【映画】子供達が夢中に！ウクライナのアニメーション映画の魅力を大解剖

ウクライナ映画ってみたことある？

今回紹介する映画、素敵な機会をいただき子どもと一緒に鑑賞させていただきました！
ウクライナの映画にはあまり馴染みがない人が多いと思います。
だけど、今回紹介していただいた『ストールンプリンセス：キーウの王女とルスラン』アニメーションなんです。
字幕ではなく、吹き替えもされているので子どもと一緒にみることができました。

あらすじ

舞台は、ウクライナの⾸都・キーウ。
「騎⼠になれるのは騎⼠の⼦供だけ」という選択肢のない世界で役者の息⼦として⽣まれてきた主⼈公のルスランと、王⼥であるが故に⾃由を奪われているヒロインのミラ。
騎⼠に憧れているルスランは、冒険したい⼀⼼で城を⾶び出したミラが街の悪党に襲われているところに偶然出くわし、助ける過程で思わず⾃分は騎⼠であると嘘をついてしまいました。

なんとか危機をすり抜けた 2 ⼈は、お互いの素性を知らぬまま恋に落ちます。
そこから 2 ⼈の愛に満ちた冒険が始まるかと思いきや―――。
その昔、正義の魔法使い・フィンと決闘し打ち破った悪の魔法使い・チェルノモールがミラを突然連れ去ってしまう。かつてフ ィンの愛する⼈を呪いにかけ、その愛の⼒を⾃⾝の魔⼒に変えてしまったように、今度はミラの愛の⼒を⼿に⼊れようと⽬論んでいたのです。
ルスランは、愛するミラを助け出すために親友であるレスターを連れて魔法の国へ旅⽴つ。ミラとの結婚を望む嫌味な騎⼠のファラフたちも同じくミラを追い、様々な困難が⽴ちはだかる―――。
ルスランとミラの、⾝分違いの恋と悪の魔法使いに⽴ち向かう姿を描くファンタジー・ラブストーリー︕

子どもの正直な感想！

3歳息子と5歳娘のきょうだい。
⒉人ともくいいるようにみていました！
ここまで集中して見てくれるとは正直思っていなかったので驚きました！
上映時間は90分ほどです。

プリンセスが宮殿を抜け出し薄暗い街へ行くシーンをみながら娘が
「アラジンみたい...」
とつぶやいていました。
確かに！
その後も「ラプンツェルみたい」と言っていたり、おとぎ話のような作風がハマったように思いました。
息子は戦闘シーン！目がキラキラしていました。
特に竜巻のシーンがお気に入りで「これ、竜巻だよね！？」と鑑賞中に話しかけていました。
鑑賞後もまだ竜巻のシーンのお話していました。
小さな動物のキャラクターが登場するのですが、娘は鑑賞後に
「可愛かった、ちょっといっぱいすぎたけどね」とそのキャラクターについて話していました。
本当に大量にいたので娘のコメントが面白かった。
ラストシーンについての感想も言っていたけどそこは是非劇場で確かめていただければ！
そして「もう１回みたいな」と後日話しておりました。
わかるー！何度も好きな作品みたくなるよね！と共感しちゃうママでした。

声優が豪華すぎる！！

本作を鑑賞して、声優がとても素晴らしかった。
日本で劇場公開するにあたり、日本語吹替版で主人公・ルスラン役に抜擢されたのは、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生したグローバルボーイズグループ・INI のメンバー髙塚大夢。
声優初挑戦でありながら、愛するミラを救うために不器用でも困難に立ち向かう主人公・ルスランを等身大に演じていました。歌唱シーンもおみごと！
また、ヒロインである王女ミラを演じるのは、「推しの子」で主要キャストのひとり・星野アイ役を演じて現在話題沸騰中の高橋李依。
自分の意志をしっかりともった女性の声がしっくりくる方なのでとても良いキャスティングだったとおもいます。
悪の魔法使い・チェルノモールに攫われてしまうも、ただ助けを待つだけではない強さを兼ね備えたヒロインに相応しい、力強くイキイキとした声を吹き込んでいました。

そして、アニメ「⻤滅の刃」「僕のヒーローアカデミア」などの話題作に多数出演している超人気声優・岡本信彦が、主人公・ルスランの親友であるレスター役に！
臆病ながらもルスランと冒険を共にすることで、自身も成⻑していく様を演じています。

そんなルスランとレスターに対峙する悪の魔法使い・チェルノモール役には、映画『アクアマン』、アニメ「ONE PIECE」など様々なジャンルで活躍する実力派声優の多田野曜平。ヒロイン・ミラの愛の力を自分の魔力に変えるという、邪悪な魔法使いに扮していました。

また、ミラとの結婚を一方的に試みるルスランのライバル騎士・ファラフをアニメ「メジャー」「NARUTO -ナルト- 疾風伝」に出演する森久保祥太郎が演じていました。
この騎士役の森久保さんにもしびれた！

さらに、NON STYLE の石田明と井上裕介の 2 人も出演!
2 人が演じるのは、冒険したい一心で城を帯び出したヒロイン・ミラを襲う街の悪党である兜男と金⻭男。街の治安を脅かすギャング 2 人を皮肉とユーモアたっぷりに表現した。

そして、俳優・別所哲也が、ヒロイン・ミラの父であり国王役に特別出演!!
別所は、厳格な国王でありながらも娘のことを想う父親を、威厳たっぷりに演じた。
別所さんまで…なんて豪華な面々なの。

劇場鑑賞でウクライナに寄付できる

2018 年に制作された本作は、実はロシアの国⺠的詩人であるアレクサンドル・プーシキン初の⻑編詩「ルスランとリュミドラ」が原作となっている。プーシキンはロシア近代文学の父とも呼ばれ、19 世紀前半にロシアの国⺠文学の確立に偉大な功績を与えた。そんな彼の作品はウクライナでも親しまれており、ウクライナの制作スタジオがロシア人である彼の作品を原作として作り上げた本作は、まさに「平和の象徴」だった。

しかし、2022 年から始まったロシアのウクライナ侵攻により、二国間の関係は悪化。文化的にも大きく影響を与え、「脱ロシア化」の過程の一環として、ウクライナの各都市に建てられていたプーシキンの記念碑が取り壊された。

そんな誰も予想をし得なかった悲惨な状況の中、本作の日本公開が決定。自由な世界で生きるために奮闘する主人公たちの姿が、「平和の象徴」としてまさに今この世界に生きる人々を勇気づける―――。

こんなドラマを抱えた本作。
この映画の上映で得た利益の一部がウクライナへの寄付になることが決まっているそうです。
映画をみて寄付ができるっていいですね。
海外のアニメーション作品って大作以外は実はこうやって吹き替えがつくことが少なくて字幕だったりすることも多いのが現状です。
字幕だとどんなに良い作品でも子供がみれないんですよね。
だから本作とても子供とみれる映画として良い機会になると思います。

ぜひ、劇場でお楽しみください。

『ストールンプリンセス：キーウの王女とルスラン』作品詳細

『ストールンプリンセス：キーウの王女とルスラン』
9月22日より公開
【声優】
ルスラン：髙塚大夢（INI）
ミラ：高橋李依
レスター：岡本信彦
チェルノモール：多田野曜平　
ファラフ：森久保祥太郎　
兜男・金歯男：石田明・井上裕介（NON STYLE）　
国王：別所哲也


STAFF：
監督：オレ・マラムシュ　制作スタジオ：Animagrad
日本語吹替版
配給：KADOKAWA、Elles Films　宣伝：Elles Films　音響制作：東北新社
日本語吹替版主題歌：INI「My Story」(LAPONE Entertainment)
原題：Викрадена принцеса: Руслан і Людмила　（英題：The Stolen Princess）
後援：ウクライナ大使日本語吹替版CAS館　

2018年/ウクライナ/カラー/DCP/5.1ch/94分
© 2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED
© 2018, “ANIMAGRAD” LTD
© 2018, Ukrainian State Film Agency
©『ストールンプリンセス：キーウの王女とルスラン』製作委員会