お盆の帰省で実家・義実家でも子どもがぐっすり眠る方法

お盆の帰省で実家・義実家でも子どもがぐっすり眠る方法

帰省シーズンや連休、家族旅行など、普段とは違う環境で過ごすことが増えるこの時期。楽しみな反面、お子さんの睡眠リズムが崩れてしまうのではないかと心配になるママ・パパも多いのではないでしょうか?
今回の記事では実家・義実家などの帰省先でもスムーズにお子さんを寝かしつけるコツと、帰省から戻った後の調整方法についてご紹介します。

帰省・旅行前に知っておきたい心構え

帰省や旅行でお子さんと一緒に宿泊する際、まず大切なのは心構えです。「いつもと同じように寝かしつけるのは難しい」ということをあらかじめ理解しておくことが重要です。

普段と違う場所で眠るお子さんは、新しい環境に刺激を受けたり、不安を感じたりするのは当然のこと。いつもはスムーズに眠れるお子さんでも、帰省先では寝つきが悪くなったり、夜中に目を覚ましたりすることもあります。

親が「いつも通り」の睡眠を求めすぎると、「どうして寝てくれないの!」と焦りやイライラにつながってしまうことも。「いつもより時間がかかるもの」「いつもより手厚い寝かしつけが必要かもしれない」と、あらかじめ余裕をもって臨みましょう。

帰省先でぐっすり眠るための事前準備

パートナーと対応を話し合っておく

帰省先でお子さんが寝付けない場合の対応を、事前に話し合っておきましょう。特に初めての帰省や、お子さんの月齢が低い場合は、想定外のことが起こる可能性もあります。

・誰が主に寝かしつけを担当するか

・夜泣きがあった場合の対応方法

・実家の人との関係で気をつけたいこと(育児へのアドバイスへの対応など)

これらをあらかじめ決めておくと、その場でのストレスが軽減されます。

帰省先の睡眠環境を確認する

可能であれば、事前に帰省先の寝室環境について確認しておくといいでしょう。

・ベビーベッドがあるか、布団での就寝になるか

・部屋の明るさ(カーテンや雨戸の遮光性など)

・室温の調整がしやすいか

・周囲の音環境はどうか

特に赤ちゃんの場合は、安全な睡眠環境を確保することが大切です。必要ならベッドをレンタルしておく、などは事前に対応が必要なので確認しておくと安心できます。

必要なアイテムをリストアップする

帰省先でも安心して眠れるよう、いつものねんねアイテムをリストアップして持参しましょう。

<持参するものの例>

・いつも着ているパジャマやスリーパー

・お気に入りのぬいぐるみやタオルなど(めやす1歳以上〜)

・ホワイトノイズマシン

・遮光グッズ(簡易的な遮光カーテンや黒いマスキングテープなど)

帰省先でぐっすり眠るための5つのポイント

到着したら早めに寝室の下見をする

帰省先に着いたら、できるだけ早い段階で寝室を見せておきましょう。

「今日はここで寝るんだよ」と伝えることで、お子さんが心の準備をする時間を作ります。不安を感じやすいお子さんの場合は、日中に寝室で少し遊ぶ時間を作るのも効果的です。

遮光・音環境を整える

光や音に敏感な傾向が普段からあるお子さんは、帰省先では以下のポイントに気をつけましょう。

・カーテンの隙間からの光が入る場合は、持参した遮光グッズで対応

・廊下や隣室からの光漏れに注意(ドアの下からの光もチェック)

・必要に応じてホワイトノイズを使う(アプリでも代用可能)

帰省先の家族にも協力をお願いして、お子さんの就寝時間帯は近くでの大きな音を控えてもらうとよいでしょう。

いつものねんねルーティンを可能な限り再現する

環境が変わっても、寝る前の流れはなるべくいつも通りに行いましょう。「お風呂→パジャマに着替え→絵本の読み聞かせ→消灯」など、普段の流れを帰省先でも実践することで、お子さんに「これから寝る時間」という合図になります

特に寝る直前の30分間は、できるだけママやパパだけと過ごす時間を作り、落ち着いた環境を整えましょう。おじいちゃんおばあちゃんとの楽しい時間の後は、少し気持ちを切り替える時間が必要です。

慣れない環境で過ごすお子さんは、普段以上に安心感を求めています。寝る前にたくさんスキンシップをとることで、お子さんの不安を軽減してあげるのもおすすめです。

帰省中の昼寝について

帰省中は予定が詰まっていたり、親戚や地元の友人に会ったりと忙しく環境の変化でいつもの昼寝のタイミングを逃してしまうことも少なくありません。しかし、昼寝の不足は夜の睡眠にも影響して夜泣きや夜間覚醒につながってしまいます。

帰省中は普段のようにしっかりとした昼寝の時間を確保するのが難しいこともありますが、以下のポイントを意識してみましょう。

・車での移動時間を利用する

・短時間でも隙間時間に寝かせる

・抱っこやベビーカーでの仮眠も活用する

・夕方以降に昼寝を入れて調節する

日中に少しでも休息をとることで、夜の睡眠への影響を最小限に抑えられます。昼寝が十分にとれなくても、帰省中はいつもと違う特別な日と割り切ることも大切です。

帰省から戻ったら

帰省先ではいつもと違う寝かしつけになってしまっているかもしれませんが、それを引きづらないタメにも自宅に戻ってきた後は、できるだけあっさりと元の生活に戻すことが大切です。「帰省中は特別だったけど、家に帰ったらいつも通り」と、お子さんにもわかりやすく言葉と動きで示しましょう。

帰省や旅行は、親戚や友人と会ったり、普段とは違う経験ができる貴重な時間です。お子さんの睡眠リズムが多少乱れたとしても、それは一時的なもの。睡眠環境を整えることは大切ですが、完璧を求めすぎず、特別な時間として家族の思い出づくりを優先することも大切です。帰宅後に元に戻せば良いという気持ちで、リラックスして過ごしてくださいね。

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担当カテゴリー

子どもの健康・発達

小児スリープコンサルタント/乳幼児育児アドバイザー ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0〜3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『○✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある

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