まるで大冒険!昆虫・植物観察なら川崎市「東高根森林公園」に行ってみよう

初夏に、近場でお子さんと気軽に楽しめるお出かけスポットをお探しではないですか?特に自然や昆虫付きのお子さんなら間違えなく楽しめる公園をご紹介します。
樹齢150年以上のシラカシ林、田んぼのある湿生植物園など見どころがたっぷり
先日、私が子供たちとの自然観察で訪れた川崎市の「県立東高根森林公園(ひがしたかね・しんりんこうえん)」は、弥生から古墳時代の竪穴式住居の跡が見つかった古代芝生広場(*)や樹齢150年〜200年の貴重なシラカシ林など見どころたっぷり、大変自然豊かな公園です。園児から小学生まで、幅広い年齢のお子様と一緒に楽しめると思います。
園内では季節によって様々な昆虫や植物が見られます。公園入り口にあるパークセンターで、どんな生き物が見られるか情報収集をしたら、早速自然観察に出かけます。公園の面積は実に11.8ヘクタール(!)、広い公園をじっくり時間をかけて見るには、お弁当を持参するのがおすすめです。
入園無料で都内からのアクセスも便利、駐車場も完備されています。暑い夏も木陰では涼しく過ごせますので、ぜひご家族で訪れてみてください。
*現在、住居跡は広場の下に眠っています。
県立東高根森林公園の基本情報
- 住所:〒216-0031 神奈川県川崎市宮前区神木本町2-10-1
- アクセス:JR南武線「武蔵溝ノ口駅」、田園都市線「溝の口駅」南口 川崎市営バス2番のりば(溝15・16系統)、3番のりば(溝10・11・17・18・19系統)に乗車、「森林公園前」下車 徒歩3分
- 駐車場 : 午前8時30分~午後7時 台数 : 112台 料金:平日無料
- 公式サイト:県立東高根森林公園 https://higashitakane.com/
東高根森林公園 おすすめの周り方
まずはパークセンターで情報収集!
パンフレットや園内の花の見どころ地図など、パークセンターは情報の宝庫なので、素通りせずに見ておきたいところ。お手洗いも済ませておきましょう。
1970年代の発掘調査で見つかった縄文土器や埴輪なども展示されていますので、涼みながら見ても楽しいですよ。自然観察ツアーや自然物を使った制作ができるワークショップなど、イベントも随時開催されているようですので、気になった方はチェックしてみてください。

パークセンター入り口。暑い日には涼をとるシェルターとしてもありがたい存在。

園内の地図に、その季節に見られる植物の名前と場所が書き込まれています。小学生の夏休みの自由研究の題材にしても良さそうですね。

野鳥や昆虫の情報もたくさん!
散策モデルコース
パークセンターに置いてあるパンフレットによると散策のモデルコースは以下のようになっています。
パークセンター→ケヤキ広場→湿性植物園→子供広場→古代芝生広場→古代植物園→ピクニック広場→パークセンター (コース距離:約2.3km、歩行時間約45分)
ただし、今回の目的は園児の自然観察だったので、通常よりゆったりした以下のコースにしました。
パークセンター→ケヤキ広場→湿性植物園→古代芝生広場(ランチ&自由遊び)→パークセンター(滞在時間;約4時間)
湿生植物園〜桟道(さんどう)を歩いて植物観察
多摩丘陵によく見られる湿生植物や野草を集めたエリアです。私が訪れたのは気温30度越えの暑い日でしたが、湧水が流れる音、適度な湿気で涼しく過ごせました。途中、木の高い枝に吊り下げられていたペットボトルにクワガタがたくさん蠢いていたのを見つけた子どもたちは大興奮でした・・・。

ミズアオイ。季節ごとに様々な湿性植物が見られます。

色とりどりの紫陽花が咲いていました。

桟道(桟道)を歩く。植物園入り口には田んぼもあり、お米が育てられています。
天然記念物!シラカシ林を散策
樹齢150年以上のシラカシ林は県の天然記念物に指定されています。途中で蝶、とんぼ、カタツムリ、クモ、カナヘビ、モグラなど生物もたくさん見られました。広いですが、園児でもブラブラ散策できる程度の道のりです。

竹林もありました。今年生えたタケノコもあっという間にあんなに伸びてるよ。

カタツムリ、見つけた!通路の真ん中にいたので、踏まれない場所に移動してあげました。

階段を上まで登ったら、古代芝生広場はもうすぐ!
古代広場でランチ!
シラカシ林を抜けて階段を登っていくと、広い芝生の広場に出ました。子どもたちとゲームをしたり、走り回ったりを楽しんだあと、木陰でゆったりとお弁当をいただきました。

たくさん動いた後のランチは格別です。

あちこちにモグラが土を掘った跡がありました(茶色の土が盛り上がった箇所です)。
おまけ:パークセンター前にはザリガニポストが
実は、園内では水場でザリガニ釣りも楽しめます。私が訪れた日にも親子で楽しんでいる姿が見られました。小枝に紐をくくりつけたお手製の釣竿は、どうやらザリガニポストの辺りで用意されていたもののようです。釣ったザリガニはザリガニポストに入れておくか、自宅で最後まで責任もって育てるかどちらかとなっています。
今回は家で育てるために1匹いただいてきました。

園内の動植物をとることは禁止されていますが、アメリカザリガニに限っては別なよう。外来種の増えすぎも困ってしまうので、このように対応しているようです。

ザリガニの釣竿も貸し出し中です。
都内からもアクセス便利で見どころが満載、しかも入園無料。この夏、訪れたい場所のリストにぜひ入れてみてください。