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義甥が中受第1志望合格!塾に通わずに合格した驚きの勉強法と育児視点の考察
2月のこの時期になると「中学受験」の話が非常に多く出てくると思いますが、私の義理の甥っ子も今年小学校6年生で中学受験に臨み、第1志望の学校に合格しました。合格自体非常に嬉しいのは勿論なのですが、更にビックリなのが塾に通わずに合格したところです。私自身も約30年前に中学受験した人間ですが、塾に通わずに合格するのはちょっと考えられないと驚いた次第です。
塾に通わずに中学受験に合格した義理の甥っ子のエピソードと、その一連の親としての接し方に関する育児視点での考察の話、良ければお付き合い下さいませ。
義理の甥っ子は2人兄弟
私の妻のお姉さん夫婦には2人の男の子がいて3歳差兄弟でしたが、上のお兄ちゃんも3年前中学受験をして無事第1志望の私立の中学に進学しました。
下の弟君もお兄ちゃんと同様に小学校4年生頃から中学受験塾の日能研に通わせて勉強をしていたのですが、あまり勉強が好きじゃなくて本人からも「勉強したくない、中学受験したくない」と言い出す状況。
ドッジボールや吹奏楽が好きでそういった事をしている時の方が楽しいので勉強は好きじゃないしやりたくない、と、言ってくる子供に対して義兄・義姉夫婦は非常に悩んでいました。当時、中学受験経験者である私にも意見を聞かれたのを覚えています。
中学受験をしないという判断で塾をやめる
色々悩んだ挙句、義兄・義姉夫婦は弟君と話し合い「中学受験をやめる」「塾をやめる」という判断をしました。昨今、非常に中学受験熱が高くなっていて塾に入りづらいから低学年から塾に入れるみたいな話も聞いたことあるので、一度やめたら入りなおせないだろうこの「塾をやめる」という判断はかなりの決断だったと思います。
これを聞いた時に、私は義兄・義姉夫婦を心の底から尊敬し、その判断に感動しました。
中学受験だけが全てじゃないと思いますし、本人が自発的にやりたいことをやらせてあげよう、という子供の声を聴き子供に寄り添った判断。こういった姿勢と判断が良いとわかっていても中々できないのが現実だと思います。
親として「今勉強を頑張っておけば後が楽になる」「子供のために」といった想いや感情を全て飲み込んで、子供の判断に寄り添う。改めて素晴らしいなと思いますし、子供の自己肯定感も非常に高まったように思います。
お兄ちゃんの学校1校だけ受けてみるという提案
義兄・義姉の凄いところは中学受験をやめるという判断に寄り添い塾をやめた後に更に追加で「お兄ちゃんの学校1校だけ受けてみる?」という新たな選択肢を提示したところです。
この親からの提案に対して義甥っ子の弟君は「それならやってみる」という判断をしたとのこと。このプロセスに非常に思うところがありました。
最初から中学受験やる前提で日能研に通ってやっていた時の勉強は「やらされている勉強」であり、本人にとってもやらされているからしょうがなくやっているものだったと思いますが、「お兄ちゃんの学校1校だけ受験してみる」と本人が判断した後の勉強は「自分が選んだ選択肢に向けた勉強」なので、当事者意識・自発的意識に雲泥の差があります。
「やらされる」のと「自らやる」の差、改めて非常に大事だなと思わされました。
1校狙い撃ち1点突破の勉強方法
お兄ちゃんの学校1校だけ受けてみるという中学受験スタイルあまり聞いたことが無いのでこの判断自体も凄いなと思うところではあるのですが、更に凄いのが塾に通わずに父が子供に1人で勉強を教えていった点です。
定期的に義兄・義姉の家に遊びに行くので、たまに会った時に義兄の受験対策方針は聞いていたのですが、その方法は「過去問傾向をひたすら分析してこの学校だけに特化した勉強」といったやり方なのですが、これ中学受験経験者の私としてはかなり凄いと思いました。
約30年前なので少し前の感覚かもしれませんが、私も過去問はかなりやりましたが正直毎年問題が入れ替わっていたので(ここは学校によるかもですね)、最終的にはやはり網羅的な知識が必要だなと感じたのを覚えていましたので、この過去問傾向分析勉強法はどこまで通用するのだろう?と思っていました。
結果、1点突破で「合格」というのは本当に凄いですよね。こんなやり方もあるんだということでこのブログでご紹介させて頂きました。
最後に
この義甥っ子の中学受験の合格に対してやはり色々思うのは「親として子供に寄り添う姿勢」の部分です。小学校5年生の「勉強やりたくない」の素直な声に耳を傾け子供に寄り添った判断行動して、更に別の選択肢を提示し選んだ判断を全力で親として応援する。
結果もさることながら一連のプロセスによって義甥っ子くんの自己肯定感は非常に高まったと思いますし、この成功体験と親が信じてくれたというた絶対的な深い愛情は彼の今後の人生の土台になるものだと確信しています。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!