友達と友達の間で板挟みに!?うまーく仲を取り持つ方法、しばぴーが教えます

友達と友達の間で板挟みに!?うまーく仲を取り持つ方法、しばぴーが教えます

芸人300組にネタを提供してきた作家「芝山大補」さんこと「しばぴー」が、お笑い芸人が使っているコミュニケーションの技術を伝授し、お子さんや保護者のコミュニケーションの悩みに答える『教えてしばぴー!人生が楽しくなる「コミュ力」レッスン』。今回のお悩みは…?

case. 今回のお悩み

わが子が、友達と友達との板挟みになり、どっちつかずでうまく対応できないようです。友達同士の意見が違う時、うまく間に入る方法や対応を教えてください。

質問ありがとうございます。友達同士の意見が違う時って不安になっちゃいますよね〜。「ケンカになっちゃうんじゃないかな?」とか「自分も意見を言った方がいいのかな?」とか頭を悩ませた経験、誰もが一度はあるんじゃないでしょうか。

僕はそういう星の元に生まれた人間なのか、よく友達同士の小競り合いの間に入ることが多いです(もうイヤ。この星)。

そんな仲を取り持つプロのしばぴーが、「間に入る時に気をつけたいこと」を教えたいと思います。しっかりとメモを取って末代まで伝えてくださいね。

まずは「中立を保つこと」

まずは、こういった状況で意識してほしいのは「中立を保つこと」です。友達同士の意見が違う時に「どっちの意見がいい?」と聞かれる場合があると思います。そんなときは言葉を飲み込み、「どっちもいいな〜」と中立を保ちましょう。

多数決は早く話が進んでいくメリットがあるのですが、選ばれなかった側の気持ちをないがしろにしてしまうデメリットもあります。また後々「あの子は私の味方をしてくれなかった」と根に持たれることもあるでしょう。だから、なるべく「中立であること」を心がけてください。

「別の機会を設ける」

それができれば、次は「別の機会を設ける」提案をしてみてください。例えば、「A君はドッジボールがしたい」、「B君はバスケットボールがしたい」状況だったとします。これに対して「じゃあ今日はA君のドッジボールで、明日はB君のバスケットボールしない?」と投げかけます。そうすればB君も納得しやすくなりますよね。これは意見がないがしろにされていないからです。

意見が違う時は、全員の意見を尊重しつつ解決に導いていくことが大切です。そうしなければ、誰かが我慢しなきゃいけなくなっちゃいますからね。

難しいなら「遊びで決める」

この方法が難しいと感じる子もいると思います。そんな子は「遊びで決める」方法を提案してみてください。例えば、ベタですがこんな方法があります。

■例1

A.ドッジボールがしたい!
B.バスケットボールがしたい!
C.じゃあどっちで遊ぶか、ジャンケンで決着つけよう!

ジャンケンって本当に優秀なんです。ジャンケンのおかげで世の争い事はかなり減っているとも言われています。

これだけでもいいんですが、僕ぐらいのプロになると「やってみたくなるようなゲーム」を提案します。こちらをご覧ください。

■例2

A.ドッジボールがしたい!
B.バスケットボールがしたい!
C.じゃあさ、あのゴミ箱にここから紙くずを投げて、入った人の遊びに決めよ!

こうやって「その場でできて、ワクワク楽しめる提案」をすれば、より納得しやすくなると思うんですよね。ぜひ、やってみてください。

空気を和ませる裏ワザ

では最後に、解決しないかもしれませんが、こういう状況で使える空気を和ませる方法を教えましょう。こちらをご覧ください。

■例3

A.ご飯がおいしいと思う!
B.いや、パンのほうがおいしいに決まってるし!
C.まあまあ二人とも落ち着いて

こういう言い争いが始まった時は、お笑いでは以下のように「ふざけた決着の付け方」を持ち掛けて笑いにします。

■例4

A.ご飯がおいしいと思う!
B.いや、パンのほうがおいしいに決まってるし!
C.じゃあ二人とも相撲で決着つけようか

これは「大の大人が相撲で決着をつけるわけがない」という前提があるのでユーモアになっていますが、子どもの世界では本当に相撲をしでかしそうで危ないです。なので、こういう使い方にすると良いでしょう。

■例5

A.ご飯がおいしいと思う!
B.いや、パンのほうがおいしいに決まってるし!
C.じゃあ二人ともマラソンで決着つけようか。

これなら、「時間のかかるマラソンで決着をつけるわけがない」というユーモアになります。

一見「笑いにしても解決しないだろ」と思っちゃうんですが、こういう時に空気が和むと雰囲気がよくなってどちらかが自分から折れてくれたりすることがあります。それぐらい人を笑顔にすることって、不思議な力があるんです。

普通のやり方で丸く収まってほしいですけど、笑いの力で解決できることもあると思うので、ぜひこちらもチャレンジしてほしいですね。

人を笑顔にすることって、不思議な力があるんです

今回のまとめ

では、今回のまとめっ!

  • 友達同士の意見が違う時は「中立を保つ」
  • 「別の機会を設ける」という提案をする
  • 「遊びで決める」方法を提案する

僕は先月ぐらいから筋トレを続けてムキムキになってきています。
腹筋が割れたらここで公開したいと思うのでお楽しみにっ!
では、また来月お会いしましょう!!

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学び・遊び・教育

ネタ作家 芝山大補

お笑い芸人300組以上のネタ作家を務める人気お笑い講師。2007年NSC大阪校入学。2009年・2011年にはキングオブコント準決勝進出。ネタ作家に転身後は、賞レースのファイナリスト、セミファイナリストなどのネタ制作に携わる。
「笑いの力で人間関係に悩む人を救いたい」という思いから、お笑いの技術を言語化。2022年には「おもしろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則」(ダイヤモンド社)を出版し、2024年2月には7万部を達成。現在は大学や企業の講演でも活躍中。その他の著書に「お笑い芸人が教える みんなを笑顔にしちゃう話し方」(えほんの杜)がある。

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