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新生児育児で親の睡眠はどのくらい悪化するのか、わが家のデータで検証
子供が生まれると、親はしばらく24時間体制になります。
体調変化、特に睡眠不足をわが家の生体データで振り返ってみました。
新生児期は24時間体制で育児
新生児期の赤ちゃんは胃が小さくほとんど貯められないので、3時間おきに目覚めては授乳を欲します。
昼も夜も関係ないので、育児する方もほぼ24時間体制で対応することになります。
下の画像が生後1ヶ月のわが子の睡眠記録です。
このスナップショットは上から下に0~24時となっていて、左から右に日~土の日付に対応しています。そして青いバーが夜の睡眠時間、オレンジのバーが日中の睡眠時間、黒が起きている時間です。
生後1ヶ月のためいくらか昼夜の区別がついて夜に眠る時間が長くなっていますが、それでも3~4時間ごとに起きて授乳が必要です。
特に夜間は午後8時と10時、午前2時と4時に起きる傾向が出ています。
我が家は親2人で分担していましたが、それでも親が連続で6時間以上の睡眠を取れる日はしばらくありませんでした。
日中に昼寝して不足分を穴埋めしていましたが、やはり短時間の分割睡眠だと、合計睡眠時間が足りていても寝不足感があり、体感的に体調は万全ではありませんでした。
母親の睡眠状態はどの程度悪化したのか
父親である私も、母親である妻もスマートウォッチを身に着けています。
入浴中に外す以外はずっと着けているので、24時間のうちの23時間以上、割合にして95%以上を装着したまま過ごしています。
使用しているスマートウォッチには計測機能があり、歩数や移動距離、心拍数などがリアルタイムに記録されています。
スマートウォッチに蓄積されたデータから、睡眠状態も可視化することができるようになっています。
睡眠の計測は直接行っているのではなく、計測された心拍数などから算出されています。
使用しているスマートウォッチには睡眠スコアという指標があり、睡眠の良し悪しを100点満点で評価してくれます。
スマートウォッチの提供元によると、以下の要素を考慮して採点されています。
・睡眠時間
・睡眠中の平均ストレススコア
・深い睡眠時間の合計
・浅い睡眠時間の合計
・レム睡眠時間の合計
・覚醒時間の合計
・睡眠の安定性
今回は単純に睡眠スコアが高ければよく眠れている、とみなします。
母親の1年間の睡眠スコアのグラフが以下です。
縦線を引いた部分を境に睡眠スコアが急落し、その後に徐々に回復する傾向が出ています。
実は縦線を引いた9月下旬に出産しています。
1人のデータなので統計的な信憑性は何とも言えませんが、新生児育児は母親の睡眠に影響があるようです。
生後3ヶ月くらいして、赤ちゃんが夜にまとまって眠れるようになると、母親の睡眠の質も徐々に回復してきています。
次に睡眠量のデータはこのようになっていました。
実際の睡眠時間が青、推奨睡眠時間が灰色、そして推奨睡眠時間を達成した期間は黄緑の線で示されています。
推奨睡眠時間が日々異なるのは、前日の睡眠状態や当日の疲労度によってその日に必要な睡眠時間が異なるためです。
こちらも黒線の出産直後は大幅に睡眠時間の不足が表れています。
父親の睡眠状態はどの程度悪化したのか
母親の場合と同様に、父親の睡眠データを見ていきます。
まずは睡眠スコアから。
赤ちゃんが生まれた後の方が傾向として若干低下しているものの、それほど大きな変化は出ていません。
推測ですがこれは私の体質的な影響があると思います。
次に睡眠量のグラフです。
新生児育児をしているか否かによらず、実際の睡眠時間(青)が推奨睡眠時間(灰色)よりかなり短くなっています。
これはおそらく、私の必要睡眠時間が短めな割に体力があるためだと思います。
ある1日の睡眠の推移は次のように記録されていました。
実際の行動として途中で育児のために起きた(覚醒した)時刻と起床時刻は合っていますが、入眠時刻は実際よりも大幅に遅く記録されています。
体感的には、それなりに合ってるけど違うところもある、といったところでしょうか。
スマートウォッチ計測は腕に着けた状態で計測できるデータからの判定になるので、得られた結果が正しいとは限らない、という点も見落とさないようにしておきたいところです。
※記事の内容は、わが家のデータに基づくものになります
新生児育児での24時間体制はやっぱりきつい。体感的にもデータで見ても