おうちのル・クルーゼ、眠っていませんか? コツは「とにかく弱火」100周年イベントで魅力を体感

おうちのル・クルーゼ、眠っていませんか? コツは「とにかく弱火」100周年イベントで魅力を体感

2025年にブランド生誕100年を迎えたル・クルーゼ。これを記念し、東京・六本木で開催されたアニバーサリーイベント「LE CREUSET 100th Anniversary Celebration」に参加! 歴代製品を振り返る展示や、注目シェフによるル・クルーゼを使った料理の試食など、ブランドの世界観を五感で感じられる充実した内容でした。そのイベントの様子をレポートします。

“美味しい”を育んだ、ル・クルーゼ100年の歴史

ル・クルーゼは、1925年にフランス北部の小さな村、フレノワ・ル・グランで生まれました。ここで、鋳物ホーロー鍋にカラーリングする技術が開発され、色とりどりのキッチンウェアが誕生。今でも、職人さんたちがひとつひとつ手作業でつくっていて、100年たった今もそのスタイルは変わりません。伝統を大切にしながら、キッチンにワクワクを届けてくれるブランドです。

今回展示されていた以上に色の種類があるというから驚きです!同じ職人が手がけても、ひとつひとつ表情が異なり、まるで一点もののような魅力があります。手作業によって生まれる繊細なグラデーションは、まさにアートのような美しさ。鮮やかなカラーは、天然の顔料を使って「カラーラボ」で調合されたもの。自然由来の色だからこそ、深みとやさしさが感じられます。ブランドを象徴する「オレンジ」は、溶けた鋳鉄の輝きからインスピレーションを得て誕生した特別なカラーで、1925年の誕生以来、今も変わらず愛され続けています。

会場には、ル・クルーゼの製造工程を紹介する展示もありました。職人の長年の経験と技術によって仕上げられる鍋は、まさに“一生もの”。これがすべて手作業で仕上げられていると思うと、ますます大切に使い続けたくなります。

カラフルな鍋がずらりと並ぶ展示は、見ているだけでわくわくします。自分が持っている色以外のアイテムも欲しくなってしまうほど。そして、これまで使ったことのない形にも挑戦してみたくなりました。なかでも個人的に気になったのは、日本人の暮らしに合わせて開発された「ココット・エブリィ」。お米を炊いたり揚げ物をしたり、コンパクトで使いやすそう!コロンとしたフォルムもかわいらしくて、キッチンに置きたくなります。

100周年を祝う特別カラー「フラムドレ」新発売

ブランドを象徴する伝統色「フレイム(オレンジ)」に、上品なゴールドをプラスした「100周年記念カラー」が登場。角度や光の当たり方によって、キラキラと美しく輝きます。さらに、ライトゴールドに仕上げたステンレス製のクルーシブルツマミが、記念モデルならではの特別感を演出。こちらの商品は、公式サイトから購入することができます。

日本の「美味しい」を支えるシェフ10組による、100年遺したいル・クルーゼ特別レシピ

西麻布「AC HOUSE(エーシーハウス)」黒田 敦喜シェフ

イベントでは、黒田シェフによる特別メニューがふるまわれました。登場したのは、ラム肉とかぶなどの野菜をじっくり煮込んだ、フランスの伝統的な家家庭料理「ナヴァラン」をスープカレー風にアレンジした一品。保温性に優れたル・クルーゼの鍋で提供されたため、火から下ろしたあとも温かいまま楽しむことができました。

「ナヴァラン」

羊肉は驚くほどやわらかく、野菜の甘みとスパイスが絶妙に調和していて、とてもおいしかったです。一緒にいただいたクスクスもふっくら炊き上がっていて、「こんなにおいしく仕上がるんだ!」と感動しました。黒田シェフをはじめ、10組のシェフによる特別レシピは、100周年記念サイトからチェックできます。

ル・クルーゼのお料理のコツについて、担当者の方にお話をうかがったところ、「とにかく弱火〜中火での調理が大切」と教えていただきました。忙しいとつい強火で手早く調理したくなりますが、そこをぐっとこらえて、弱火から火を通すのが美味しさを引き出すポイント。
この鍋の特徴でもあるドーム型のふたにも秘密があります。ふんわりと盛り上がった形状が熱のまわりを効率よくし、鍋の中の食材を内側からやさしく加熱。さらに、発生した蒸気が鍋の中を循環し、しっとりと全体を包み込むように火が通るため、野菜は甘みがより際立ち、肉や魚は驚くほどふっくらジューシーに。火を止めたあとも、しっかりと余熱が入り続けるので、味がなじみやすくなります。また、高い保温性を活かした余熱調理も得意分野。光熱費の節約にもつながる、省エネで賢いお鍋なのです。

暮らしに寄り添う道具

もし鍋を焦がしてしまっても、専用クリーナーを使えばきれいに落とせるので安心です。たとえシミが残っても、それも使い込んだ証のようで、だんだんと愛着がわいてきます。
毎日が慌ただしく過ぎるなか、つい電子レンジや手早く調理できるフライパンに頼りがちでしたが、イベントに参加したことで、家に眠っていたル・クルーゼを久しぶりに使ってみたくなりました。教わった通りに弱火でゆっくりと調理を始め、そのあいだに食器を片付けていたら、気づけば野菜のうまみがたっぷり溶け込んだスープができあがっていました。「やっぱり料理って楽しいな」と、久しぶりに感じられたひととき。こんなふうに、日々の暮らしに小さな喜びをもたらしてくれる道具は、これからも大切に使い続けていきたいと思います。

100周年記念サイトは>こちら

ル・クルーゼ公式サイトは>こちら

ライター

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ニュースライター やまさきけいこ

フットワークの軽さをいかした取材記事や、自身の資格や経験をもとに主婦に役立つ情報記事などを執筆。子育てサイトを中心に、さまざまなメディアでフリーで活動中。

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