ちょっとの工夫で1・2・3歳の「食べない」を解決!

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保育園の給食がお手本! 「食べない」を食べやすくする4つの調理法

パサパサしているなど苦手な食感のもの、土くささが強いもの、苦みや酸味が強いものなどは、好き嫌いの原因となります。乳歯の奥歯が生えそろう2歳半から3歳ごろまでは、大人のように硬い食べものを奥歯ですりつぶせないことも好き嫌いの原因の一つに。食べやすくするには、切り分ける、硬くならないように調理するなどの工夫が必要です。保育園の給食室で実践されている、食べやすくするための具体的な調理法をぜひ参考にしてください。

工夫1.肉・魚は焼いてから切る

肉や魚を小さく切ってから焼くと、火が通りすぎて硬くなってしまうため、先に焼いてから切りましょう。薄力粉をまぶして、弱火から中火でじっくり焼くとパサつきにくくなります。ひき肉は、そぼろ状にするよりも、卵やパン粉、玉ねぎなどと合わせて肉団子やハンバーグのようにして焼くと食べやすくなります。

工夫2.炒め物は野菜から先に炒める

大人用の炒め物を作る手順とは逆ですが、まず野菜から炒め、野菜に火が通ってから肉・魚を加えるのがおすすめです。この手順で炒めるようにすると、野菜はしんなりとした炒め煮になり、肉や魚は加熱しすぎて硬くなるのを防げます。肉や魚は薄力粉や片栗粉をまぶして焼くことで、パサつきが抑えられて食べやすくなり、味もからみやすくなります。

工夫3.サラダはすべて加熱する

3歳までの子どもにとって、生野菜はハードルの高い食材です。保育園の給食でサラダを出すときは、レタスもきゅうりもサッとゆがいています。加熱することで殺菌ができるのに加え、食感が柔らかくなり、生野菜の青くささもやわらぎます。ドレッシングの酢の酸味も苦手な子が多いので、電子レンジや小鍋でさっと加熱して酸味を飛ばしてあげると食べやすくなります。

工夫4.野菜は種類によって切り分ける

子どもにとって食べやすい硬さ・食感にするために、野菜は種類によって切り分けることをおすすめします。食べにくさが改善されれば、野菜を食べられるようになる子も多いので、ちょっとの工夫を意識してみましょう。

葉もの野菜 (ほうれん草・小松菜・キャベツ・白菜など)

根の部分の土くささが苦手な子が多いため、根は切り落とします。茎は細かく切ると火が通りやすくなります。葉の部分は繊維が長いまま残っていると食べにくいと感じるため、繊維を断つように、横向きで切った後に縦向きにも何度か包丁を入れて細かく切りましょう。ほうれん草は、ゆでる前に切るようにすると、苦みの原因となるアクが抜けやすくなります。

根菜類や歯ごたえのある野菜 (にんじん・ごぼう・玉ねぎ・きゅうり)

根の部分の土くささが苦手な子が多いため、根は切り落とします。茎は細かく切ると火が通りやすくなります。葉の部分は繊維が長いまま残っていると食べにくいと感じるため、繊維を断つように、横向きで切った後に縦向きにも何度か包丁を入れて細かく切りましょう。ほうれん草は、ゆでる前に切るようにすると、苦みの原因となるアクが抜けやすくなります。

苦手克服の第一歩!

「食べられた」という自信をつけよう!

食べたものに苦手な食材が入っていたことに子ども自身が気づかないと、「苦手なものも食べられた!」という自信を得ることができません。
食事のあとで、「今日のおかずにはピーマンも入っていたんだよ。ちゃんと食べられたね」と伝えると、苦手意識がやわらぐきっかけになることも。
少しずつ切り方を大きめにして、その食材が入っていることがわかる状態でも食べられるようにしていけるといいですね。


「食べる」以外の経験も積もう!

嫌いなものへの抵抗感をやわらげるには、その食材を触ってみる、その食材が出てくる絵本を読む、おうちの方が食べている様子を見るなど、その食材に関連する経験を増やしていくことが効果的です。
食卓に並べる回数を増やし、おうちの方がおいしそうに食べていると、子どももいずれ「食べてみようかな」と思えるときがくるはずです。「今はまだ経験が少ないだけなんだ」とおおらかに考えましょう。

こんなとき、どうする? シーン別「食べない」解決!

旅行先や外食だと「食べない」

「お子さまセット」はこの年齢には味つけが濃いので、大人が定食メニューを頼んでパンやごはんを取り分け、コロッケならソースをかける前に取り分けるなどして味の濃さを調整しましょう。旅行前は家で常温保存ができるレトルト食品を食べる練習をして、それを旅行先にも持参すると安心です。

スーパーのおそうざいや コンビニの食べ物を「食べない」

おにぎりなら鮭などのシンプルな具材のもの、パンなら食パンやロールパン、おかずはゆで卵などの調理の工程が少なく素材に近いものを選びましょう。ミートボールなどはスプーンでソースを落とす、インスタントスープや味噌汁はお湯を多めに入れるなど、薄味にする工夫が大切です。ひじきの煮物など、味がついているものはごはんに混ぜると食べやすくなります。

体調がすぐれなくて「食べない」

症状によっては摂取を控えたほうがよいものもあるため、食事の内容や量については医師の指示に従いましょう。食欲がないときは無理に食べさせずに、まずはこまめな水分補給を。食欲が出てきても、すぐに普段の食事に戻すのではなく、おかゆなどの消化のよいものや、離乳食期に好きだったものを用意することをおすすめします。

スプーンでうまく すくえなくて「食べない」

上からグーで握る「上手持ち」の時期は、丸みを帯びたグリップがついていると握りやすいです。握ると柄が手から少しだけ出るサイズを選びましょう。手首を返して下からグーで握る「下手持ち」や「鉛筆持ち」の練習は、食事の時間よりもお絵描きの時間がおすすめ。クレヨンなどを使うときに「スプーンも同じ持ち方だよ」と声をかけるとスムーズです。

食器はある程度の重さがある方が扱いやすく、
ふちが垂直に立ち上がっているものを選ぶと、
スプーンを当ててすくいやすくなります。




イラスト/石山綾子 デザイン/平野 晶 文/安永美穂 構成/KANADEL


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「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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