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救急車呼んだ方がいい!? 子供の急な意識障害。原因は対策は!?
家族でバンドを組むのが結婚当初の夢だった、インテリアコーディネーター通地陽子です。
先月、次女が1年間グループで練習したキッズ合奏(幼稚園の課外レッスン)の発表会でした。
午後からの発表のため集合に遅れないよう、現地でお昼を食べるようにおにぎり弁当を作り、慌ただしく支度していました。
土曜で夫も休みだった為、家族全員で出かけるのにそれぞれの身支度にも追われ、次女の髪セットを中1長女にやってもらってしていました。
私がおにぎりを握るキッチンすぐ横の洗面所で、長女がヘアアイロンで次女の髪を整えていると
「ちゃんとまっすぐ立ってて!」
長女が次女の集中力の無さにやや苛立っている声が聞こえてきます。
しばらくすると、「見えない!見えない!」騒ぐ次女。
次女の背でも見える位置に別の鏡を置いていて見えるはずだけれど、2人立っていることで見えづらいのか…?
お弁当を作りながら思うも、次女の訴えが気になりのぞいて見るとなんだか顔色が悪い…
機嫌が悪いだけか?照明のせいか?鏡を取って目の前に渡しても
「ちがう!」
と叫ぶように言いながら崩れるようにしゃがんでしまい、やっぱりおかしい…
急いで抱きかかえてリビングのラグ上に寝かせました。
近くにいた夫も「おかしい、おかしい!救急車呼ぶレベルなんじゃない!?」
顔面蒼白
次女の顔からは血の気が引いて唇も真っ白に。
触った感じで熱は感じられないけれど、突然の異変に何が起きたのか訳がわからないまま、一応
・体温を計り
・心音を確認し
・パルスオキシメーターで血中酸素を測定
なんとか呼びかけを続けて水分を取らせ横にしましたが、横になると目をつぶったまま、呼びかけにもほぼ反応しなくなりました。
不安なまま心音確認や、血中酸素濃度の計測を繰り返すも、どちらも異常はありません。
貧血のようにも見えるけれど、今まで貧血で倒れたり似た症状が起きたりしたことがなく、急な体調悪化に激しく動揺しました。
救急車を呼ぶべきか迷い、まず【小児救急電話相談#8000】に電話しましたが、一向に繋がりません。。
呼びかけへの反応はほぼないものの、心音は聞こえ寝息を立てて寝はじめているようでした。
顔色は良くないけれど、とりあえず呼吸も心音もあって落ち着いているので、電話だけかけ続けました。
電話はずっと繋がらないままでしたが、そうこうしているうちに次女の顔色が戻り、意識も戻って起き上がり、結局小児救急にはお世話にならずに済みました。
目を覚ました本人に体調を聞くも、腹痛・頭痛・吐き気ともないと言っていました。
本当に焦りました。初めての経験です。
発表会の準備やリハーサルには参加できませんでしたが、本人の希望もあり本番に間に合うように向かい、本番中も体調が不安でしたが、特別問題なく無事終えられました。
週明けの月曜に、少し前からの咳が治らないので薬をもらいに近くの病院を受診しました。
その際に土曜日の症状を話すと、【てんかん】の可能性を疑われ、紹介状をもらって大きな病院で検査をして頂きました。
詳細な検査の結果
紹介状をもらって行った病院で、詳細な問診から血液検査、レントゲン、心電図と調べていただきました。
結果、【てんかん】ではなく【迷走神経反射】との診断でした。
【迷走神経反射】とは立ちくらみに似た症状だけれど、立ちくらみが『起立時』に貧血になるのに対し、【迷走神経反射】は『立位や座位』で貧血になるもの。
【てんかん】であるかどうかは、意識を失った時に体の硬直や痙攣が起きたか、泡を吹いたかどうかが判断の1つになるようです。
今回の詳細な検査結果からも【てんかん】とは言えないということでした。
幼児でさらに下の末っ子を連れていたのもあり、先生の判断で今回は即日検査して結果もすぐ出るものを実施していただきました。もしこの症状を繰り返す場合、脳の方を調べましょうというお話で、細かく調べていただき、大きな異常がなくほっとしました。
思い返すと、「目が見えない」「メガネが欲しい」と訴えてことは過去にもありました。その時からやや貧血が起きていた可能性があります。
私はPadやタブレットの動画を見過ぎによる、目の疲れや視力低下と思っていたので、動画視聴の時間を制限する程度に留まっていました。
後に本人に症状が出た時の状況を聞くと、
「だんだん目の前が白くなってきて、まっすぐ立ってられなくなってきた」
と話していました。
今回の出来事で、立ち上がった時ばかりが貧血の条件でないことを初めて知りました。
同じ症状が現れる人は多くはいないかもしれませんが、こういったしばらく立っている状態からの貧血も有り得ることを知っておくと、万が一の時に慌てずに対応ができるかもしれません。
改善策としては、適度に塩分を摂る事を病院の先生からアドバイスいただきました。
味噌汁や塩分の入ったスポーツドリンク1杯でも違うというお話だったので、意識して摂らせていきたいと思っています。
これから気温が高くなる時期なので、熱中症対策も含めて水分・塩分のバランスと摂取を心がけてみてはいかがでしょうか。