夏休み前だからこそ考えたい!これで「休み明け」も頑張れる過ごし方のヒント

小学校の先生の経験者であり、自身もママとして子育てに奮闘する4人によるリレーコラム「ママ先生といっしょ」。先生目線で、ときにママの目線で。入学準備や、入学後の困りごとや悩みの解決方法の糸口を探ります。苦しいことがあっても、笑顔で突き進めるヒントが見つかるかも。今回はりな先生。夏休みの過ごし方です。
いよいよ夏休みが目前にせまっています。「夏休み」を楽しく過ごしてほしいと思うのですが、「夏休み明け」も意識しておきたいところです。夏休みなど長期休みの後は、久しぶりの登校になるため、心が不安定になったり心配になったりしやすいです。夏休み明けも頑張れるように、過ごし方について書きました。
夏休み、思う存分楽しんでほしい!
夏休み前、子どもたちは「〜へ行くんだ!」「久しぶりにいとこに会えるから嬉しい!」と楽しそうに夏休みの予定について教えてくれます。少し不安定なお子さんも、「夏休みがもうすぐだから」と頑張るエネルギーになるかもしれません。
教員の時、ガランとした教室を切なく思いつつも、「思う存分楽しんでほしい!」という気持ちでした。私を含め、保護者の思いとしては、「でも生活リズムは崩さずに…」「ちゃんと復習をしてほしい」という思いももちろんあると思います。私は、あまりに極端ではなければ、大丈夫だと考えています。
遠出をしたり、普段できないことをしたりしようとすれば、生活リズムが崩れることもあるでしょう。毎日昼夜逆転、など極端でなければ時々「非日常」を経験することも大切だと思います。
夏休み明け「2週間前」
とはいえ、「夏休み明け」は必ず来るので、夏休みが明けた時点で「生活リズムが整っている」「これまでの復習ができている」という状態に近づけてほしいと思います。
具体的には、夏休みが明ける2週間くらい前から、学校がある日と同じ時刻に起床、就寝できるようにしていきます。まだピッタリ同じではなくてもいいので、近づけるようにしていきます。
また、宿題を行うことで、これまでの学習を思い出したり、覚えなおしたりすると思います。ドリルやプリントが配布されるかもしれませんが「やりっぱなし」にならないようにしていただければと思います。間違えた問題をただその時直すのではなく、「なぜ間違えたのか」「次解くときは正しく解ける」というところまで復習できればと思います。また、その際は机、いすを使用し、学校での学習環境と同じような環境で学習ができると、夏休み明けがスムーズです。
夏休み明け「1週間前」
1週間前になったら、生活リズムはほぼ学校がある日と同じようにしてもらえたらと思います。同じ時刻に起床、食事、風呂、就寝、としておくと夏休みが明けても身体が慣れている分順応しやすいです。
また、道具箱や筆箱の中身が揃っているか、初日の持ち物に買い忘れがないか、名前が薄くなっていないか、なども1週間前から把握しておくと慌てずに済みます。宿題も改めて確認しておき、「あとは背負うだけ!」という状態にしておくと、心に余裕も生まれ、学校への意識も高まります。
夏休み明け「2〜3日前」
夏休み明けの2〜3日前は、できるだけ遠出を控え、体調も意識し、生活リズムを守ります。
お子さんによっては、1週間前や2〜3日前から不安や心配になると思います。その場合、2つのことを話してみてください。
1つ目は、学校での「楽しい」気持ちについてです。「休み前は何が楽しかった?」「誰に会えるのが楽しみ?」など問いかけると、前向きな気持ちが芽生えます。学習や登下校は大変かもしれませんが、友達と遊ぶことや行事など、楽しいこと、楽しみなこともあるはずです。その気持ちについて話してほしいなと思います。
2つ目は、「夏休み明けの楽しい予定」についてです。「初日の夜は好きなご飯にしよう」「あの映画が公開されたら観たいね」など、夏休み明けの楽しいことについて話してほしいです。
先の楽しみがあると安心感が増します。心も体も整え、元気に新学期を迎えられるよう願っています。楽しい夏休みを送り、夏休み明けも楽しく過ごせますよう、願っています。