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“できるできる!”が口ぐせ。見守り育児で心がけている5つのこと

「見守り育児って、どこまでがOKで、どこから口を出せばいいの?」
子育てをしていると、そんなふうに迷う瞬間がきっとあると思います。私自身、親友から「見守り育児上手だよね」と言ってもらえたことで、改めて“私なりの見守る子育て”を振り返ってみました。子どもを信じて待つことは、簡単なようで実は難しい。でも、そこには子ども自身の「できた!」という自信が詰まっている気がするのです。
今回は、私が日々大切にしている“見守るための5つの判断軸”をご紹介します。
1.子どもがピッとやるその瞬間を、口出さずに見守る
セルフレジでお菓子を『ピッ』と通す時、つい手を出したくなるけれど、後ろに並んでいなければ、あえて待つ。時間がかかってもOK。失敗してもOK。工作やお絵描きも、描き方に口を出さず自由にさせます。
その代わり「片づけまでが遊び」など、約束ごとは事前に伝えておきます。
できるまでに数分かかることもあるけれど、本人は大仕事を終えた顔。思わず、本人にも私自身にも拍手しそうになる瞬間です。
2.“手を貸す”のは求められた時だけ
公園の遊具は基本補助なし。登れなくても、自分のペースで挑戦することを大事にしています。「ママー!」と助けを求められたらサポートしますが、それまでは静かに応援。
不安な声かけは控え、「落ちたらどうしよう」ではなく「手は離さないでね」「落ちそうになったらしゃがんでね」と、具体的な言葉に置き換えています。

3.“できるできる!”が合言葉。まずは信じる
わが家の口ぐせ「できるできる!」は、子どもへのエールであり、自分への励ましでもあります。しかし、その口ぐせを言うときは軽くならないよう、必ず目を見て明るい表情で頷きながら声がけするように心がけています。
今はできなくても、必ずできるようになる。その過程を信じて見守ってみましょう。
4.客観視で“今は見守る時”を見極める
泣いている、怒っている、思うようにいかずにくやしそう…そんな時、「今は声をかけるべき?」と一呼吸置いて考えます。
感情の中にある“成長の芽”を信じて、あえて見守る選択も大切にしています。
5.外遊びは自由に。安全管理と“怒らないルール”
自由に遊んでほしいからこそ、安全確認は徹底。地面の素材、落ちた時の高さ、出口や遊具の位置などを見て「安心して任せられるか」を瞬時に判断しています。
外遊び前には「道路に飛び出さない」「勝手にどこかへ行かない」「仲良く遊ぶ」を玄関で確認。
「泥んこは勲章。水たまりはステージ。裸足は“野生的才能”の開花。」――そう唱えると、だいたい乗り越えられます。
さらに私には、外遊び中“怒らない”マイルールがあります。泥だらけ、水浸し、裸足――全部OK。「全力で遊ぶ中での汚れは怒らない」。そう決めてから、私自身もラクになりました。

「親」という字のように
「見守る」は、放任ではなく“信じて待つ”こと。失敗も挑戦も“子ども自身の経験”として見届けたい。木の上に立ち見ると書く「親」って深いなと思います。「できた!」と笑う顔や、「もう一回!」と挑戦する背中に、成長の証が詰まっているんですよね。
だから今日も「できるできる!」と心の中でつぶやきながら、そっと見守り続けようと思います。
「やればできる」は魔法の合言葉