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5歳になるまでほとんど食べなかった娘が、食育で変わった理由

食育は単なる食事のマナーや栄養について教えるものではなく、子どもが「食べる楽しさ」を知るきっかけを作る大切なプロセスです。私も食育インストラクターとして、ミニマリストの観点を取り入れたシンプルで効果的な食育を実践しています。今回は、5歳になるまでほとんど食べなかった我が子が、どのようにして食に対する興味を持つようになったのかを紹介します。
なにをしてもうどんしか食べない娘
私の娘は、5歳になるまでほとんど食事を食べない子どもでした。食事の時間になると、嫌がって食べ物を避ける姿に毎回悩む日々。そのころは、無理に食べさせようとしても効果がなく、ストレスだけが積み重なっていきました。
そんなことから食育インストラクターとしての資格を育休中に取得。学んだ知識から、無理に与えようとするのではなく、子どものペースに合わせ、少しずつ食べることへの興味を引き出す方法を試していきました。
ミニマリストの観点で食育を見直す
私はミニマリストとして、無駄なものを排除し、シンプルで本質的なものに集中することを大切にしています。食育においても、たくさんの情報や方法論に惑わされることなく、シンプルに「食べる楽しさ」を伝えることを意識しました。
例えば、食材を厳選して、なるべく手間をかけずに作れる料理にし、無駄な飾り付けや調味料を減らしました。食材の本来の味を感じてもらうために、色や香り、食感を楽しむことにフォーカスしました。
お米研ぎを通じて食育を実践
私が最初に試したのは、お米研ぎというシンプルな作業でした。お米を研ぐことは、子どもにとって楽しい体験であり、食材との関わりを深める良い機会になりました。
最初は、1歳から水遊び感覚でお米研ぎをしていました。手を水に入れることに楽しさを感じ、食材に触れることの大切さを学びました。5歳になった今では、お米を研ぐ手つきも上達し、食事を作ることへの自信を感じるように思います。

「食べること」は楽しい体験に変わった
5歳になるまで食べなかった娘が、食事に興味を持つようになった理由は、単に食べ物の栄養だけを伝えるのではなく、「食べることが楽しい」という感覚を体験させたからだと思っています。
例えば、好きな食材を一緒に選ぶこと、食材がどのように育つかを話し、食べ物の命を感じてもらうこと。また、お米を研ぐ作業を一緒にすることで、「自分が準備したものを食べる」という意識を持たせました。こうした小さな積み重ねが、食への興味を育てているのだと感じています。
食育の本質は「楽しさ」と「体験」
食育の本質は、「食べること」を楽しむことにあります。無理に食べさせるのではなく、子どもが自分で食べる意欲を持つようにサポートすることが大切です。
食育の中でも大切なのは、小さな体験を積み重ねることです。お米研ぎのように、手を動かすことで食材に触れ、その後の食事がどんなに大切で楽しいものかを実感してもらうことが、最終的に「食べる楽しさ」を育てる鍵となるように感じています。

ミニマリスト的食育でシンプルに伝える
ミニマリストとして私が心掛けていることは、シンプルで無駄のない方法で食育を進めることです。子どもが本当に食べ物を感じることができる環境を作ることが、長い目で見て一番よいのではないかと実感しています。
お米を測ることから自分でできるように、お米の収納ケースを購入しました。
5歳になるまでほとんど食べなかった娘が、食育とシンプルな体験を通じて食べることに興味を持ち始めました。食育は無理に食べさせるものではなく、子どものペースに合わせて少しずつ食べることへの興味を育むものだと感じます。

親子ともに「食べる楽しさ」を感じられるようになれば幸いです。