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サッカー日本代表・遠藤航さんが親子向け留学支援プロジェクトを始動! “自考流”の思考法で世界に羽ばたく子どもたちを応援

サッカー日本代表の遠藤航選手が、世界に挑戦したいと考える親子に最適な準備と環境を提供する育成サポートプログラム「SEKAI NI WATARU PROJECT」 を発表しました。遠藤さん自身の体験と哲学に基づき開発したという留学支援プログラムの内容を取材し、紹介します。
「SEKAI NI WATARU PROJECT」とは?
「SEKAI NI WATARU PROJECT」は、サッカーに限らず世界に挑戦したいと考える親子向けの留学支援プロジェクト。
このプロジェクトは、神経伝達系の発達が最も進むといわれるゴールデンエイジ期(7歳から12歳)に、日本国内だけでなく世界の同年代とのコミュニケーションを通し、専門的なスキルだけでなく、語学、文化などの多様性に触れることが子どもの成長に重要である、という遠藤航さん自身の体験や思考をベースに開発した育成プログラム。
セレクションを通して選ばれた親子に、約1年間の育成と最低数週間の海外単身留学で、子どもの成長機会を提供する奨学金プログラムとなっています。
対象は7歳から12歳の子どもたち
対象は7歳から12歳の子どもたちで、サッカーに限定せず、様々な分野での「一芸」を持つ子どもたち。被災地域や過疎地域、経済的に困難な状況に直面している子どもたちをはじめ、才能や情熱をもつ子どもたちなら誰でも挑戦可能。経済的・環境的な理由で夢をあきらめる子どもがいない社会を目指し、積極的な支援を行っていくものです。
単に海外留学を支援するだけでなく、留学の前に育成期間を設けることも特徴のひとつ。スポーツだけでなく「7つの要素」(言葉、体、保護者教育など)を学ぶ包括的アプローチで、子どもたちの成長をサポート。子どもたちが自ら問いをもち、考え抜く力を育成することを目指します。
さらに、子どもだけでなく保護者も「学びのパートナー」として、定期的なワークショップ等を通じて、心構えや知識、環境づくりを理解し、留学の成果を最大化するサポートをしてくれます。
プロジェクト発足のきっかけは3つの出来事

このプロジェクト発足のきっかけには3つの出来事があったと遠藤さんは話します。
父との思い出
「休日はよく父とサッカーをしていた」という遠藤さん。遠藤さんの父親は、あれこれと指示するのではなく、常に自分で決めさせるという教育方針だったそう。「サッカーの練習法から進路に至るまで、口出しせず、そっと関連する本を机に置いてくれるような『無言のサポート』をしてくれました。そのおかげで、『自分で考えて行動する力』が自然と育まれたと感じています」。
「子どもの頃には深く考えていなかった父の考え方や自分への接し方、子育てについての思いは、自身が父親になって初めて感じることができました。この『家族の力』を感じた経験をいろいろな子どもたちや親御さんに伝えていきたい。それが『保護者も共に学ぶ』というこのプロジェクトの理念にもつながっています」。
海外では当たり前の社会貢献活動
「25歳から海外でプレーしていますが、特にイギリスは社会貢献活動が活発で、当たり前のように行われていることに感銘を受けました。自分も日本で何かできないかと考えたことがもう一つのきっかけです」。
離島でのサッカースクールの経験
離島の沖永良部島で子どもたちとサッカーをする機会があり、目を輝かせ、素晴らしい技術や才能を持った子どもたちと交流した遠藤さん。「離島の子どもたちにとって、世界に出ることは大きなイベントです。そういった難しい環境に置かれている子どもたちでも、世界でチャレンジしたいという思いをサポートしたい。いろいろな経験ができる機会を提供したい。そう思ったことが一番のきっかけであり、このプロジェクトで一番大事にしていることです」。
遠藤さんが大事にしている「自考流(じこうりゅう)」とは?
遠藤さんには、サッカーにおいても子育てにおいても大事にしている“自考流”という考え方があるそう。“自考流”とは、自ら深く考え抜き、自分にとって最適解を見つけ出す力のこと。
「子育てにはそれぞれの家族の形があり、サッカーにもいろいろな戦術がある中で、何か一つの正解があるわけではない。逆に何か一つにこだわってそれが正解と考えてしまうと、なかなかうまくいかないことが多いと思います。そこで都度、『最適解』ってなんだろう?と考えるんです」。
遠藤さんは、正解ではなくそのときに“最適”なものは何か、サッカー選手としても父親としても、常に考えているそうです。
子どもたちにも保護者にも「自考流」を身につけてほしい
「自考流」の力は特別な才能ではなく、適切な環境とサポートがあれば、誰もが身につけられる力だそう。この「SEKAI NI WATARU PROJECT」では、海外に行く子どもたちやその両親にも「自考流」の考え方、自身が置かれている状況の中で、最適解は何かを常に考える力を養うことを目指しているのだそうです。
保護者のサポートも大きなポイント
子どもだけでなく保護者のサポートがプログラムに組み込まれているのもこのプロジェクトの大きなポイント。自身も父親として、「子どもたちのことが心配な親御さんの気持ちがよくわかる」という遠藤さん。だからこそしっかりとしたサポートをしていかないといけないと感じたそうです。
世界に挑戦してほしい、世界で活躍する子になってほしいと願ってはいるものの、「どうしたらいいのかわからない」、「心配」、「本当にやっていけるの?」などと悩んでいる保護者にはうれしいサポートですよね。
「自分で考え、最適解を見つけ出す力」という「自考流」の考え方も、子育てに取り入れたいと感じた人も多いのではないでしょうか。
セレクションはエントリー受け付け中
遠藤さんは、「このプロジェクトがきっかけでより多くの子どもたちが世界に挑戦し、活躍する未来をサポートをしていきたいので、ぜひ応募してアピールしてほしいです」と話していました。
セレクションは現在エントリーを受け付け中。第一次応募受付は7月30日(水)まで。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。