子育てで最も大切な「自己肯定感」を育む関わり方とおすすめ絵本

子育てで最も大切な「自己肯定感」を育む関わり方とおすすめ絵本

子どもには、「自分のことを好きでいてほしい」これは私たちの親みんなの願いですよね。そのためには自己肯定感を育むことが大切。今回は子育てアドバイザーとして学んだことから自己肯定感を育む関わり方、そしておすすめの絵本をご紹介します。



自己肯定感ってなに?


自己肯定感とは、ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚です。

なぜ自己肯定感が大切なの?


自己肯定感が育っていることで、失敗しても立ち直ることができます。人はだれしもうまくいかないことはありますよね。それでも切り替えて前に進むことができるから、最後までやりとげたり、新しいことにチャレンジしたり、人と楽しくコミュニケーションが取れたり、人との違いを認めて自分も大切にすることができます。

自己肯定感が低いとどうなる?


自己肯定感が低い場合、失敗したら立ち直れない、人に注意されたら自分を否定されたように感じて自分の存在を責めてしまう、自分の居場所が見つけられない、いつも自身がない…といったことになりがちです。引きこもりやいじめといった人間関係のトラブルに発展してしまうことも。そのため、自分らしく生きていくために、心の土台となる自己肯定感はとても大切です。


小さな子どもだと自己肯定感の低さから、すぐにかっとなって怒る、自分の遊びに集中せず友達のものばかり取ろうとする、一番や勝ちに執着する、言うことを聞いてくれる人としか関われない、逆にいつも友達の言いなりになってしまうなどの姿が見られることがあります。

自己肯定感は人との関係の中でしか育めない

私が保育園で勤務しているときもそのような子に何人も出会いました。友達やまわりの大人を困らせることをした子には、叱ることが必要です。でも自分の存在に自信が持てずに辛くて不安な気持ちを自分なりに解消しようと一生懸命な姿ととらえて、気持ちに寄り添うことも心がけていました。そのようなお子さんには普段からこちらから微笑みかけ、スキンシップをとり、気にかけて言葉をかけていました。それは、自己肯定感は人との関係の中でしか育めないからです。

自己肯定感を育む関わり方


自己肯定感を育むには、周りの人から「あなたがそこにいてうれしい」と受け入れてもらう経験の積み重ねが必要です。特に一番そばにいる親が「そのままのあなたが大好き」と伝えていくことはとても大切になります。

ほめる時は過程や存在そのものを認めることも大切に


自信をつけてほしくてほめることを大切にしている親もいるかもしれません。何かできた時だけほめる、注目する、といったことをしていると「できる自分は◎、できない自分は×」という意識を持ち、自己肯定感がさがってしまうことも。自己肯定感はできる出来ない関係なく自分の存在を肯定できる感覚です。なので、結果ではなく過程に注目することや、普段から存在そのものを認めるスキンシップや「かわいい!」「大好き!」「一緒に〇〇できてうれしい」などの言葉かけをたくさんしていけるといいですね。子どもの話をじっくり聞き気持ちに共感することも大切です。そのように相手に受け止めてもらう経験の積み重ねで自己肯定感は育っていきます。

これ以上どうしたら…と悩むママへ

できる限り愛情をそそいで関わっているのに、これ以上どうしたら…と悩むママもいるかもしれません。
子どもによって愛情タンクの大きさが違ったり、消費量が大きかったりするので、子どもの自己肯定感が低いと感じても自分はダメな親だと責めることはしないでほしいと思います。環境によって一時的に自己肯定感が下がることもあります。愛情が伝わる方法もそれぞれで、その子にあった伝え方ができていないだけかもしれません。園の先生や専門家に相談して方法を検討したり、甘えを受け止めてもらったり存在を認めてもらったりする場を増やすのも手です。親が「子どものために」とがんばりすぎて過干渉になってしまっていることもあるかもしれません。親がリフレッシュして、心の余裕を持つことも大切かもしれませんね。

親子の自己肯定感を育むおすすめ絵本


上記を踏まえておすすめの絵本を紹介します。「ねむたいひつじのぼうや」はママと子どもの自己肯定感を育むことをテーマに執筆した絵本です。


私がママたちから子育ての相談を受ける中で、子どもの自己肯定感を高めるにはママ自身の自己肯定感を高めることも大切だと感じました。そこで、子どもとの関わり方に悩む時のヒントに、そしてママ自身もありのままの自分を愛せるようにという願いが込めて、この絵本を書きました。

ママの声で「そのままのあなたが大好き」と伝えよう


私たちママは、子どもの未来を想うあまり何かが「できる・できない」ばかりをフォーカスしすぎてしまうことがありますが、本当に大切なのはその子らしさをまるっと認めること。その安心感の心の土台が、まっすぐのびのびと生きる力を与えます。ぜひ、絵本の中に出てくる「そのままのあなたが大好きよ」というセリフをママの声で子どもに届けてくださいね。忙しい毎日では、つい子どもを叱ったり急かしたりして一日を終えてしまうこともあるかもしれません。そんな時も絵本を読むことでホッと一息、やさしい気持ちになれる時間を過ごせるはずです。


子どもが自分を好きになって毎日を楽しんで過ごせるように、「自己肯定感を育むこと」を心において子育てしていけたらいいですね。

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ライター

保育士・子育てアドバイザーにこあいの画像

保育士・子育てアドバイザー にこあい

私自身、小さなわが子に寄り添った日々はすご~く大変でしたが、今ではその時育んだ心の土台を武器にいろいろなことに果敢に挑戦する小学生に育ちました!
子どもの生まれ持った力をグングン伸ばしていくには、ママが自分を好きでいること、幸せでいることが大切と実感しています。ママたちがホッとする子育て情報をお伝えできたらうれしいです。現役保育士&子育て学び広場にこあいの子育てアドバイザー。オンライン子育て相談・講座、地域活動を通して、「にこにこ愛情いっぱい子育て」を応援しています。絵本「ねむたいひつじのぼうや」の著者。

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