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忙しくても一行なら読めるかも…私が見つけた極上の癒し
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2025年もはや一か月がたちました。
時が過ぎるのって、なんて早いんだろう!
自分の時間を確保するのも難しい、忙しすぎる子育て中の日々。
昔はよく本を読んでいたのに、最近読んでいないな…な私。
読もうとしても、子供に話しかけられたり
やらなきゃいけないことに追われたり。
1行なら、読めるかもしれない
長い文章は難しくても、1行なら読めるでしょう!
というわけで手にとったのが、
竹岡佐緒理句集「帰る場所」(ふらんす堂/2025年/2970円)
句集、つまり俳句です。
5・7・5のリズムの、あの俳句、たったの17文字です。
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ママの、リアルな毎日を優しいことばで
俳句って、なんだか難しそう…
なんだかハードル高そう…。
そんな風に思う人もいるかもしれません。
でも、こちらの「帰る場所」の作者である竹岡佐緒理さんは、一児のお母さん。
教員でもあり、働くママ。
やはらかき赤ちゃんの靴春近し(166ページ)
哺乳瓶洗って干して風光る(168ページ)
はじめてのさくらはじめてあるく足(171ページ)
などなど
赤ちゃんのいる、リアルで素朴な日常が
5・7・5の中にあふれています。
なんだか懐かしい感じ。
(※掲載にあたってはご本人の許可をいただいております)
「あるある!」な日常の風景が、
竹岡佐緒理さんの優しい語り口で美しく彩られ
本のあちらこちらにちりばめられています。
就職して、結婚をして、妊娠をして、出産をして、子育てをして…
私のことが書かれているわけではないのに、
不思議と「私もそんなとき、あったー!」と、思い出の中からキレイな宝物を探し出すような感覚に。
どんなに忙しくても、本を開いて1行、2行。
自分の中に眠るキラキラな思い出やふとした日常の尊さや愛しさを再確認することができるのです。
思っていた以上に、俳句って身近にあるんだな、と思わされます。
小学生でも読める!「学校」がテーマの俳句も
現在教員をされている竹岡佐緒理さん。
自身が学生だった頃目線の句や
教員目線としての句など
「学校」がテーマの作品が数多くあります。
「俳句」というとなんだか難しそうに感じるけれど
「学校」が舞台の俳句なら、子供も身近に感じられるみたい。
ちょうど小学校で俳句や短歌の単元を習っていた娘も、夢中になって読んでいました。
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「国語」や「日本語」の時間に習っても
季語ってそもそもなに?
難しい漢字が多そう…
何を詠んだらいいかわからない…
と、苦手意識を持つ子も多い「俳句」。
教えようとしても、そもそも自分がちゃんと詠んだことがないからわからない。
そんな風に、親も身構えてしまいがちですが、
育児や学校がテーマなら、「わかる!」がたくさん。
そんなに難しくない、と思えるかも。
小さいお子さんでも、親子で一緒に読んでみるのも良いかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Have a nice day!!