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グレーゾーンの8歳息子&3歳娘)に翻弄されるワンオペママ

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【オンライン卒園式】体調不良者続出でぶっつけ本番、やってみたら…

【オンライン卒園式】体調不良者続出でぶっつけ本番、やってみたら…

いよいよ3月、別れの季節になりましたね。進級する子、卒園・卒業する子、様々な未来に向かって、どの子も皆頑張ってほしいなと思います。

現在小2の長男が幼稚園を卒園する時、今から2年前の今頃…長男も在籍していた年長組を中心に、感染症が大流行しました。卒園式前日にはクラスの半数以上が欠席し、明日の卒園式は本当に行われるのか!?という窮地に。

思えば新型コロナで始まり、新型コロナに終わった園生活…クラスの皆で、全員で、ただ卒園の時を過ごしたかっただけなのに、それすらも阻まれるのかとやるせない気持ちになりました。

でも、だからこそ、この時ばかりは感染症に負けたくなかった。オンラインで卒園式の様子を配信することを園に相談し、接続が上手くいくかもわかないままぶっつけ本番で臨んだ卒園式のオンライン配信。賛否両論あるとは思いますが、私が実際に行ったオンライン卒園式のことを綴りたいと思います。

卒園式前日にクラスの半数以上が欠席!?

長男の学年は3クラスありましたが、感染症流行の観点からクラスごとで時間差の卒園式が執り行われることは事前に聞いていました。

卒園式前にホテルで行われた卒園お祝い会(謝恩会)は全クラス合同だったため、卒園式はクラスごとでもまぁ仕方ないな、と思っていたのですが、卒園式の前の週から感染症が2つ同時に大流行し、週末を挟んでも勢いは衰えず、感染する子が増えていくばかり…長男のクラスは当時20名の子が在籍していましたが、卒園式の前日には11名と半数以上が欠席し、あまりのお休みの多さにビックリしました…

園でもこの欠席状況を考慮し、卒園式自体を執り行うのか検討したようですが、元々卒園式を行う予定でお休みを取っているご家庭も数多くあることから、欠席数がいかなる場合も卒園式は予定通り行う、という連絡が卒園式前日にきました。

長男のクラスにはクラス内LINEがあり、ママ達でやりとりできる場がありましたが、子どもは回復したけど親が感染症にかかり、子どものみの出席のため我が子の晴れ姿が見られないご家庭や、お子さんがインフルエンザに罹患してしまい、卒園式後の最後のお別れ会で担任の先生に花束を贈呈する場面の写真だけでも撮影して来てもらえないかと依頼されるご家庭、お子さんが高熱で今もうなされていて、卒園式に出られなくて悲しんでいるご家庭、様々なご家庭があり、一緒に大きくなってきた子やそのご両親の気持ちを考えるともう、悲しくて辛くて…

3年間の園生活、全てに新型コロナの流行感染の余波を受け、今まで通りの生活が出来なかった子ども達。最後の晴れ舞台でも、こんなにひどい仕打ちをしてくるのかと心底腹が立ちました。

そしてもう、悲しい想いを子ども達にさせたくなくて、最後の卒園の時くらい全員で喜びを分かち合いたくて、実際に出来るかどうかはわかりませんでしたが、LINEの【ビデオ通話】の機能を使い、参加出来ない子ども達にもせめて卒園式の様子をオンライで見てもらうことは出来ないだろうかと提案し、全ご家庭の許可を得ることが出来ました。

この時点で18時半。通常だと幼稚園には先生は残っていない時間だと思いましたが、電話をかけると園長先生が電話に出て下さり、事情を説明して卒園式の様子をビデオ通話で参加できなかった子ども達に見てもらう【オンライン卒園式】の実施を相談させて頂きました。

園長先生のご判断で実施出来るかが決まるのでとてもドキドキしましたが、無事に許可を頂き、ぶっつけ本番でのオンライン卒園式が卒園式の前日に決まりました!

元々機械音痴の私。上手く接続が出来るのかなんて全くわかりませんでしたが、個別のLINEで『もし良かったら手伝いますよ』と声をかけて下さったママもいらっしゃり、とても心強かったです。

とにかくなんとか出席出来ない子達とも最後のお別れの時を共有したい、皆で成長の喜びやお別れの寂しさを分かち合いたくて、ぶっつけ本番でのオンライン卒園式に臨みを繋ぐことが出来、まずは幼稚園にも全ご家庭にも許可を頂けてホッしました。

卒園式当日

長男のクラスは3番目、午後からの卒園式でしたが、クラスLINEでお休みの子は6名だと事前にわかっていました。出席出来るのは、14名。出席出来ないご家庭のことを考えると本当に悲しくて、でもその分絶対にオンライン卒園式を成功させたいと思いました。

3年間お世話になった割に園内にWi-Fiがあるのかもわからず、そもそも幼稚園内でビデオ通話が出来るのかもわからず、集合時間より早めに出向きビデオ通話の練習を試みたところ、なんとか繋がりそう…!!最大限に充電してきたスマホを握りしめ、卒園式開始の3分程前からビデオ通話を開始しました。

参加出来た卒園生のママ達もすぐに気づいたようでしたが、事前にオンライン卒園式のことは伝えていたため咎めてくるような方はおらず、卒園生入場の頃には参加できなかった全てのご家庭との接続に成功しました!

園歌を歌う場面では参加できなかった子ども達も一緒に歌ってくれて、私のスマホは大賑わい(笑)でも、周りの父兄の皆さんが本当に優しくて、ただひたすらに見守って下さっていたのがありがたかったです。

一人一人に卒園証書が手渡され、園長先生のお話をお聞きし、最後の「さよならぼくたちのようちえん」を歌い、滞りなく卒園式は終了。参加出来なかった子ども達もいたけれど、心は皆、一緒にいたよね。同じ『卒園の時』を共有できたことが、何より嬉しかったです…!

最後のお帰りの会

卒園式後にはクラスに戻り、担任の先生と補助の先生、子ども達で最後のお帰りの会や写真撮影がありました。先生に花束を渡すところや、最後の先生のお話もビデオ通話で繋ぐことができ、20名全員が形は違えど卒園式を共有することが出来ました。本当に良かった。ちゃっかり担任の先生からお休みした子達へのメッセージも頂きました。

私のスマホもなんとか頑張ってくれて、最後の最後、教室を出るタイミングでバッテリー切れに。あまりのタイミングの良さにビックリしました。

お友達の中には私がビデオ通話でお休みした子達とやりとりしていることを知ると「体調大丈夫~?」と気にかけてくれる子がいたり、変顔をしてお友達を笑わせてくれる子がいたり(笑)、本当に仲良しのクラスだったんだなと感じました。だからこそ、皆で出席出来なかったことは残念でしたが、そんな中でも最善の形で同じ時を共有出来たことは、本当に良かった。

また幼稚園側が本当に子ども達に寄り添って下さる方針で、卒園式第二弾を後日開催して下さり、他クラスでお休みだった子と共に、卒園式当日にお休みしていた全員が卒園式に参加することが出来ました!

長男も第二弾の日に駆け付け(園側の配慮で卒園式当日に参加出来た子は自由参加で来園しても良いことになりました)、園庭内で卒園式が終わるのを待ち、お休みしていたお友達とも最後に会うことが出来て、しっかりお別れすることが出来ました!

小学校が違うお友達がほとんどで、入学すれば会う機会も少なくなることは明白だったので、最後に会えて、一緒に大好きなサッカーが出来て良かったね。私の気持ち的の部分でも、一緒にここまで大きくなってきたお友達や育児の苦労を分かち合ったママ達と一つの節目が迎えられ、良い区切りになったと感じました。

沢山の大好きなお友達に囲まれて、皆でここまで大きくなったんだよね

2年経った今、思うこと

あれから2年の時が過ぎ、長男は今日もお友達に囲まれていますが、小学校で出来たお友達ばかり。たまに幼稚園のお友達の写真を見返すことはありますが、名前を忘れてしまったお友達もいます。最後に「また絶対一緒にサッカーしような!」と言い合っていたお友達との約束は、叶っていません。

でも不思議なもので、たまたまショッピングモールで買い物中に幼稚園のお友達に出くわしたり、お祭りの時に出会ったり、旅行先でばったり出会ったりしたこともありました。見えない『縁』ってきっとあるんでしょうね。普段過ごしている環境は違えど、たまに出会っても在園中の時と変わらない笑顔で、あの時より逞しくなりつつある体つきでじゃれあっている姿を見ると、たちまち幼稚園での出来事が思い起こされます。そして「また絶対一緒にサッカーしような!」と言い合って、手を振り合うんですよね。

長男の根底に培っているものが幼稚園で学んできた色々だと思っているので、賛否両論あるとは思いますが、あの時勇気を出してオンライン卒園式を提案し、実行できたこと、お友達みんなで卒園の時を共有できたことは、本当に良かったと今も私は思っています。園長先生の柔軟なご判断もそうだし、同じクラスのママ達の優しさにも、本当に感謝です。

まだ感染症が流行している今、きっと卒園式、卒業式に参加できない子も少数とは思いますが、必ずいると思います。そんな時に参加出来ない立場なら、どうしますか?ただただ諦めますか?仲良しのお友達が参加出来ない立場なら、どうしますか?最後のさよならも言えないまま諦めますか?

オンライン卒園式をオススメするつもりはありません(ここまで長く書いておきながら笑)が、子ども達が後悔しないような選択が出来るように、明るく前を向ける選択が出来るように、選択肢の一つとして私はオンライン卒園式をしてみました。そしてオンライン卒園式の経験のある方は少ないと思い、この記事を書こうと思いました。

方法は違ったとしても、この記事が何かのヒントとなり、最後の時を後悔なく過ごせる子が増えますように…

ご卒園、ご卒業、おめでとうございます!

この記事を書いた人

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北海道

つばき

グレーゾーンの8歳息子&3歳娘)に翻弄されるワンオペママ

グレーゾーン子育て中

言葉の遅れ&精神面のムラあり息子(小2)、独歩開始時期が遅く慎重派すぎる娘(3歳)、夫、義父、基本ワンオペな私、でチームつばき家!の療育・食育・日常生活

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