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産後1カ月で産後ケア施設を利用してみた!「少し離れる」がくれる心と体の余白

こんにちは!出産から1カ月。夜間授乳や慣れない育児で疲れがたまり、寝不足も続く毎日。家族のサポートもあるけれど、どこか「自分を取り戻したい」と感じていました。そんなときに思い切って利用してみたのが、産後ケアサービス。今回はその体験をレポートします!
※許可を得て撮影・掲載しております
他のママたちとにぎやかに過ごす食事の時間、そして静かなひととき
私が利用したのは、東京都江東区にある「東峯サライ」という産後ケア施設。3泊4日、産後1カ月のタイミングで訪れました。
特徴的だったのは、他のママ5人と一緒に食事を囲むスタイル。年齢も出産歴(初産婦・経産婦)もさまざまで、食事中は育児の話から息抜きの話まで、自然と会話が弾みました。普段、家で赤ちゃんと2人きりだった私にとって、この「大人と話す時間」が何よりの癒しになりました。
食事の時間以外は、個室で自由に過ごせます。赤ちゃんと一緒に過ごすこともできますが、希望すればスタッフさんに預けることも可能。私はほとんどの時間をひとりで過ごし、ゆっくり横になったり、コーヒーを飲みながら持ってきた本を読んだり。
「読書するのはいつぶりだろう…?」
贅沢な静けさに包まれて、心の深呼吸ができたような感覚でした。

骨盤リハビリと、思わず笑った“替え歌”
施設では、希望すれば追加料金でアロママッサージや骨盤リハビリテーションといったケアも受けられます。私は骨盤リハビリテーションを選びました。理学療法士さんによる施術で、出産でゆるんだ骨盤や筋肉を丁寧に整えてもらい、自分の体と向き合う時間になりました。
さらに、印象に残っているのは優しくて面白い助産師さんとの出会い。「おふねをこいで」という手遊び歌を、大人向けにアレンジして披露してくれたのです。
「おさかなたくさんとれ〜ろ〜」の部分が、「脂肪がたくさんとれ〜ろ〜」に!
その場にいたママたちみんなで大笑い。寝不足でどんよりしていた私も、久々に声を出して笑うことができました。体だけでなく、心まで軽くなる瞬間でした。
夜間は完全にお任せで、朝までぐっすり
特にありがたかったのが、夜間の預かりです。一人ひとりの希望に合わせて、「授乳になったら呼んでほしい」、「今日は夜間すべて預かってほしい」などオーダーメイド可能。
私は「0時から6時までぐっすり寝たい」と伝え、その間は完全にお任せすることにしました。赤ちゃんは助産師さんがしっかり見てくれていて、私は久しぶりに朝までぐっすり。
「こんなにスッキリした気持ちになるなんて」と驚きました。いつもどこかで気が張っていたのかもしれません。
それ以外の時間帯は、赤ちゃんが泣いたタイミングで部屋の電話が鳴り、授乳のためにベビールームに向かいます。完全に離れるわけではないけれど、必要なときだけ関わるスタイルがちょうどよく、心に余白が生まれました。
不思議なもので、少し距離を取ると、赤ちゃんがいっそう愛おしく感じられます。産後ケアは、「母である前に、自分であること」を思い出させてくれる大切な時間でした。
初めての産後ケア施設利用は、自分を労わる大切さに気づく時間となりました。
赤ちゃんと少し離れて心と体を整えることで、育児をより前向きに楽しめるようになります。

医療法人社団 東寿会
産前産後ケアセンター 東峯サライ
住所:〒135-0042 東京都江東区木場6-11-3
アクセス:地下鉄東西線「木場駅」沢海橋改札2番出口から徒歩2分
電話:03-3646-0303
受付時間:月〜土 9:00〜18:00
休館日:日曜日・祝日(月1回土曜不定休)
疲れを感じたら、どうか「ひと休み」という選択肢を自分に許してあげてください。
日帰りの利用もおすすめですし、最近は産後ケア施設も増えてきているので、 これからも上手に取り入れていきたいと思います。