夏のお弁当「NGおかずとOKおかず」注意するのはこの4つ

夏のお弁当「NGおかずとOKおかず」注意するのはこの4つ

暑くなってくると、お弁当が傷まないかどうか心配…。「何に気をつけたらいいの?」「おかずは何を入れたらNG?」など困っていませんか?
食中毒を防ぐために、梅雨の時期から夏場にかけては十分な配慮が必要です。そこで今回は、夏のお弁当作りにおいての注意点や簡単にできる対策を紹介します。

夏のお弁当作りで注意する4つのシーン

夏のお弁当作りで注意すべき点は、大きくわけて4つのシーンに分類されます。
1.食材(入れるおかず)の選び方
2.調理前の準備
3.調理中~中身を詰めるとき
4.持ち運び時

それぞれ、押さえておくとよいポイントを詳しく紹介していきます。

「食材(入れるおかず)の選び方」の注意点と対策

夏のお弁当作りで一番悩むのは、「お弁当の中身」についてではないでしょうか?
暑い時期のお弁当おかずには向き不向きがあるので、その一例を参考にしてみてくださいね!

夏のお弁当に向かないおかずの例

・生野菜やフルーツ
・半熟卵など、火が完全に通っていないもの
・煮物など、汁けや水分が多いもの
・ハム、ちくわ、かまぼこ、カニカマなどの加工食品や練り物

※加工食品や練り物を入れる場合は、焼く・ゆでるなど、しっかり加熱したものを使うほうが望ましいとされています
新鮮な食材を使うこともポイントです。当然ながら、古いものや傷みかけたものはNG!
そして、可能な限り、当日の朝に作ったものを詰めるのが理想的。もし、前日に余ったおかずなど冷蔵保存したものを使う場合には、必ずしっかりと再加熱し、よく冷ましてから使うようにします。中途半端な加熱は逆に菌を増やすことになってしまうので要注意です。

夏のお弁当におすすめのおかずの例

夏のお弁当向きのおかずのポイントは、「中までしっかり加熱された濃いめの味つけのもの」や「抗菌作用のあるもの」です。
・唐揚げ、酢豚、生姜焼きなど、揚げる・炒めるもの
・梅干し、生姜、酢、スパイス類など、抗菌作用が期待できるもの

酢豚や生姜焼きのように、高温加熱と抗菌作用のある食材を組み合わせたメニューがおすすめ!
揚げ物や炒め物を作るときには、よく火が通るように、具材はふだんよりも小さめサイズに切って調理するとよいかもしれません。
ごはんは、梅干しをのせたり、酢飯にしたりすると効果的です。

「調理前の準備」の注意点と対策

お弁当を作る前に気をつけておきたいのは、当たり前のことではありますが、「清潔であること」がすべてです。
調理前の準備のポイントは、菌をつけないこと。

手洗いをしっかり行う
手を拭くタオルも清潔なものを使います。
使用する調理器具を清潔に
包丁やまな板、菜箸などは清潔なものを使います。
お弁当箱は隅々までしっかり洗う
特に、お弁当箱のフタのパッキンやカトラリーセットの容器など、溝のある部分の汚れは見落としてしまいがち。分解できるものはすべて外し、隅々まできれいに洗ったお弁当箱を使いましょう。可能なら、熱湯消毒をするのも効果的だと言われています。
100円ショップなどで販売されている、専用のお手入れ便利グッズを活用するのも、ひとつの手です。

また、洗った後はよく乾燥させることも大切。半乾きの状態で収納してしまうと、菌が繁殖しやすくなってしまいます。

「調理中~中身を詰めるとき」の注意点と対策

調理中から中身をお弁当箱へ詰めるときに気をつけたいポイントも、調理前と同様に「清潔であること」が重要です。
調理器具は食材ごとに分ける
まな板や包丁、菜箸などは、食材ごとに使い分ける、またはその都度洗い、使いまわしをしないようにします。
素手で触れない
おにぎりを握るときはラップの上から、おかずを詰めるときには必ず箸を使って入れます。

冷ましてから詰める
ごはんやおかずが温かいままでお弁当に詰めてフタをすると、菌が繁殖しやすい状態に。うちわであおぐ、ハンディタイプの扇風機で冷やす、保冷剤でまわりを冷やすなどで、よく冷ましてからお弁当箱に詰めるようにします。
おかずカップやバランを活用する
違う種類のおかず同士が触れてしまうと、傷みやすくなります。おかずカップで仕切ると安心です。ふだんレタスなどでおかずを区切っている場合には、バランを使うようにしましょう。

「持ち運び時」の注意点と対策

最後の注意ポイントは、持ち運び時についてです。
風通しのよい涼しい場所でお弁当を保管している園がほとんどだとは思いますが、もし保冷剤の使用がOKなら、バンドでお弁当箱に保冷剤を固定させておいたほうがよいと思います。
保冷剤の代わりに自然解凍OKの冷凍食品を入れるのもひとつの方法ですよ。

バテてしまいやすい暑い季節こそ、しっかりと食べてエネルギーチャージしてもらいたいですよね。
注意点が多くて大変ですが、子どもにおいしく安全にお弁当を食べてもらうためにも、みんなで一緒に乗りきりましょう!

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