おしゃべりすぎて人の話を聞かない…、でも大丈夫!友達に嫌われない「話し方」のコツ、しばぴーが教えます

おしゃべりすぎて人の話を聞かない…、でも大丈夫!友達に嫌われない「話し方」のコツ、しばぴーが教えます

芸人300組にネタを提供してきた作家「芝山大補」さんこと「しばぴー」が、お笑い芸人が使っているコミュニケーションの技術を伝授し、お子さんや保護者のコミュニケーションの悩みに答える『教えてしばぴー!人生が楽しくなる「コミュ力」レッスン』。今回のお悩みは…?

case. 今回のお悩み

わが子はとてもおしゃべりなのですが、人の話を聞かずに自分のことばかりしゃべってしまうので、友達に嫌われないか心配です。

質問ありがとうございます。

そんなに自分のことを話せるというのは凄いことですよ。人の気持ちを考えすぎて全く話せない子だっていますから。子どもの頃からたくさん話す経験をしていれば、どんどん自分の思ったことや感じたことを言葉にするのが上手くなっていきます。そうすれば、話し上手になれると思うんです。

ちなみに関西人が話上手なのは、話している量が他県の人の倍以上だからといわれています。(何かの記事でナイツの塙さんも語っていました)

なので、今回はおしゃべりのままでも嫌われない方法を2つ伝授します。そうすればお子さんの良いところが残せるはずです。(優男とは僕のこと)

おしゃべりでも嫌われない2つの方法

ネガティブな情報はあらかじめ伝える

まず1つ目は「ネガティブな情報はあらかじめ伝える」というものがあります。

例えば、感情表現が苦手な人に「私、顔の表情があまり変わらなくて怖いってよく言われるけど、ちゃんと楽しいと思っているから気にしないでね」とあらかじめ伝えられていると感情表現がなくとも気持ちが楽になりますよね。このように何か印象が悪くなりそうなことは、前置きでリスクヘッジしておくんです。

今回のお悩みなら「けっこう話しすぎちゃう性格だから話しすぎたらごめんね。」と前置きしてから話しましょう。すると相手は話が長いことに対する「心の準備」ができるので不快感が軽減されます。

また少しユーモアを入れるのなら「けっこう話しすぎちゃう性格だから長いと思ったら手を挙げて教えてくれない?そしたら話すのやめるから」と言えば、相手が手を挙げたタイミングで笑いになることがあります。

こんな感じで、話しすぎてしまう人は前置きで「話しすぎたらごめんね」と伝えるクセをつけておきましょう。

話し終えたら必ず相手に話を振る

2つ目の方法は、「話し終えたら必ず相手に話を振る」というものです。例えば、「〜ってなことがあってゴールデンウィークは楽しかったんだ〜。そういえば、君はゴールデンウィークどこかへ行った?」。このように、おしゃべりしすぎた後にはキチンと話を振りましょう。そうすれば相手もお話ができるので不満はなくなるはずです。芸人はおしゃべりの人が多いですが、これをマナーにしているため好感度を下げません。

お子さんには、この2つの方法で対策してほしいです。

「人の話を聞く」ことへのアドバイス

最後に「人の話を聞けないこと」とありましたが、こちらのほうはやや難易度が高いかもしれません。というのも、話が聞けない人の大きくの原因は「人に興味が持てない」という原因が多いんです。相手に興味を持てないと「自分は話してもいいけど相手の話は聞きたくない」が成立してしまいます。

僕は人に興味があるので、興味を持てない人の気持ちはわかりません。なので、どうすればこの問題は解決するのか非常に悩みました。だって、興味を持てないものに興味を持てというのは無理がありますからね。

どうしたら人の話を聞けるようになる…?

コミュニケーション=「興味を持つために話をするもの」

それで僕なりに解決案を考えたんですが、そもそもコミュニケーションというものは「興味がないから話をしない」のではなく、「興味を持つために話をするもの」なのではないかと思ったんです。

例えば、見ず知らずの人に興味はあまり持てないですよね。でも相手の出身地が一緒だってわかったら、少しは興味が持てますよね。「どの小学校に行っていたの?」とか質問が湧き出てくると思うんです。だから、自分が相手に興味を抱けるような質問をしていくことがコミュニケーションでは大切だと思うんです。

しかし、こうした話を子どもに理解してもらうのはなかなか難しいかもしれません。なので、まずは「人って話を聞いてもらえるとうれしいんだよ」と善行として教えるのはどうでしょうか?

もしくは、「悪いことしたらオバケ出るよ〜」の反対の発想で、「人の話を聞くとハッピーおじさんが友達を増やしてくれるよ」と言ってみるのはどうでしょう。(ハッピーおじさん名前だけ聞くと怪しすぎ)。そうすれば、話を聞く姿勢が身につくかもしれません。まぁ実際に人の話を聞けるようになることで友達の数が多くなると思うので嘘ではないですし。

でも、ハッピーおじさんは怖すぎるかもしれないので気に入らなければ各自で考えてもらえると幸いです。(ごめんね、ネーミングセンスなくて)。

お子さんがおしゃべり上手の人気者になれることを願っていますね。

今回のまとめ

では、今回のまとめっ!

  • ネガティブな情報はあらかじめ伝える
  • 話し終えたら必ず相手に話を振る
  • 人の話を聞いたら良いことがあるよと教える

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では、また来月お会いしましょう!!

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ネタ作家 芝山大補

お笑い芸人300組以上のネタ作家を務める人気お笑い講師。2007年NSC大阪校入学。2009年・2011年にはキングオブコント準決勝進出。ネタ作家に転身後は、賞レースのファイナリスト、セミファイナリストなどのネタ制作に携わる。
「笑いの力で人間関係に悩む人を救いたい」という思いから、お笑いの技術を言語化。2022年には「おもしろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則」(ダイヤモンド社)を出版し、2024年2月には7万部を達成。現在は大学や企業の講演でも活躍中。その他の著書に「お笑い芸人が教える みんなを笑顔にしちゃう話し方」(えほんの杜)がある。

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