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ごはんのお供に「チンジャオロース」を再評価!

ごはんのお供に「チンジャオロース」を再評価!

新米の季節、ごはんのお供と言えば何ですか?肉好きの娘が挙げたおかずは、焼肉、ハンバーグ、チンジャオロースでした。そこで今回はその中の一つをご紹介したいと思います。

中華の定番料理

チンジャオロースと言えば、豚肉または牛肉とピーマン、たけのこを細切りを甘辛味で炒めた定番の中華料理ですよね。本来は食材を油通しして多めの油で強火でサッと炒めたガツン濃い甘辛な味付けで、ごはんがすすむこと間違いなしです。

お店で食べるならコレがいいけれど、おうちごはんでは少しトーンダウンした一皿にしたいな、と思い考案したレシピをご紹介したいと思います。

思い出の味

私が小さいころ母が作ってくれていたのは、食材を油通しして、オイスターソース、しょうゆ、紹興酒、砂糖などで調味した本格的なものだったと思います。大人用と子ども用に作り分けていなかったので、味が濃いからと白米に混ぜ、ウサギやパンダの型でかわいく食卓に並んでいたのを覚えています。中華料理を習っていた母はよく中華を作ってくれていました。

白米があまり好きではなかったのもあると思いますが、よく作ってほしいと言っていたのはこのチンジャオロースごはんか、餡掛け焼きそばか、餃子(ごはんなしでも許されたおかず)の三択で、よく作ってもらっていた思い出があります。私が好きだからよく作るという事もあるかもしれませんが、これら3品は6歳の娘も好きで、わが家の定番です。

「チンジャオロース」の作り方

油通しはちょっと手間なので、少し多めの油でサッと炒めフライパンひとつで作ります。調味料はしょうゆベースでこってりしすぎない味付けで、彩りよく野菜多めのレシピとなっております。ポイントは炒めた豚肉を一度取り出しザルで油を切るところ。このひと手間で、豚肉が油を吸い過ぎるのを防ぎ、切った油には豚肉の旨みがあるので、野菜を炒めるときに戻し油を多く使わないようにします。

材料(2~3人分)

  • 豚こま肉…200g
  • ピーマン…1個
  • タケノコ(水煮)…40g
  • ニンジン…20g
  • 長ネギ…20g
  • 米油…大さじ2
  • Aしょうゆ…小さじ1
  • A紹興酒または酒…小さじ1
  • Bしょうゆ…小さじ2
  • B紹興酒または酒…小さじ1
  • B鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1
  • B水…大さじ3
  • B水溶き片栗粉…小さじ2(水、片栗粉各小さじ1を合わせる
  • B生姜すりおろし…小さじ1/2
  • ブラックペッパー…お好みで

作り方

1.ポリ袋に豚こま肉、Aを入れて袋の口を閉じ揉み馴染ませる

もみもみする作業は子どものお手伝いに最適ですよ!

2.ピーマン、タケノコ、ニンジンは千切り、長ネギは斜め薄切りに、Bは混ぜておく

3.フライパンに米油を入れて熱し、(1)を加え8割ほど加熱する

この時フライパンをあおったり早く炒めると油ハネしやすいので、あまり動かさず少し持ち上げてほぐしていくと良いです

4.(3)を一旦ザルにあげ油を切り、

その油をフライパンに戻したらニンジン、長ネギを入れ強火で1分加熱する

5.ピーマン、タケノコを加えて1分加熱し、豚肉、Bを加えとろみがついたら火を止めうつわに盛り、お好みでブラックペッパーを振る

豚肉を切る手間を省ける豚こま肉を使用していますが、豚もも肉の塊でも薄切りでも、お好みのものでOK。豚バラ肉のような脂身が多いものより、もも肉などの脂身が少ない部位のほうがおすすめです。

娘はごはんの上に乗せてチンジャオロース丼にします。これは相乗効果でどちらもモリモリ食べられて◎。白米好きの娘には、私の思い出のウサギやパンダにする方法はまだ伝えなくて良いかな、と思っています。

ライター

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フードスタイリスト 田村佳奈子

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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