれ、思わずクスリと笑えるシーンとなっている。

大人の目線からみたらクスリと笑えるこのシーン。
娘は「キャーーーー」っと大声をあげてのっぽくんの登場シーンを本気で怖がっていました。
次々とおこる不思議な現象に娘は、「魔法とか使ってるのかな?」
とてもピュアな心の持ち主の娘にとって不思議なことほどわくわくドキドキできるものはないのでしょう。とても真剣に映画の世界に入り込んで鑑賞していました。
途中、途中でこのシーンはどうしてこんなことになっているんだろうとまだ理解に苦しむ場面もありましたが大きくなっても見返していくなかで作品の意図を理解出来たらいいなという親心もあり深く説明することはしませんでした。
全体を通してひとつのアドベンチャーを楽しむようにみれていたように見えました。

作品情報

■タイトル:長編アニメーション映画『雨を告げる漂流団地』
■公開表記:9.16(金) Netflix全世界独占配信&日本全国ロードショー
■コピーライト:©コロリド・ツインエンジンパートナーズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
出演:田村睦心 瀬戸麻沙美 村瀬歩 山下大輝 小林由美子 水瀬いのり 花澤香菜 島田敏 水樹奈々
監督:石田祐康 脚本:森ハヤシ/石田祐康
音楽:阿部海太郎
主題歌・挿入歌:ずっと真夜中でいいのに。
企画:ツインエンジン
制作:スタジオコロリド
配給:ツインエンジン/ギグリーボックス
製作:コロリド・ツインエンジンパートナーズ

©コロリド・ツインエンジンパートナーズ

まとめ

映像も綺麗で大スクリーンでの見応えばっちり!
迫力のあるシーンもあるので劇場でみれる方には映画館での鑑賞をおすすめしたいです。
映画館で見れない方もNetflixで劇場と同時公開という本作。
子どもと一緒におうちで楽しむことも出来る作品でした。
「家族」「大切な人との別れ」といったテーマも子どもと一緒に鑑賞して話す良い機会になれました。
まさかの涙腺崩壊する展開とは思わずの鑑賞でしたが感動しました。
血のつながりだけが家族ではないんだよな。
もっと大事なところでつながって家族という形になっていく。
夫婦も最初は他人と他人。いろんな形の家族が本作では描かれていて、大人の目線ではなく子どもの目線から見える世界を描くことで感じるなにかを感じたようにおもいました。
ちょっぴり不思議な夏休みの子どもの大冒険おすすめです。

この記事を書いた人

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千葉県

杉本結

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映画ライター 臨床検査技師

小1娘と年少息子の4人家族。子どもと一緒に観た映画レビュー
親が1人でみるのにおすすめの映画。映画ロケ地巡り。日常のくすりと笑える小話。元気いっぱいにお届け!

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