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習い事を始める前に知っておきたい大切な3つのコツ

長年キッズダンス講師をしていると、色んな親子と出会います。
「全然やってくれなくて…」「うちの子、向いてないのかも?」「すごい振り付け間違ってる…」
そんな声、ダンス教室の現場で何度も耳にしてきました。
でも大丈夫。踊らなくても、立っているだけでも、子どもはちゃんと“インプット”しているんです。意外にも、子供がやろうとしないのはママの「あること」のせいだったり…
この記事では、キッズダンス講師歴16年の私が「習い事」に寄り添う3つのコツをお届けします。
1.不安な顔で見守らない
「先生のことよく見て!先生の話よく聞いて!」と、親ならきっと言いたくなりますよね。
実は、子どもが一番よく見ているのは「先生」じゃなくて「ママやパパの顔」。
「できるかな…」「失敗しないかな…」と不安な表情で見守っていると、子どもはすぐに察知します。 安心してチャレンジできる空気を作るために、まずはママパパの表情からほぐしてあげましょう。
もちろん、習い事以外でも同じ。授業参観や運動会でも、不安そうなママパパの顔よりも笑顔で明るい表情のママパパの方が気持ちが前向きになれるはずです。
2.やることを強要しない
「全然やってくれないんです…」というご相談、すごく多いです。
でも、見ているだけ、立っているだけでも、子どもの五感はフル稼働中!動き出さなくても、その場にいるだけで百点満点なんです。
焦らず、比べず、まずは“その場にいられた”ことをたくさん褒めてあげてください。
根気強く寄り添うと、ある日突然楽しそうに始めたり、殻を破り出す子ばかりです。
3.親も一緒に習い事を楽しむ
これ、実は最強の秘訣。
子どもがやらなくても、まずはママとパパが楽しんじゃいましょう!
ダンスで言えば、踊るのが苦手なママパパも、身体を揺らしたり手拍子するだけでOK!水泳で言えば、おうちで泳ぐマネをして遊んでみたり、競泳シーンをテレビで観ながら興奮して応援してみたり。
それだけで、子どもは全く別の印象を受けます。
座って見ているだけ、なんて勿体無い!「ちゃんとやって!」「間違ってるよ!」より、「たのしい〜!」が合言葉。ママパパが「習い事の楽しさ」を背中で見せてあげてください。
そして、周りと違うことをしていても、幼少期はそのまま「自由でいること」を肯定しましょう。乳幼児期の“自由な表現”は、今しかできない「かけがえのない能力」です。
習い事を始める前に子どもに必ず伝えること
それは、習い事の「環境」を、本人にしっかりと伝えることです。
どんな場所で、どれくらいの人がいて、先生は男性なのか女性なのか、ママパパは近くにいるのか別室なのか。
本人がるんるんで習い事に参加しようとしても、ママが同じ部屋に居られないことを知らず大泣きしたり、思ったよりも部屋が広くて怖くなってしまったり。
発表会や大会に参加する時も同じです。
どんな会場で、どんなイベント・大会なのか、場所まで遠いのか、屋外なのか室内なのか、芝生なのかコンクリートなのか、天気予報は晴れなのか雨なのか。
あらゆることを想定して、なるべく正確な情報を事前に伝えておくと子どもは安心できます。
幼少期は特に「楽しむこと」を忘れない
習い事スタート時は、「上手にできるか」より「楽しくいられるか」。その土台があってこそ、やがて自分から積極的に楽しめる日が来ます。
だからこそ、焦らず・比べず・一緒に楽しむ気持ちを大切に——。
習い事ライフが、家族の幸せな時間となりますように。