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2歳児向けの「かぐや姫」は保育園児の日常あるあるだった話

2歳児向けの「かぐや姫」は保育園児の日常あるあるだった話

保育園から帰るときに、絵本を借りて帰るのが日課の娘。先日は「かぐや姫」を借りてきたのでそのまま読んでみたら、なんとなく難しい話に感じた様子でした。そのため、分かりやすくたとえ話を出しながら読んでいたら、なぜか日常あるあるな話になってしまいました。今回は保育園児の日常あるあるバージョンのかぐや姫のお話を紹介します。

おさらい:かぐや姫のあらすじ

皆さんご存知かと思いますが、かぐや姫(竹取物語)はこのような話です。

竹取りの翁が竹の中から小さな女の子を見つけ、「かぐや姫」と名付けて育てました。しかし彼女は驚異的な速さで成長し、絶世の美女になります。噂を聞きつけた5人の貴族が求婚しますが、かぐや姫の出した難題をクリアできず失敗に終わります。帝も彼女に恋をしますが、かぐや姫は月の世界の人であることを明かし、8月15日に月の使者によって天に帰ってしまいます。別れのときに、不死の薬を残しますが、悲しんだ帝はそれを富士山で燃やすよう命じ、これが富士山の煙の由来となりました。

変換1:竹取の翁は孫娘に弱いじいじ

まず初っ端です。竹取の翁のこと、皆さんならばどのように紹介しますか?
私も「竹を切るおじいさん」と説明したのですが、娘は「竹」がいまいちわからなかった様子です。ただし、絵を見て「緑色のものを小さく切っていること」は理解できたようなので「ごはんを小さく切ってくれているの」と言っていました。
うーん、確かにパンダは竹を食べるのでその意味では間違いではないし、まあそれでもいいか…と思い、私は「みんなのごはんを小さく切ってくれるおじいさん」と説明することにしました。
そして、かぐや姫と出会ってから起きた不思議な話の説明のシーンです。竹取の翁は竹から出てきた小判でかぐや姫に着物を買ったことを伝えると、「ドレス買ってもらったの?」と娘が聞いてきました。どうやら先日、じいじにシンデレラのドレスを買ってもらったことが頭の片隅にあって質問したようです。
確かに着物=ドレスと考えるとつじつまは合います。そして本物のじいじも、竹取の翁も、労働の対価として得たお金(竹取の翁の場合は厳密には少し異なりますが…)で買ってあげた、というシチュエーションは似ています。そのため「そうだよ、じいじみたいに働いたお金で可愛いドレスを買ってあげたの。娘ちゃんと同じだね」と説明するととても納得した様子でした。
ごはんを小さく切ってくれ、給料でドレスを買ってくれるじいじ——竹取の翁が、孫娘に甘いじいじになりました。

変換2:求婚ではなく誰と遊ぶか

そしてかぐや姫のもとに5人の貴族が現れてかぐや姫に求婚するものの、かぐや姫のお題が難しすぎてクリアできないくだりです。
「娘ちゃんも遊びたいってお友達が来ても、一緒に遊びたくないときもあるでしょう? だから、かぐや姫も『欲しいもの持ってきてくれたらいいよ』って言ったの」と説明したところ、納得した様子です。2歳児にして交換条件はまだ出してほしくない気持ちはありますが、もう少し年上になったらそんな会話が繰り広げられている様子もなんとなく想像できます。
ではなぜ遊びたくなかったのか? その理由は「先生やママと一緒にいたかったから」と答えました。保育園では常にお気に入りの先生のそばにいて、休みの日に遊び場に行くならば絶対にママから離れず一人で遊んでいる娘にとっては、「かぐや姫も友達<ママなのか」と思えた様子でした。
もはや、求婚ではなく、結構ありえそうな誰と遊ぶか問題になっています。

変換3:月への帰還は実家からの帰還

物語のクライマックスの月への帰還シーンも、実家から自宅に帰るシーンになりました。
かぐや姫が泣いていたのは「まだ家に帰りたくないから」、月の使者のお迎えは「家からお姉ちゃんがお迎えに来た」と説明したところ、なんだかあるあるなシーンになりました。おまけに、最後に竹取の翁とおばあさんが泣いて「元気でね」と言っているのは、実家のじいじやばあばが「また休みの時にきてね、元気でね」と言っているのと同じ、と説明すると、さらに納得感の高いシーンになりました。
実際うちはじいじやばあばと離れるときに涙の別れになることは少ないですが、このようなやりとりをしているご家庭もあるのではないでしょうか?

子育てあるある:昔話も現代風に変換されちゃう

以上が、我が家でわかりやすく説明をしようとした結果、保育園児の日常あるあるになったかぐや姫でした。「かぐや姫のお話、なんだかうちにもありそう!」と思わず笑ってもらえるとありがたいです。
でも、こうして子どもの理解に合わせてアレンジすることで、昔話も身近に感じられるようになります。よかったら皆さんもやってみてください!

あなたの家ではどんな変換をしていますか?

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ユウ

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2歳娘と過ごす中で感じたことを幅広く発信中。成長を応援できるママを目指しています。趣味は家庭菜園や料理、最近の悩みは甘いものが止められないことです。

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