最先端の通信技術を使った「未来のコミュニケーション」はとっても「ナチュラル」なもの!?

最先端の通信技術を使った「未来のコミュニケーション」はとっても「ナチュラル」なもの!?

こどもりびんぐは、2025年4月に開幕する大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創パートナーです。同じく万博を盛り上げる企業・団体の取り組み等を取材し、ワクワクする情報をお届けしていきます。
今回は、大阪・関西万博でNTTパビリオン「Natural(仮称)」を展開するNTTグループのNTT西日本にお話をうかがいました。

メインでお話してくださったのは、NTT西日本 ビジネス営業本部 マーケティング戦略部 担当部長の西村宜子さん(写真左から2番目)。そのほか写真左からマーケティング戦略部 担当課長の松田洋介さん、鈴木萌々さん、寺田雄人さんが取材に参加してくださいました。※インタビュー内容、役職、所属は記事掲載時のものです。

物理的な距離や心の壁を超えた、ナチュラルな未来の世界を提供するパビリオン

■NTTパビリオン「Natural(仮称)」とはどんなパビリオンなのでしょうか?

1970年の大阪万博では、電気通信館が世界初のワイヤレスホン(携帯電話)などを展示し、未来のコミュニケーションの形として、たくさんの子どもたちに夢と希望をお示ししました。NTTは当時、日本電信電話公社として、その一翼を担いました。
今回も実はNTTグループが子どもたちに見せたいものは同じなんです。今の時代にとっての「未来のコミュニケーション」を、来場者が体感できるパビリオンを予定しています。

2023年11月に着工したNTTパビリオンの建築計画・デザインコンセプトは「感情をまとう建築」です。従来のパビリオン建築のように、壁に隔てられた「外」と「内」を作るのではなく、「外」と「内」の『あいだ』をやわらかな「布」を使ってデザインすることで、建物の外も内も敷地内すべての体験をつないでいきます。また、人の感情にはゆらぎがあり、多様で、あいまいさがありますが、それらをこの『あいだ』で表現し、『あいだ』を内包するパビリオンとすることで、ひとりひとりの感性を刺激し、多様な感情を生み出し、つないでいきます。
「通信」といえば、電線や電柱などの無機質なイメージがあるかも知れませんが、そのイメージを払拭するパビリオンにしたいと思っています。

竣工は2024年12月を予定

■パビリオン内でどんな体験ができるのでしょうか?

光電融合技術と光通信技術による次世代の通信・コンピューティング融合インフラである「IOWN」(アイオン)を用いた未来のコミュニケーションを体感いただけます。
現在普及しているネットワークである「光回線」は、実は中継地点の機器で光と電気の変換が行われているのを知っていましたか?高速と言われている「光回線」であっても、Web会議等で遅延が発生する原因の1つに、この変換処理があります。
一方、「IOWN」の「APN<オールフォトニクス・ネットワーク>」は、通信ネットワークのすべての区間で光を使うことで、大容量・低遅延の通信を実現することができ、まるでお互いが同じ場にいるかのようなナチュラルなコミュニケーションが可能なんです。

「IOWN」の「APN」を使えば、例えば離れた場所同士でジャンケン大会や合唱をしたり、遠くに引っ越した友達とリアルに近いコミュニケーションがとれたり、さまざまなことができるようになります。
万博では、物理的な距離や心の壁を超えた、ナチュラルな未来の世界をお見せしたい。空間を超え、感覚が伝わる世界を!と、今精一杯取り組んでいます。具体的にどんな体験ができるのか、楽しみにしていてくださいね。

▶NTTパビリオンの紹介はコチラから

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■大阪・万博に向けて、その他どんな取り組みをされていますか?

NTTグループでは、オンライン上に万博会場を3DCGで再現した「バーチャル万博~バーチャル会場~」を用意します。ご自身のアバターでバーチャル会場を体験できるようになります。
夢洲のリアルな会場に行く前に「このパビリオンってどんな体験ができるんだろう?」とリサーチをしてみたり、リアルな会場を訪れたあとに、当日は体験できなかったけれど気になっていたパビリオンをのぞいてみたり、バーチャル会場ならではの展示や催事を楽しんだり…。行く前も行った後も、万博を楽しめるようにしたいと思っています。

バーチャル会場のイメージ

デジタル・ネイティブな子どもたちは、メタバースなどもすぐに慣れて上手に操作しますよね。
もしかしたらバーチャル会場で子どもたちがガッツリと予習をし、当日は「ママ・パパ、それはこっちだよ」と親を案内してくれるかもしれません(笑)。
NTTのバーチャルパビリオンは、子どもでも楽しめるように、作っていきたいと考えています。

■会場の案内アプリなどは予定されているんでしょうか?

はい。NTTグループでは、万博会場の状況や一人一人の嗜好・状態に合わせて、効率的で快適な万博体験をサポートするアプリ「パーソナルエージェント」を準備中です。その日の天気だったり、混雑状況だったり、利用する人の好みなどに合わせて、おすすめのパビリオンなどを案内できるアプリになる予定です。
リアルな会場に行く前後は「バーチャル会場」で、当日は「パーソナルエージェント」で万博を満喫していただきたいと思っています。

いろいろな水族館と同時中継ができちゃう? 夢が広がる「IOWN」の可能性

「IOWN」の「APN」は用いていなかったのですが、コロナ禍に大阪の保育園と四国水族館をつないだ「みらい水族館~オンライン遠足~」を実施したことがあります。お子さんたちに遠く離れた水族館をオンラインで体験してもらいました。

もしこれに「IOWN」の「APN」が組み合わさると、タイムラグなくリンクさせて現地と園で一緒にゲームをしたり、いろいろな水族館や動物園をつなげて中継したりと、さらに拡大したコンテンツを楽しんでもらえるようになるなど、より臨場感のある体験に進化させる可能性があると考えています。

▶「みらい水族館 オンライン遠足」の詳細はコチラから

最新の光電融合技術と光通信技術による次世代の通信・コンピューティング融合インフラである「IOWN」を用いて、物質的な距離や心の壁を超えた「ナチュラル」な体験を提供してくれるNTTパビリオンをはじめとする万博へのNTTグループの取組み。
今からどんな体験ができるのか、とても楽しみですね!
万博の会期前に、ぜひもっと具体的に紹介させていただきたいと思います。

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