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ごはんを食べない2歳児の原因や対処法。野菜嫌いや朝ごはんの解決策メニューも

ごはんを食べない2歳児の原因や対処法。野菜嫌いや朝ごはんの解決策メニューも

2歳頃になると、食欲にムラがあったり、好き嫌いがあったり、給食は食べるのに朝ごはんが進まないなど、悩むママパパも多いのでは。2歳児がごはんを食べない原因や対策メニュー、ママパパがイライラしないための対処法について紹介します。

2歳児がごはんを食べない原因は?

「2歳頃の子どもがごはんを食べてくれない」という悩みはよくあると聞きます。わが家もまさに悩んでいます。2歳頃になると自我が芽生えて自分の意思を持ち始める時期のため、食に関しても同じように自分の意思で選びたくなる時期だそう。食欲にムラがあったり、好き嫌いがあったり、お菓子は食べるのにごはんをしっかり食べないこともあります。

そうは言っても、イヤイヤ期も相まっていざ直面するとママもパパも大変!

小食、食欲にムラがある、集中して食べない

このケースの主な原因は「もっと遊びたい・他のことが気になる・テレビを見てしまう」などではないでしょうか。そんなときはまず、食べることに興味・関心を持ってもらうことが大切。 食べ物の絵本を読んだり、ごはん作りや食器を運ぶなど、おままごとの延長でお手伝いをしてもらうのも効果的。

ごはんの準備段階で楽しい気分を盛り上げておくと、その勢いで楽しく食べ始めてくれます。 また、お皿には少なめに盛り「完食できた!」という達成感を味わうことも必要だと思います。

好き嫌いがある

好き嫌いはよくあること。とはいえ、克服してもらいたいですよね。 好き嫌い克服の方法といえば、苦手な野菜を細かく切る、かわいい形に切る・盛り付ける、好みの味付けにする…といったことが挙げられると思います。

わが家の場合は細かく切る、というのが有効的でした。ミートソースやカレー、炊き込みごはんの具など。ポイントは苦手なものがおいしく食べられたということを褒めること。「こうやって調理したらおいしく食べられるんだね!」と「工夫したら食べられた」という発見にすることで喜びにつながります。

大好きなママやパパに褒めてもらえることは、子どもの自信につながります。ほかの野菜も食べてみようという気持ちが芽生えるかもしれませんね。

野菜を食べてくれない子どもへの解決策メニュー

2歳の娘は炭水化物しか食べないことがよくあります。「そんな日もある」と、無理に食べさせることはしません(良い方向に発展しないことを学んだので)。とは言え、やっぱり野菜も食べてほしいといろいろ試してみた解決策を3つ紹介します。

すりおろす

ハンバーグにはすりおろし作戦!

タマネギ、ニンジン、セロリなどをすりおろし、ひき肉に混ぜると柔らかい仕上がりになり一石二鳥。みじん切りよりも何が入っているか分からないので、苦手な野菜も気付かず食べてくれます。

細かく切る

ミートソースやカレー、炊き込みごはんは細かい野菜を加える。

タマネギ、ニンジン、セロリ、ナスを刻んで入れるのが定番!ナスは皮をむいたほうがよりなじみます。娘に一番効果的なのは炊き込みごはんで、基本はヒジキ、切り干し大根

そこにニンジン、じゃこ、油揚げ、レンコンやゴボウ、コマツナ、カブ、ダイコン、岩海苔などを加えて炊きます。味付けは薄味で、2合のごはんに対して梅酢、酒を各大さじ1(梅酢がない場合はしょうゆでOK)加えます。

細長く切り麺と絡める

パスタ、うどん、焼きそば、春雨サラダなど。麺と細長い具材をフォークやお箸でつるん!と一緒に食べてくれます。うっかり食べてしまう、とも言えますが(笑)。

細さは麺の半分~1.5本分くらいにすると食べやすいようです。

朝ごはんを食べてくれない子どもへの解決策メニュー

わが家もずっと悩みのタネです。今のところパン、おにぎり、ヨーグルト、フルーツ。この4品を1~2品、少しだけ食べます。私が実践している方法は2つ。

たくさん褒める

食べたら大いに褒め、これで保育園でいっぱい走れるね!と食べたら楽しいことがもっと楽しめる、ということを伝えて盛り上げます。保育園の先生にも協力していただき、朝ごはんを食べたら先生に報告して褒めてもらっています。

そして「ママは食べてくれたら嬉しい。食べてくれてありがとう」と伝えています。朝ごはんを食べる=褒めてもらえる、みんなが喜んでくれる。そう知ってもらい、食べる意欲を育てています。

最近は前の晩に「明日の朝ごはんは何にしようか?」と聞き、自分でメニューを決めてもらいます。すると翌朝、有言実行!ちゃんと自分で決めたものを食べるのです。

おあじみ戦法

ご飯を作っているとき近づいてきたら「おあじみしてみる?」と聞きます。 あまり好きではないものも「味見をする」という行為が楽しいようで、パクパク食べてくれます。このとき、ピックに刺すかお口にポン!と入れてあげます。こうすると特別感があるようで楽しくなるのです。お行儀が悪いのはご愛敬!

たくさん食べてしまうと、席に着く頃には食べないというパターンもあるのでご注意を!

イライラしないための対処法

せっかく作ったのに食べてくれない、時間がないのに言うことを聞いてくれない…。イライラする要因はたくさんありますよね。でも、イライラは子どもに伝わり、状況は更に悪化します。

イヤイヤしている子どもに飲み込まれ同じ波長になってしまうと、嫌な雰囲気が長引くだけ。「はい、じゃあやめよう!」と明るく振る舞い気持ちを切り替え、この悪循環を断ち切ることが大切だと気付きました。そしてなぜ嫌なのか理由を聞き、できる限りの要望に答えます。

違うものが食べたいならそちらを先に食べさせたり、嫌いなものをどうしても食べたくないなら認めます。一旦受け入れ、気持ちが落ち着いたらお願いをしてみます。「こうしてくれたらママは嬉しい、助かっちゃうの」と伝え、それができたらたくさん褒める。できなかったら次またやってみよう!と、前向きな声をかける。

この積み重ねで「食べてくれない=イライラのループ」から抜け出せました。

2歳のうちは食への興味、楽しさを学ぶことに重点を

2歳になるとママやパパの真似やお手伝いをしたがる子も多いと思います。「料理のお手伝いはまだ早いのでは」と思うかもしれませんが、スーパーでお買い物をするとき「どれが食べたい?」と聞いて選んでもらったり、野菜を運ぶ・洗う、材料を混ぜる、お皿やカトラリーを並べるなど、できることはたくさん!

わが家では電子レンジのボタンを押す、パックから食べたいミニトマトを選ぶ、というところから始めました。子どもにとっては自分がお手伝いをしたものはより一層おいしく感じます。

またピクニックをするのも有効だと思います。わざわざ公園などに行かなくても、おにぎりやおかずをお弁当箱に詰め、お部屋やベランダにレジャーシートを敷いて食べると、ワクワク楽しくなってきます。

食事の量や質は気になるところではありますが「1週間単位で栄養バランスを考え今日食べなかったら明日違う方法を試してみる」と気持ちを切り替えるのも大切です。

そして、ママやパパが率先しておいしそうに食べる様子を見せることも大事。大人が笑顔で食べることで、子どもは自分も食べてみようかなと思うようになるかもしれません。「食べる=楽しい」になれば食に興味がわき、食欲にもつながっていくのではないかと思います。

ライター

フードスタイリスト田村佳奈子の画像

フードスタイリスト 田村佳奈子

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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