蒼井優さんインタビュー　映画「それいけ！ アンパンマン　チャポンのヒーロー！」にかける思い

アンパンマンを好きで 良かったと思えた現場

今作で担当した不思議な男の子・チャポンの声は、どんなイメージで吹き替えましたか？

元気いっぱいの男の子になれたらいいなと思ってアフレコをしました。本当に現場の皆様がアンパンマンを大切にされている方ばかりで、ここはこんなにも愛にあふれた現場なんだなって。アンパンマンを好きで良かったって思えました。

吹き替えで苦労した点などはありましたか？
チャポンと同じように、私もワクワクドキドキしながら吹き替えていたら、あっという間に終わってしまった印象です。
ただ長年続いている作品で、絵を見ればその声が頭の中で再生される。どれもそんな国民的キャラクターですよね。そこに新しい声を入れるとなるとどうしても生まれてしまう違和感をどうにかできないかなとは考えながら、一生懸命頑張りました。

お子さんには今回の映画出演について伝えましたか？

伝えていません。他の仕事はタイミングが合えば伝えてもいいかなと思いますが、アンパンマンだけは言わないでおこうと思っています。娘は本当にアンパンマンが好きなので、そこにお母さんが出ているとなると、じゃあアンパンマンは誰なの？とか、こんがらがるかなと思ったんです。

一緒にいる時間が大切、たくさん愛情を伝えたい

子育てと仕事の両立のために、何か工夫をしていますか？

１つの作品に入った後は、しばらくお休みを取るようにはしています。作品の最中も週に１回はできるだけお休みをいただいて、その日はずっと娘と遊ぶようにしているんです。子育てをしながら働くことに自分の中で折り合いが付かない部分もありますが、ずっと一緒にいても、働いていてもどっちのお母さんもすごいと思うんです。だから自分はこれでいいんだ、その分娘に愛情をたくさん伝えようって思っています。

夫婦で育児についての分担などはありますか？

特には決めていないですね。育児については娘がやりたい方とやるって感じです。例えばお風呂なら、「この時間はパパと入れるけれど、この時間ならパパはお仕事だからママとになるよ。どっちがいい？」と聞いています。どっちでもいいみたいですけど。

映画館にアンパンマンを見に行く人たちに一言お願いします。

子どもと映画館に行けるかな、迷惑になったらどうしようとか思っている人もいると思います。でも、アンパンマンの映画は劇場が明るくてワイワイ見られるそうなので、みんなで一緒になって楽しんで鑑賞してもらえたらいいなと思います。

撮影／黒石あみ（小学館）　　ヘアメイク／ナライユミ　スタイリスト／山口香穂　　取材・文／苗代みほ