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ママの知らない開発のヒミツ~千葉県「粒すけ」~
2020年にデビューした千葉県の新しいお米。粒が大きく、程よい粘りと弾力が魅力です。実は、食べておいしいだけでなくお米を作る農家にもうれしい、開発のヒミツがありました。
千葉県が13年かけて開発した米新品種「粒すけ」(つぶすけ)。千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」を使ったロゴが目印です。販売店舗はこちらをチェック。オンラインでも購入できます。
この人に聞きました
西川 康之さん
千葉県農林総合研究センター
水稲・畑地園芸研究所 水田利用研究室長
新品種育成事業が始まった当初から参画し、延べ25年、お米の開発に携わる。「粒すけ」以外に「ふさおとめ」、「ふさこがね」などの育成にも参加。2人の男の子のパパ。
おいしさへのこだわりと 生産者を応援する思いからできた新品種
ヒミツ1
農家もうれしい“強い”お米
千葉県では「コシヒカリ」の生産が多く、県内の約6割の田んぼで栽培されています。しかし近年は、農家が減り1軒の農家が栽培する田んぼの面積が増えたことで、コシヒカリの収穫時期が遅くなり、秋の長雨・台風にさらされ倒れてしまい、収穫に大変な手間がかかってしまうことも。そんな中で開発されたのが、茎が短くて倒れにくい「粒すけ」です。作りやすくたくさん収穫ができるので、農家の強い味方になってくれる品種となりました。
ヒミツ2
約3500種類を食べ比べてできた、こだわりのおいしさ
開発にあたりこだわったポイントは、食味試験。機器による分析はもちろん、実際に食べておいしいかどうかを重視しました。収穫時期の3カ月間は試作品種を1日約7種類、チーム8人でほぼ毎日食べ比べ、10年間で約3500の品種候補を試食。その結果、大粒でつやがあり、程よい粘りと弾力があるおいしい品種を作ることができました。
ヒミツ3
おすすめの炊き方は、やや少なめの水加減
食べるときは、まず白米で「粒すけ」のおいしさを味わって。少し軟らかいので、やや少なめの水加減で炊くのがおすすめです。おかずは和洋中幅広くマッチします。千葉県産農林水産物を使用した加工食品のコンテスト「食のちばの逸品を発掘2021」受賞商品「房総真鯛と黄金鰺のお茶漬けセット“彩”」(六左衛門ストア)と「炭焼き鶏丼」(あさの屋)も、「粒すけ」にぴったりですよ。
商品についての問い合わせ
千葉県農林水産部流通販売課
販売・輸出促進室
℡043-223-3085
https://www.tsubusuke.jp/